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武器選びと特殊アイテム作成

 ランクアップも済ませ、特に依頼を受けるつもりがまったく無かったのでギルドを出る。

 他による場所も無いしトラブルに逢うのも面倒なので宿に帰ることにした。

 にしても懸賞金が1300000Gでギルドの依頼が41100Gか。

 そんなつもりはないんだが、ウサ正宗を出汁にして悪い奴らをおびきだして、倒していく方が圧倒的に稼げそうだな。

 だが、精神的負担が大きいし、まだ俺自身の戦闘能力が高い訳じゃないからな。

 なんでまずは強くなるにはどういう風に訓練し、何を習得すべきか等をウサ正宗に相談する。

 ウサ正宗自身が一芸に特化した、近距離のスピード特化型双剣使いなので、双剣以外の他の武器についてはあまりアドバイス出来ないとの事。

 武器については複数扱える方が万能的に戦える様になるが、器用貧乏に成り易いし時間がかかる。


 「まずはレベルアップしステータスが上昇なされたので、PDSの他の武器を試していただき、それからご自身の使いやすい武器から訓練をはじめてみればよろしいのでは。」

 

 そういわれたので、宿の自室で色々試してみる事に。

 PDSにはランクが高くて呼び出してすらいない武器や防具がたくさんあるしな。

 後はいい加減命の危険を覚えるし、盾以外のなにかしらの防具を身につけるか。

   

 そういえばウサ正宗と出会ってから、じっくりPDSの中身について確認したことはなかったな。

 で、色々イジッて中にあるものを見てみると、ゲームでプレイして作成した武器や防具はほぼそのまま残っているようだ。

 回復薬等の消耗品や砥石や矢等も大量にあった。

 いちいち作るのが面倒だったからストックを作りまくったんだよな。

 今あるPDSの中にある武器には基本対人用の物は多くないようだ。

 あくまでモンスター討伐を前提にした作りのものがメインに。

 イロモノ扱いの巨大な魚の大剣や旗を模した槍、ぬいぐるみの双剣、チェーンソーみたいな剣等これって使えんのかっていうものもあった。

 そういうのは他の誰かに見られたら、面倒にしかならなそうだからパスしよう。

 武器に関していえば俺の使用用途はモンスターがメインにと初めは考えていたが、人間に襲われる事も考慮するとどうするか。

 ゲーム内では人間に襲われる事はなかった。

 仲間とパーティーを組んで狩りに行ってもフレンドリーファイアはノーダメージだったから、人間からの攻撃を気にする必要はあまりなかった。

 まあ、爆発で吹き飛ばしの嫌がらせなんかは普通にあったが。

 それもフレンドリーファイアはノーダメージという仕様だったから、ウザイくらいで特に問題ないが、フレンドリーファイア有りだと仲間からの攻撃で足を引っ張るのもあるだろう。

 今ここでやったら傷害事件発生だ。

 あくまでモンスターを倒すのが醍醐味であり、プレイヤー同士のバトルは考慮しない仕様だったから、武器もそういう人間を相手どるのに手ごろな感じの武器がそもそもあんま無いんだな。

 スタンガンや催涙弾とか非殺傷武器なんてものはないし。


 「うーん、悩むなーー。」


 PDSを操作して、どんどん手持ちの武器を確認していく。

 画面が小さいから、全部を確認するのは手間がかかる。

 方向を変え対人用の隠し武器とかを使うのも有りなんじゃね?そう思い探してみる。


 「おっ、これなんかいいんじゃね。」


 早速武器をPDSから取り出してみる。

 インビジブルブレード:ランク5:品質A

 <魔力を使用することにより、刀身を不可視にする魔力刀。>


 対人間用にこのインビジブルブレードを使用してみるのは効果的かもな。

 見えない刃だから、瞬時装着しても相手に悟られる事無く出し入れ出来るし、初めは何も持っていない素手の状態と見せかけて召喚しての不意打ちもありだ。

 見える武器と見えない武器をセットで二刀流、なんてのもおもしろいかも。

 初めは片手で戦い、途中に瞬時装着で召喚して不意打ちもできそうだ。

 うーん、夢が広がる。


 実際に持ってみるとレベルアップの恩恵か、なんとか装備出来そうだ。

 刀身は魔力を注いでいないので黒いだけの状態だが、切れ味もそれなりに有りそうだ。

 実際に魔力を注ぐと


 「おお、本当に見えないや。」


 魔力の消費コストも調べてみると、瞬時装着は魔力コスト12で不可視状態では一分で魔力コスト5の消費だった。

 長期戦には向かないが実に使えそうだ。

 インビジブルブレードの上位武器もあるんだが、そちらはまだ装備出来なくて諦めた。


 インビジブルブレードが気に入ったので、とりあえず刀の練習をする事に。

 練習は室内では出来ないので宿の裏手にある庭を借りることに。


 「おやっさん、裏庭で剣の練習をしたいんだがいいか?」

 「練習?ああ、物を壊したりしなければいいぞ。今日は夕飯はいるんだよな。」

 「ああ、夕食を頼む。」


 まずは軽く準備運動をして体を温めて柔軟をする。

 俺の体は自慢じゃないが固いぜ。

 柔軟性があまりになかった。

 次に素振りを始めたんだが、なかなか思うように刀を振れずにいて、ウサ正宗の指導が入る。

 何度か地面を耕してしまった。

 それから刀を装備して刃筋を立てて物を切り裂く練習をすることになった。

 40 から45 度ほどの角度で斜めに斬りつける袈裟斬りが、もっとも刀の振り方としては合理的という。効果的というか、刀の設計はそういう風に作られているものなのだとか。

 人間の体の構造上を考慮し、相手を効率的に殺すには心臓を切り裂き、斜めに一刀両断というのが目的だからだ。

 逆に水平に斬るのは難しいという。

 まあ、俺の目的は人間だけじゃなくモンスターも対象だから、斜め袈裟斬りにこだわらずでもいいんだが。 

 なので縦斬りに横斬りも練習する。

 だが、ウサ正宗が用意してくれた切断用巻きわらは、まったく切れ無い。

 むしろ自分の足を斬りそうになり危なかった。

 素振りで振るのも出来てないのに斬るのは無理だった。


 んで、そのまんまインビジブルブレードで刃物の扱いをマスターするのもありだが、まずは練習用の刀を用意するべきか。と考えた。

 地面を耕したりして刃が欠けたりしたらインビジブルブレードがもったいない。

 練習用には刀身に溝有りの刀がいいそうな。樋入り(ひいり)と呼ばれていて振るう時に音がして、刃筋が通っているかどうかの判定がしやすい。

 だが、そんなものは手持ちに無かった。

 

 「PDSにも無いようでしたら武器屋にいってみますか?

 後はご自身のスキル、特殊アイテム作成を試してみるのもよろしいかと。」


 特殊アイテム作成は材料と魔力とSPスタミナを消費してイメージした武具を作成するマニュアル作成と、素材と魔力とSPスタミナと更にお金を消費して作るオート作成がある。オート作成はレシピがあるものを一瞬で作成出来るが同じ品質のものを固定して作る為、一定のものが出来る。

 消耗品も可能の様だ。

 後は武具の修復や強化も可能。

 マニュアル作成とオート作成は魔力とSPのコストもそれぞれ違う。

 そう説明を受け、特殊アイテム作成で武器を作る為に一旦自室に戻る事に。

 オート作成はレシピに樋入り刀身の刀で手頃なものが無かった為、パス。

 そして初めてマニュアル作成を試みる。

 素材に以前ウサ正宗が購入してくれた鉄鉱石を取り出し


 「特殊アイテム作成、刀生成。」


 そして試作した刀は失敗作だった。

 俺自身が刀身の作り方をまったく知らない為に、イメージが出来ずに外側だけを真似た鋳造品になってしまったようだ。

 刀は何度も鋼を叩いて折り重ねて作る鍛造品なのに、鋳型に流して作る鋳造品では強度や切れ味がまるで違う。

 これでは駄目だと思い、本場かしらんがプロの鍛冶の現場を見学したくなった。

 マニュアル作成は工程をイメージして考えないといけないみたいな為、刀を作っている工房を探すことになった。

お読みいただきありがとうございます

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