凛との出会い(鷹明サイド)
ある日の夜、空を見ると星がやけに騒がしい。
私は気になって家の者達にも言わず出かけて行った。
私の供をしてくれるのは「令」そう、誰も知らない私と萩だけが知っている妖の一種。
これと私は何気なく足を延ばし一条橋のところまで来てしまった。
そこで今まで見たことも無い「光」がこちらへやって来る。
「眩しい!」と思いきや目を細めた。光が落ちたあとを見ると何かが一条橋付近に落ちている。
令と私は早速、近づいて確かめてみたところ何やら不思議な人間らしき者。
連れて帰り萩と私とで調べてみた。
なんと、女人。それも今まで見たこともない着物を着ているではないか!
おまけにこの女人の持ち物は何で出来ているかわからない入れ物。
さっぱりわからん!この女人の正体。
萩曰く「鷹明様、わたくしは初めてこのような方を見ました。きっと何処かの星から来られたのでしょう。」
それにしてもこの女人は変わった物を握りしめている。余程大事な物なのか?
まぁ、萩の言う事も嘘ではなさそうだし、暫らくはここで暮らせばいい。
全ては明日、聞けばいいのであるから。
ところで、何故か萩が嬉しそうにしておる。私の見間違いか?
鷹明との出会いです。そして萩が翌日凛を見ても不思議と思わなかった理由です。