ポジティブに生きよう。
バタバタ・・・バタ・・ドタドタドタ・・・・・・・・
「凛・・凛・・り~~~~ん!!!!」
「は~~~~い!!」凄い声で鷹くんに呼ばれた。なんだろうと急いでいってみると・・・
「おまえは静かに歩けないのか!五月蝿い!いつまで経ってもバタバタと!!!」
鷹くんは怒っています。でもね現代生まれの私は静々と歩く事が出来ませんよ!
お姫様じゃあるまいし。こんなことが毎日続いております。
そう、私がこの世界に来てから一ヶ月が経ちました。まぁ、いろいろビックリする事多し。
でも新発見もあるのよね~~。何たって全て人力でしないと生活出来ません。
便利な生活(当たり前だけど)にどっぷり慣れ親しんでいる私には簡単な事も難しい。
萩さんは「そのうち慣れていきますよ(ニコニコ)」と仰いますが・・私はきっと慣れることはないと思います。だって・・・力仕事は嫌いだもん。
さて、この一ヶ月というと「鷹明さん」が「鷹くん」「そなた」が「凛」に変わった事。
だってね~~「たかあきらさん」って呼びにくいし。急いでいるときなんか舌を噛みそうなんだもん!
最初は鷹くんは「鷹くん・・鷹くんだと~~!!!」と怒っているのか照れているのか表情が読み取れない。萩さんは必死で笑いをこらえていた感じ。
そして、鷹くんが凄いイケメンだったこと。宮仕えって言う仕事の役職は、まぁ、現在でいうと幹部。
そんなご主人様と萩さん並びお手伝いさん達が素性もわからない私をこの館に置いて下さるなんて人生捨てたもんじゃありませんよ!でも、不思議な方達です。何か企みがあるのか?と日々思ってるんだけどね!
でも、暇です。暇過ぎて・・・・ボ~~~としてばっかり。この世界の女子はいったい何をして過ごしているのやら。
繁華街っていうものがあれば一度、連れて行ってほしい。
そして、この世界は私にとって不便すぎる。何たって夜は真っ暗(当たり前だけど)
毎夜、毎夜ローソクの火だけ。こんな暗かったらトイレも行けません。それに怖い。
ホント、電気が懐かしいですわ。そこで考えたんだけど「あんどん」なる物を作ろうかと。
確か江戸時代だったかなぁ?使われていたのは。どんな明るさになるのはわからないけど、まぁ何とかなる!と意気込んでおります。
時代劇が好きだったお祖父ちゃんと一緒にTVを見ていた時のお侍さんの家にセットで作られていたのを思い出して思考錯誤で試作品完成。
結果は・・まぁ~ローソクに比べたら少しは明るいかな?そして、流石お金持ちだけあってローソクの使いさしが半端じゃない!もったいないほど捨ててある。
「バチがあたるぞ!」と独り事を言いながら集めたわよ。みんな変な目で見ていたけれど。
これで今日の仕事は1つ完成!多分、自己満足の一種だわ。きっと・・・
さて、明日から何を作ろうかな~~~~と。
やっと凛が自分の生活に便利な物を考え作り始めました。
でもね・・・現代通りにいくやらいなや!
まぁ、前向きな姿勢は良い事ですよ!