誤解が誤解?
「凛様!凛様!!」
「どうしたの~~??2人とも一緒に。」
「凛様。お話しがございます。」
「・・・・はい?・・・本当に、どうしたの?」
「凛様、今日、宮中で何か御座いましたか?」(萩さん)
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「凛様。本当に、何があったのでしょうか?」(華ちゃん)
「・・・・・あのね。・・・ちょっと聞きたい事があるんだけど・・・」
「何で御座いますか?何でも仰って下さいませ!!」
「あの~~~、私を何処かで働く所があるかなぁ?」
「・・・・・??・・・・・」(萩さん。華ちゃん)
「あの、凛様。どう言う事でございますか?」
「凛様?何処かって?」
「・・・・・言わなくちゃダメ?」
「はい!!」(萩さん。華ちゃん)
「・・・・・・ああ~~もう!!思いきって言うね。・・・もし、もしもよ、鷹くんがお嫁さんを貰ったら私は此処にいられないじゃない。だから、どうしようか考えていたのよ。私が此処にいると奥さんになる人は良い気がしないだろうし。それに私も此処に居たくないし。ねぇ、ねぇ!この私を何処かで雇ってくれる所があると思う?」
「・・・・・・・??嫁??・・・・・・・」(萩さん。華ちゃん)
「・・・・・ところで、凛様は何故、そのように思うので御座いますか?お聞かせ下さいませ。」
「・・・・だって・・・鷹くんに彼女さんがいるんだもん。だから考えているのよ。」
「鷹明様に彼女?・・・・・」(萩さん。華ちゃん)
「あの、凛様!何かのお間違いでは?」
「ううん!そんな事はない。見間違うハズはない!」
「・・・・・・・・・・?!!」
萩さんと華ちゃんは私は不思議な事を聞いたように首を傾げている。
でも、見間違う事はない!だって、鷹くんと綺麗な女の人が楽しそうに話していたし。それに、その人は馴れ馴れしく鷹くんにもたれ掛かっていたもん!!
思い出しても腹が立つけど。
凛様は何のお話をされているのでしょうか?わたくし供には理解できない事です。
何がどうなっているのか?全く、話しが見えてこない。
一度、鷹明様を交えて話して頂かないとなりませんわね。
でも、凛様が「何処かへ行かれる。」という事は絶対に阻止しなければなりません!
屋敷の皆と話し合わなければなりません!
本当に鷹明様にそのような方がいらっしゃるのでしょうか?
わたくしも含めて屋敷の者は聞いた事も御座いませんし、いったい凛様は何を思ってそのような事を仰るのか?それに・・・・・わたくしは鷹明様の北の方様は凛様以外はいやで御座います。
皆もそう思っているに違いありません!
まさか!・・・・鷹明様が心を通わすような方がいらっしゃる?凛様の他に?
差し出がましいようですが、一度、わたくしの方から鷹明様にお聞き致す事にします。
「鷹明様。お話が御座います。」
「萩か。凛の事だろう。だが、俺は心あたりが無い!」
「鷹明様。どなたか心を通わせている方がおられるのですか?」
「ハァ~~!!何故?おまえが言っている意味が分からんわ!」
「鷹明様!わたくしには本当の事を教えて下さいませ!!」
・・・・凛と言い萩と言い、屋敷の者達まで・・・・いったい俺が凛に何をしたというのだ??
凛に詳しく聞かない事には始まらん!!凛。あいつはいったい何を考えておる?




