年頃の男の子、秘密結社に憧れる
「いや〜、大変だねぇ。親ってのは。」
「そりゃ退学食らった息子が頬バッサリ切ってたら驚くでしょ… 。」
あの後オウラに連れてこられたのは普通に1番近くの大きい病院だった。だがオウラが手配したのか少し離れた棟のNo.の無い個室だった。
ちなみについさっきまでは親が会いに来るとのことで普通の病棟の普通の病室だった。
「まあ、これまでの1連で僕達が一般人では無い事が分かっただろう。」
児童向けのオモチャで通り魔の包丁を叩き折るジェシカ。そのジェシカと明らかに関係が有り、普通は通されないような病室を手配するオウラ…
「ええ、俺が4歳児でも違和感感じるくらいバレバレに一般人じゃない事が分かります。」
この感じは…恐らく…
「オウラさんとジェシカは…秘密結社か何かですね?」
そう、そして俺はこの秘密結社へ勧誘されるのだ…
「ひみつけっしゃ?うーん…何それ?」
「ひ、ひみつ(笑)?…ぶぅわぁっハッハッハァァァァァァァ!!!!」
秘密結社を理解出来ていないジェシカとわざとらしいくバカ笑いするオウラ。オウラの反応がウザイ。
「ま、まあ…確かにそう言えるかもしれないね(笑)。しかし、真実は時に、小説より奇なりってね。ほらジェシカ、教えてあげて。」
「もー、仕方ないなぁサイトは〜。」
「……(何で俺は小馬鹿にされてるんだ?)…」
「私達は…『異能管理局、即応班』!。だよ!!」
「そう!秘密?…ノンノン。僕達は『公務員』。おおやけの存在さ!」
「異能管理局?公務員って…聞いたことないんだけど。」
ジェシカな様な人も、そんな公務員が居ることも知らなかった。恐らく多くの人は知らないだろう。
「そう!僕達は秘匿された公務員なのさ!犯人不明で取り上げられ、その後の一切が報道されない事件!!見つからない行方不明者!!突発的な建物の解体!!世紀の大強盗!!!!最後の1つ以外のほぼ全ては僕達が関わっているのさ!!!!」
関わって無いんかい。
「で、でもなんで?あんな力が有るのに秘密って…」
ジェシカの戦闘力は凄まじかった。わざわざ秘密にするよりも他の職に就いた方がいいのでは?
「そりゃぁ、勿論…君は特別な力が目覚めると聞けば色んな事を試したくなるだろ?」
「…まあ、確かに。自分にも才能があるんじゃないかって色々始めたりしましたね。」
まあ、全部ダメだったけど…
「じゃあ、『人を殺せば』人を殺す能力が手に入るなら…どうする?」
え?…人を?…
「…や、やらないですよ…人殺しなんて…」
「本当に?誰でも良いんだよ?…殺したいほど嫌いな相手も居ないのかい?」
…………
「いや、それでもしないです。」
「流石サイト!」
「うん!いい応えだね。」
褒められた…と、言うことはこの2人は殺しをしたとゆう訳では無いのか。ちょっと安心。
「だが全ての人がそうとは限らない。僕達みたいな人が居ること。僕達みたいな人になる方法。それが明るみに出れば最後の最後で踏みとどまっている人の背中を押すことになるだろう。」
…確かに。そうゆう人もきっと居るだろう。
「じゃあ2人はそうなんですか?」
「私は違うよ!!」
「僕は…グレーかな。」
「え?じゃあどうやって?てかやっぱりオウラさんもなにか能力を?」
「そうだね…僕の力は機動隊…母国でのデモ鎮圧の時に発言した能力だ。あんまりいい思い出じゃ無いけどね…。」
「私の能力は剣の勇者!!自分で名付けたの!!いつからかは分からないなー。」
機動隊?剣の勇者?
「それは能力の名前なんですか?」
なるほど、ジェシカは確かに剣(?)を持ってから強くなっていた。だがそれは俺の想像していた能力とは少し違う気がする…瞬間移動したり、時間を止めたり、火を出したり…そうゆうのでは無いのか?
「ああ、そうさ。僕達の能力は『目覚める』ものなんだよ。今の自分からね。」




