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異世界に飛ばされる

初投稿ですが、宜しくお願いします。

 「よっしゃー、グロウキマイラの宝玉ゲットーー!!!!」


 ドロップ確率1パーセントという激レアアイテムの為、思わず叫んでしまう。

 今、大学二年生の鏡竜司がもっとも時間を費やし、マイブームといえるのがちまたで大流行の{モンスターレイド}という携帯型ゲーム機PDSのソフトだ。パソコン版や据え置きゲーム版もあるが一番人気はやはりPDS版であろう。

 無線でネットに繋いでプレイするもよし、リアルで集まってパーティープレイするもよし、一人用のストーリークエストをプレイしてもよしと幅広い。

 さまざまなクエストをこなし、金と素材を集めて武具を強化していくのが最大の醍醐味というかハマリ要素のゲームだ。

 

 朝日が眩しい。

 午前の五時前くらいである。

 前日の夜中からプレイを始めて、トイレと軽い食事休憩以外は全てゲームに費やしていた。

 ひたすらモンスター討伐クエストをこなしても、同じモンスターでもレア素材である宝玉や逆鱗といったものが物欲センサーにひっかかるのか、なかなか出てこないせいだ。


 今日は必修の講義が入っているのに徹夜に近いのは非常に不味いのであるが、なかなか腕の良いパーティーで組めた為に抜けるに抜けられず、この時間になっていた。

 流石に寝ないでいるの無理なので数時間仮眠を取る事にした。

 

 「おやすみー。」


 そして布団に潜り込み電気を消してサクっと意識が落ちた。




 あまりの暑さと眩しさに目が覚めてしまい起きたら、何故か遥かかなたまで延々と続く草原に寝転んでいた。

 ホワイ?



 どうやら夢のよーだ。

 なぜか起きたら、アパートの一室で寝泊りしているはずの俺が大草原にいるんだろうか。

 しかも布団付きで。

 どうりで暑い訳だ。

 そりゃ熱もこもるし眩しいよ。容赦無い直射日光だもの。

 いわばベランダに干した布団と変わらんわ。

 つーかココどこよ。


 だんだん頭が起動してきたら喉の渇きを感じる。

 そーいや、食事したのは昨日の夜に軽くパンをつまんだ程度だ。


 周りを見回しても草原としか言いようのない風景が広がっている。

 草の高さは大体くるぶしあたりのもので、ぽつんぽつんと所々に木が生えている程度。

 そして自分が居る布団の周りには色々なものが散乱して落ちていた。

 仕方が無いので取り合えず周りにある持ち物を確認することに。

 

 まず布団一式。自分が寝ていたもんだしね。

 寝る前に脱ぎ散らかしていた普段着のジージャンとジーンズ、そして今着ているパジャマ替わりのハーフパンツにTシャツ。

 非常食として準備してあるクッキーやお菓子にカロリーメ0ト、一リットルのペットボトル二本にカップラーメン。

 バイク用ブーツと登山靴がワンセットずつ。

 大き目のリュックと革のカバン。

 そしてポータブルゲーム機PDS。

 って精密機械のPDSが適当に草の上に落ちてるよ。

 慌てて拾い上げて汚れていないか動くかを確認してみる。

 

 「ん?お知らせアイコンが出てる。」


 動作確認の為にも起動してみると普通に起動してくれた。

 アップデートしますか?

 と表示されたので「ハイ。」を選択。

 ロード画面に移り、

 しばらくお待ちください。

 と出た。


 待ち時間の間に取り合えずペットボトルから直接口をつけ水分を補給する。

 中身はウーロン茶である。

 直射日光のせいか温めになっていた。


 「朝は軽めにカロリーメ0トでいいか。」


 もそもそと簡単に食事を済ませ、PDSを見てみると

 本体のアップデートが完了しました。

 と表示される。



 モンスターレイドの世界へようこそ

 と。


 「ファッッッ!!!!」

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