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凛の記憶が戻った!

俺が自分の部屋で仕事をしていると廊下から大きな『バタ~~ン!!』という音が聞こえた。

何事だ?と駆けつけて見ると、凛が倒れているではないか!俺は驚いた!

また、何事が起ったのかと、傍で凛を見ていた萩に聞くと凛は自分の衣の裾を踏んで転んだと言っていた。まったく!凛は・・・・相変わらず落ち着きが無い!

屋敷に来ておられた、咲子殿、楓殿には丁重に詫びを入れて屋敷に帰って頂いた。

凛。本当におまえは・・・・どれだけ我らを振舞わしたら気が済むのだ!!

とりあえず、落ち着いて欲しいと思う。そして、凛が以前のように戻った。

俺は嬉しくもあるが・・・・「北の方」どうしようかと考える。凛に「北の方とはどう言う意味?」と聞かれる事は間違いない!どのように言い訳をしたら良いものやら。頭が痛くなりそうだ。

凛が何も憶えていないのを良いことに萩達の言いなりになった俺は馬鹿だった!



わたくしが凛様の呼ぶ声で部屋から出ていきますと、こちらへ駆け出しておられる凛様を見ました。

今日の凛様の衣は少し裾の長い衣。咲子様、楓様が来られると知らせがあったので、わたくしが急遽、凛様に着替えて頂いたのでございます。それが・・・・・凛様が御自分の衣の裾を踏まれて、転ばれてしまわれました。もう、わたくしは心臓が縮む思いが致しました。もう、これで何度目でございましようか?そして、咲子様、楓様は、それは、それは御心配されておいででございました。

わたくしは、お二人様にお帰りになって頂きました。楓様は帰り際に目に涙を溜めて「お姉さま。大丈夫でございましょうか?」と仰っておられました。

凛様のお目が開いた時、凛様は以前の事を思い出されたのです。

わたくしは凛様に何所もケガはなかったのでございますが、以前の事を思い出された事にかなり戸惑いました。まぁ、嬉しくもありますが・・・・鷹明様の北の方様では無くなられた。

こちらの方にガッカリ致しました。



わたくしが廊下で大きな音を聞いたので駆けつけて見ましたら凛様がお倒れになっておられて。

鷹明様と萩様とで凛様を部屋へ運ばれておられる時でございました。

本当に、お驚きました。そして、翌朝、凛様が気が付かれて、わたくしは安心致しました。

しかし・・・・凛様が以前の事を思い出されておられたのです。

もう、鷹明様の北の方様ではございません。でも、いつか、いつかは本当の鷹明様の北の方様になられる事だと信じております。

そして、その後が大変だったのでございます。

凛様が「北の方様って何?どんな意味があるの?」と熱心に聞かれたのでございます。

わたくしは如何しようかと思いましたが、隠しても何時かは分かる事。だから、凛様にはお教えさせて頂きました。凛様は「何故、鷹くんの嫁なの?」と仰っておられましたが、最初に「旦那様」と仰ったのは凛様!あなた様さのですよ!

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