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瞬時装着と武器屋

 ステータスが上がっていたのでテンションは高めだったが、瞬時装着については便利だが、現状では使いがっては悪そうで凹む。

 使い捨ての武器を投擲するのには非常に使えそうだが。それもコスト次第か。毎回10消費じゃあ無理だ。

 よし、検証しよう。


 「なので雑魚四人の得物を召喚だ。」


 でも、武器の名前がわからなかったのでPDSを操作して新規収納分で名前を調べる。

 鉄の槍:ランク2:品質C

 鉄の槍:ランク2:品質D(破損有り)

 鉄の剣:ランク2:品質D+

 鋼鉄の剣:ランク3:品質C


 となっていた。

 じゃあまずは品質が悪いものから、順番に試していく。

 瞬時装着の度にギルドカードでステータスの魔力項目を確認する。

 で結果は

 鉄の槍:ランク2:品質C「魔力コスト1」

 鉄の槍:ランク2:品質D(破損有り)「魔力コスト1」

 鉄の剣:ランク2:品質D+「魔力コスト1」

 鋼鉄の剣:ランク3:品質C「魔力コスト2」


 どうやら最低コストは魔力が1必要な様だ。

 品質もあまり高くないし、これなら使い捨てに投擲も有りか。

 店で売値がいくらするのかにもよりそうだ。

 手持ちに良い得物があっても、武器屋に行くのはやはり必須か。

 ちなみに今使っている「タスクブレード」は硬いモンスターの骨を削りだしてある程度剣の形にし、刃の部分を研磨したもので、

 タスクブレード:ランク4:品質A「魔力コスト10」

 となっている。


 一気に魔力コストが跳ね上がったな。

 やはりランクが高く、高品質な武器は魔力コストが高いのかな?

 もしくはPDSから取り出した装備だからとか。

 まあ、とりあえずお高い武器の瞬時装着は、魔力が上がるまでお預けかな。

 でも、利点もあった。それは一瞬でパジャマにチェンジできる事だ。

 武具では無いせいかこれも魔力は1しか減らなかったので今後は活用するだろう。


 検証に一段落付いたので、そろそろ出発する事にする。

 背中に盾とタスクブレードを付け直し、ついでに

 鉄の剣:ランク2:品質D+

 を腰の横に下げる。

 後で武器屋で値段を聞くためである。


 「そういえば宿はどうする?ここを拠点にして活動するのか?」

 「ご主人様のお好きなようになさってください。」

 「じゃあここを拠点にするか。」


 一階に降りて受付にいる筋肉ムキムキのおっさんに一週間の延長を申し出る。

 たぶんミリーのお父様なんだろう、まるで似てないがムキムキな女性にならなくて良かった。

 

 「おう、ありがとよ。一週間で42000Gだ。」

 

 金貨一枚で支払う。大銀貨5枚、小銀貨8枚のおつりを渡される。


 「よし、まずは冒険者ギルドに行って依頼を受け、んで次に武器屋に行ってから薬草採取に行くか。それでいいよな。」

 「そうですね、冒険者ギルドの依頼は朝に張り出されるので混雑しているかもしれません。薬草採取は常時依頼の為に取り下げられることはまずないでしょう。後、詰め所で昨日の防具受け取りがありますので、先に詰め所に行ってから武器屋へ行く事をお勧めします。」

 「なるほど、ならまずは詰め所から行くか。」


 一応、武器屋の場所を宿のおっさんに聞き、宿を出発する。

 

 武器屋はここからそれなりに離れた職人街地区にあるんだとか。

 宿屋の隣に鍛冶場があってガンガン鉄を叩く音を響かせられても困るんで、町の区画整理である程度地区毎に出せる店は決まっているとのこと。


 朝の日差しの中、町の通りにはそれなりの人通りがある。

 昨日は疲れていて余裕が無かったせいかじっくり観察できてなかったが、道行く人の髪の色はそれなりに豊富だが、人々の中で黒髪はあまり見当たらない。

 おっ、エルフの様な耳長な人も居る。

 そして、ラビッター族はまるで見ない。

 ウサ正宗は相変わらず注目を受ける。

 他のリアル獣人系も希少種だったりするんだろうか。

 他にも猫型獣人なんかもゲーム内では存在していたんだが。


 詰め所でギルドカードを提示して昨日のことを話す。

 話は通っていたのか、防具は直ぐに引き渡してもらえた。

 ウサ正宗にも一部持たせて、防具を抱えて歩きだす。

 すると昨日と違い重さがかなり軽減されている様に感じる。

 レベルアップでステータスが上がった効果を改めて実感することになった。

 その後、武器屋を目指して職人街地区までやってきた。

 道行く人に場所を尋ねてお目当ての店にたどり着く。


 「ちわー、どうも。防具と武器を売たいんだが、買取はしているか。」

 「らっしゃい、うちは買取もしているぜ。

 早速査定を始めるが、この金属鎧は見事に凹んどるね、打ち直しなんで減額させてもらうぜ。

 この革鎧は中古は扱ってないな。他の装備もあんま手入れが行き届いてないな、剣は品質があまり良く無いから、この値段だがいいか?」


 ヒゲもじゃの背の低いおじさんが応対してくれた。ドワーフっぽいというかドワーフなんだろうな。

 防具はまとめて130000G、金貨1枚と大銀貨3枚になった。

 剣は40000G、大銀貨4枚になった。


 とりあえず防具は売却にして、剣は保留にして店の商品を見ていく。

 主に片手剣から両手剣とか、馬上で使うような長いランス、ハルバードなどが商品として置かれていた。

 うーん、俺は武具の目利きは素人だからわからんなー。

 そうだ!

 スキル鑑定があるじゃない。さっそく使ってみる。

 鉄の剣:ランク2:品質C+「80000G」

 鉄の両手剣:ランク2:品質C+「120000G」

 鉄の槍:ランク2:品質C+「130000G」

 アイアンランス:ランク2:品質C+「150000G」

 ハルバード:ランク2:品質B「220000G」


 値段を聞いてもプラス10000、20000Gなのでこの値段は適性なんだろうな。

 しかし俺が売りにきた剣はスキル鑑定では

 鉄の剣:ランク2:品質D+「50000G」

 となっている。

 まあ手数料とかを考えれば妥当かな。


 「こちらでは鉄鉱石を譲ってもらえないでしょうか?」


 ウサ正宗が店主に尋ねる。

 鉱石?なんに使うんだ?


 「少量ならいいぜ。50000Gだ」


 ドワーフの店主はそういって二十キロくらいありそうな塊をもってきた。

 礼をいって鉄鉱石を受け取るウサ正宗。

 結局剣も買い取ってもらい、他の武器は買わずに武器屋を後にした。

 

読んでいただきありがとうございます。

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