男の雑談。
友親と康紀は凛の事が気になるのか、それとも冷やかしなのか真相を聞きに俺の屋敷にやって来た。
「それにしても、塀から落ちただけなのに、何故?あのように全てを忘れておられるのだ?」
「俺も康紀と同じく。何故だ?」
「俺にも分からん。塀もそう高くはないのだが・・・・」
「鷹明。凛殿は月の姫でいらっしゃる。だから俺達には分からない事があっても仕方がが無いと俺は思うぞ。」
「・・・・・・康紀・・・・!おまえ、凛が月の姫だと申すのか?」
「ああ、俺はそう思っている。友親はどう思うのだ?凛殿の事は。」
「・・・・楓が凛殿の事を本当に月からの使者だと思い込んでいるからなぁ。俺も時々、凛殿は月の姫ではないだろうか。と思う時がある。」
「・・・・・・・(おまえ等は馬鹿か!凛は未来人だ!)・・・・・」
「ところで、何故、凛殿は鷹明のと婚儀をしたと思い込まれているのか?」
「そうだ!俺も知りたいぞ!」
「・・・・・・・実は、凛が気はついた時に俺が凛の部屋に行ったのだ。その時、俺はどんな顔をしていたかは分からんが。あとで、凛が俺のことを"旦那様"と思い込んだらしいのだ。そして、萩と華が相談して・・・この通り、夫婦になった。」
「・・・・・・・そのような経緯があっただなんて。それにしても、凛殿がおまえに"旦那様"だと!!
あの、凛殿がだぞ!!」
「友親。おまえは本当に・・・・あのように笑うな!俺には笑い事ではないんだぞ!!」
「鷹明、友親。だが、凛殿が大人しくなられて良かったのではないのか。いつぞや、プールなる物を作られた時など皆して大変だったではないか。」
「そうはそうなのだが。しかし、凛が以前の凛より正反対になってしまったから俺は戸惑っている。それに、俺が帰ったら必ず、"お帰りなさいませ。"だぞ。今までは"帰ってきたの~~お帰り"だったのが。それに、この前は俺と一緒の床で休むと言い出すわ。難儀したぞ。」
「・・・・・・・・・・・一緒の床」(友親。康紀)
「・・・・それで・・・・・・・・」
「凛があまりにも五月蝿いから一緒に休んでいる。」
「・・・・・・・・・・・・・・・!」(友親。康紀)
「だが!!俺は凛に手を一本も触れていない!!俺がどれだけ気を使っているか分かるか?おまえ等。凛は俺の横で熟睡はするし、寝相の悪いあいつは俺にぶつかってくるわで俺は寝不足が続いているのだ。」
「(ニヤニヤ・・・・)鷹明殿。まぁ、宜しいではないか!」
「・・・友親!変に勘ぐるな!!俺はおまえと違うわ!!」
「鷹明。このまま凛殿と本当の夫婦になってはどうか?」
「・・・・・康紀。・・・・友親。おまえ達の事を大馬鹿者と言うのだ!!」
俺は本当に頭が痛い。この馬鹿者達に言うのでは無かった!
この鷹明がなぁ~~!!今度、凛殿をからかってやろう♪
鷹明と凛殿の事は咲子に言ってやらないと。本当に夫婦になれば良いのに。俺は思うぞ。




