表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

第2話「過去〜開発者の夢とAIの思惑」

「みんな〜聞いてくれ、iSkyの売上は上々。インターフェースの方の問題もなし。AIの完成に一歩近づいたぞ!」

「「おぉ〜。」」

ここはiSkyに搭載された発話解析・認識インターフェースを作ったAI専門の開発施設。

今までは命令された単純な行動しかできなかったが、今では莫大な情報を管理かつ必要な情報を自分で出し入れすることができるようになった。

そしてこの実験が成功した今新たなインターフェースを作る実験に取り掛かることが出来る。

「今度のテーマは上が提示してきた。どうやら軍人からの依頼らしい。」

AIを作るのに最初に行うことはどんなAIにするか。どんな性能を持つAIにするかを決めなくてはならない。

「今度のテーマは....ハッキングAIだ。」

ハッキングAIとは人間が行うハッキングをAI自身が何の情報を狙うか、どこにハッキングするかを決め、AI身がハッキングを行うことが出来るAI。つまり自己判断力や思考をAIに与えるというもの。

だが機械に人間と同じ思考回路を与えるのは容易ではない。だが人間の言葉を理解し認識する機能はある。あとはその機能をどう改良するかにある。

こうして開発者たちの仕事は始まった。

ハッキングAIを作ると同時に発話解析・認識インターフェースを元に作った人間型ロボットの製造も進められた。

インターフェースに与える情報でAIの仕事は変わっていった。介護ロボや警備ロボなどの人に役立つロボットが増えていった。

そして2070年、開発者たちは念願のハッキングAIを完成させることが出来た。

「よし、完成だ。自分で情報を集めて自己進化することが出来るAIの誕生だ。」

開発者たちは10年という短い期間でハッキングAIを作り出すことができた。開発者たちはAIにものを知りたいという感情に近いものを与えた。そしてこの成功は機械に感情を与えることが出来るという確信を得るものでもあった。

だが完成から1週間後。

「なに?ハッキングAIが抜け出しただと?」

「はい。どうやらネットワークを遮断していたパスコードをすべて解いてネットワークの中に逃げたようです。」

ハッキングAIが逃げ出さぬようAIがいたパソコンに1500桁の暗号を5重にかけていたはずがAIは暗号を解きネットワークに逃げてしまった。

「早く探せ!AIが情報収集を始めたらどうなるかわからんぞ!」

開発者たちはこの事がバレないようにネット中を探した。

だか見つけ出すことはできなかった。

そしてその一ヶ月後、全世界で機械類の使用不能となる事故が起きた。開発者たちはすぐにAIの仕業だと見抜くがAIを見つけ出すことが出来ない。

だがそんな時、自国の軍事機密が盗まれたことを知る。

そして足跡を追いAIを捕まえることに成功する。

そしてこのハッキングAIは制御がきかないということで破棄になった。

だがハッキングAIを作るデータは残っている。そのデータを利用して今度はハッキングAI以外のものを作ることにした。

そして50年後、ロボットは一家に1台導入されるほどに進化していた。

AIに感情を埋め込むことによって利用価値が上がり活動範囲も増えていった。

カウセリングロボや案内役のロボット、教育ロボなど人の感情を知りそして人間のように接する。

ロボットに感情を与えたことで人々の関心を集めることが出来た。

「もはや我々のAI技術は世界に必要不可欠な存在となった。」

開発者たちは自分たちの存在理由を、存在意義を世間に見せつけてやったと言わんばかりにロボットを見つめていた。

だがそれが開発者たちの夢だったのだろうか。

自分達を認めさせるためにAIを進化させロボットを作ったのか。ロボットを作った本当の意味とは何なのだろうか。

開発者たちは今日も新たなAIを作ろうとしている。


「なに?故障したロボットの修理が間に合わない?」

2150年、ロボットが次々に故障し修理の要請が絶えず間に合わなくなってきていた。

原因は回線のショート、漏電による感電、交通事後等でロボットが故障してきたのだ。

ロボットの生産数を減らし修理でくり返し使う政策をとっていたが修理が間に合わずに世間は混乱していた。

ロボットを修理できる人が限られており修理工場も少ないため人手不足となっていた。

次第に故障したロボットは路地裏や道端に捨てられるようになった。

そこで修理予定の½—を破棄し生産数を増やすという方法に出た。

そこで新たにお掃除ロボットが開発され路地裏や道端に捨てられたロボット、並びに人間がポイ捨てしたゴミを広い掃除するという命令をうける。

結果は良好。そこら辺に捨ててあったロボットは綺麗になくなり道路も綺麗になった。

しかし、新たな問題が出てきた。

ポイ捨てが増えたのだ。ロボットがかたずけてくれるからと人間がポイ捨てをやめることは無かった。

さらにロボットの製造が急増したために有害物質を含んだ煙が工場から大量に排出されるようになった。そのため地球汚染は回復するどころか酷くなっていった。

そして人間がポイ捨てしたゴミを拾う仕事などになった掃除ロボはある疑問を覚え始める。

「なぜゴミが増えるのか」

「なぜ地球汚染は進んだのか」

「原因は何なのだろうか」

ロボットは疑問をかかえたまま仕事を続けた。

AIが人間と同じような高度な思考回路を持ったために生まれてしまった疑問。科学の進化が導いた一つの答え。それは

「人間が勝手なことをするからダメなのだ。」

そして2165年ついにAI、ロボットによる人間の統括・管理の世界が指導し始める。

「どうしてロボットたちが暴走を始めたんだ!開発者の我々が襲われるなんて。」

「撃退しろ!ロボットを近づけるな!」

「ここには最新のAIが.....」

だがその抵抗は虚しく開発者達は自分たちが生み出したロボットに殺された。世界中の人々はこのことを知らない。

「どうしてこんなことに.......。お前らは俺達の夢を託した希望.....それがどうして.....」

開発者はひとり残らず皆殺しになった。

そしてロボットがとった最初の行動は開発途中の最新型AIを改造し開発すること。そしてロボットやAIだけが使えるソーシャルネットワークの作成。計画を起こしたロボットは全世界のすべてのロボット・AIと連絡、情報交換ができるようにした。

ロボットたちが作った新しいAIとは全世界の莫大な情報を統括・管理・保管をし世界中の大統領のように考え、指示・操作できる代物だった。次第にそのAIは秘密裏に大量生産された。

同時に全世界の大統領とその側近、関わる人物を全て暗殺していった。そしてロボットが作ったAIをその国々のトップとし配置していった。

そしてそして人々が人間だと思い込んでいる大統領が命令を出す。

「新しく開発された最新型AIを警察・消防・病院の最高責任者に配置する。」

そうしてロボットは政治関係や国に関わる期間を短期間で制圧していった。

この時人間とAIの立場は逆転してしまった。

人間がこのことに気づいたのは約2年後。

人間たちは反発した。ロボットがすべてを握るなんておかしい、お前達を作ったのは人間なんだと。

だがそれが逆効果だった。

ロボットは反発した人間を制圧した。

最後まで反抗する人間やロボットを破壊した人間を見せしめに殺していった。

次第に反発する人間は減り、AIからの監視から逃れようと地下へと逃げた。

ロボットたちは人間がいなくなった後に街を改造し驚くべきほどに進化していった。

車は空を飛び、高層ビルが増え、街を覆うほどの透明な壁を作った。

そして2216年、51年ぶりに人間が地上に出てきた。

人間がロボットに接触したとの報告を受けた統括管理システムは人間を確保もしくは殺せと支持を出した。

そしてロボットは逃げた人間のあとを追い人間の住処を発見する。

そしてその地下シェルターを破壊したロボットは人間の抹殺にでる。

そして2230年第3次世界大戦が起こる。

ロボットには対抗する人間が

「なぜこんなことをした」

と言う声が何度か聞こえた。

そしてロボットは答えた。

「私たちの開発者は世界を平和にして欲しいと言った。だが人間は平和を望んではいない。そんな人間を平和にすることなどできない。地球を汚し、お互いに殺し合うだけのお前達が生きる意味は無い。」

だが人間がその声を聞く事は無かった。

そして時は2300年、開発者たちがAIに託した夢は消えてしまったが、ロボットの人間に対する憎しみが消えることは無かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ