疲労困憊
グレイウルフに続き、ゴロツキ諸君を相手にし疲れきった俺。
この場で眠ってしまいたいくらいだ。
「もう・・・・・ちゅかれたよ、パト0ッシュ。」
ウサ正宗はまだ余裕がありそうだが。
とりあえずPDSからSP回復薬を取り出してウサ正宗と一緒に飲む。
何があるか分からないから、念のため時間を置いてから体力の回復薬も飲む事にする。
ふーー。一息つく。
戦闘の後処理として森の地雷原もどうにかしとかないと。
今の内に起爆させないと、後日森に来たときに誰が餌食になるか分からないからな。
そういう訳でゴロツキ残党の可能性を考えて、警戒しながら設置した場所に向かう。
うまい事誘導できたから良かったが、地雷原エリアをスルーされたら面倒だったな。
それなら別の罠を仕掛けただけだが。
埋めた場所はウサ正宗が分かるらしい。
俺は流石に沢山埋めたら覚えてないし、わからんよ。
簡単に見分けがつく様なトラップじゃあ意味無いし。
起爆にはグレイウルフさんを使用。討伐証明の牙の剥ぎ取りを済ませてある個体の体を豪快にトラップ地点に投げ込み、起爆。
爆発と爆風で哀れ、ずたぼろの肉塊に早変わり。
重さといい丁度いいものが他に無かったんで。
人間の死体を投げ込むのは抵抗がなんとなくあったし。
今回俺は接近戦を極力避け、遠距離からの固定砲台としての役割に徹していた。
ボウガンの射線に敵が来る様に、ウサ正宗が誘導してくれたし。
だから、森の中で死んでいるゴロツキの苦悶の表情を見て今さらながらにビビッてしまう。
ブルータルブリッツ:ランク5:品質A+
このボウガンはエグイ程の威力だったな。
流石は対大型飛竜用。
砦に設置されるバリスタなんかと比べても遜色ないその火力は、人間相手にはオーバースペック過ぎて何処に当たっても貫通して吹き飛ぶ程だ。
そのぶん反動も凄まじいが。
一通り森の中を確認、気配もウサ正宗が探ってくれたが、あの爆発音のせいかモンスターも近づいて来なかったようだ。
そしてようやく帰路につくことができた。
そこからは何事もなく町の外壁まで移動できた。
町の門に近づくと門番が近づいてきて。
「おお、ラビッター連れの。西の森から来た様だけど大丈夫だったか?
他の冒険者がいうには町の荒くれ者が何人も集まって何かを探していると聞いてな。
しかも、先ほどは何か大きな音がしていたとか。
普通の奴らは面倒になりそうで避けていたみたいなんだが。」
「ああ、正にその当事者だよ。
ゴロツキ連中が森と平原の境目で、俺らが出てくるのを待ち構えていたんだ。」
「なんだと!」
そういって詳しい話しを詰め所でする事に。
でも俺がはた目から見ても疲れているのがわかったので、水晶に触れて犯罪歴チェックだけ済ませたら、後日でいいとの事。
戦闘で疲れているのに詳しい説明なんてやってられんわ。
ウサ正宗が簡単に事情の説明とゴロツキの死体が西の森と、その周辺にそのままで置いてある事をつげる。
そういうと数人の門番の兵士が西の森に派遣されることになった。
ついでに奴らが持っていたギルドカードを預けた。
もうほんとに疲れて限界に近かったのでさっさと門を抜けて宿屋に直行する。
冒険者ギルドの薬草依頼?
そんなもん後、後。
大通りから宿に入ると、一階の酒場に居た連中の視線が集まる。
まず驚いた顔をし、次に心配そうなミリーとおやじさんの表情になんだろな、と考えていたら自分の姿を思い出す。
モンスターの返り血もあったが、それよりもうつ伏せで激反動ボウガンを何度も撃ったせいで、汚れが酷い。服もズタボロだ。
ウサ正宗も毛皮にこびり付いた血が凄惨な現場から帰ってきた事を思わせる。
ミリー達に怪我はないので大丈夫だとつげ、俺の分の夕飯は要らないと話し、さっさと二階の部屋に行く。
そして寝る前に濡れたタオルで手足の汚れと顔拭いたら、瞬時装着でパジャマにチェンジ。
ばたんきゅーとベットに寝転がる。
次の日まで目を覚まさない自信があるぞ。
おやすみー。
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