表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/58

凛との出会い(萩サイド)

わたくしと凛様の出会いは・・・本当にびっくり致しました。あの、あの鷹明様と令が慌てて屋敷に帰って来られました。それだけではなく鷹明様が女の方を抱えているではありませぬか!

鷹明様のご指示通り寝具の用意を致しまして女の方を休ませました。

わたくしは長年、生きておりますが、このような女の方を見たことはございませぬ。

何と言いましょうか、髪は肩ほどで・・・髪の色と申しましょうか黒ではございませんでした。

思わず「鬼」という言葉が頭を巡りました。でも、鷹明様が大事そうに抱えていらっしゃるので「鬼ではない!」と確信致しました。凛様は変わった着物を着てらっしゃって・・・

そして、鷹明様はわたくしに「この事は誰にも言うでない。」ときつく申されました。

翌朝、わたくしは凛様のお部屋に参りましてお声をかけさせて頂きました。

「どうぞ・・」と。まぁ~~なんとお可愛らしいお声でございましょうか!

昨日、凛様を少なからず「鬼」などと思った事が恥ずかしゅうございます。


あれから一ヶ月が過ぎましたが本当に凛様は昔からずっとこの屋敷に居られるような錯覚をしてしまいます。

それにあの、あの鷹明様が(ホホホ・・)凛様だけに「喜怒哀楽」を表現されます。

もしかして・・・・いいえ、わたくしの口からはとても言えませぬ。

あの方、凛様は本当に月から来られたのではないでしょうか。

わたくしどもには考えも依らぬ事を考えていらっしゃるようで。

そうそう、あの「あんどん」なるものを作られた時はびっくりしてしまいました。

凛様は「ローソク、ローソク」とおっゃってわたくしのところへ来られました。

はて?何に使われるのか?と思い箱から出したところ「捨てる物でいいのよ」と。

わたくしは捨てるために置いてあったローソクを差し出したとこと「これ!これが欲しかったの~~」と満面の笑みで受け取られました。

 そして「これがリサイクルなのよね~~」と聞いたこともないお言葉を仰いながらいつものように廊下を走っていかれました。

時々、わたくしどもにはわからないお言葉を仰いますが凛様の笑顔を拝見させて頂くことが今のわたくしの幸せに存じます。


本当に、凛様は月から来られた「かぐや姫様」ではないかと確信しております。

この事は内緒でございますよ。


さあ、今日はどのような事を仰られるのかドキドキしております。

萩が初めて凛と出会った時の事です。萩さんはかなりの衝撃だったでしょうね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ