表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/58

何か出来る事はありますか?

私がこっちへ来てから、1年6ヶ月が過ぎました。

そして、私自身がこっちで過ごし易いように自分勝手な行動のために屋敷の皆さんに迷惑を掛けています。萩さんには、本当にここではお母さんのような存在で、好き勝ってな事ばかり言ってるような気がします。そして何と言ってもご主人様には大迷惑を掛けているのではないか!?と思うのです。

今日まで私は楽をさせて頂いています。言うなれば、お姫様の状態なのです。

そして、その状態にどっぷり浸かっています。「ぬるま湯に浸かっている」って言うのでしょうかね。

屋敷の皆さん、そして友達になった咲ちゃん、楓ちゃん、勿論、萩さんはだんだん私の影響を受けて?いるようなのです。それを良く思ってない方は数人いらっしゃると思います。友親さん、康紀さん。そして一番良く思っていらっしゃないのがご主人様だと。きっと。

皆さんには、いつも私のワガママに付き合って頂いていますから、私も皆さんに合わしていかなければならない!と思っています。

そんなわけで、私は自分にも何か仕事のような手伝いはないか?と萩さんに相談しました。


「萩さん。私に何か仕事があるかな?」


「凛様・・・また何を仰ってるのですか?いきなり。」


「萩さん、私ね、屋敷のみんなや萩さんに何時も迷惑を掛けているよね。だから、私もみんなの手伝いがしたいのよ。だから、何か仕事はない?」


「・・・・・凛様。・・・わたくしの一存では決められませんから鷹明様に聞いてみましょう。」


萩さんに言われてから待つこと数日。一向に何も連絡はない。ご主人様の耳に入っているのかどうかも不安になって自分で交渉しないといけないかも。


「鷹明さま。今、宜しいですか?」


「鷹明さま!・・・おまえにそう呼ばれると怖いわ!何か企んでいるのか?」


「まぁ!鷹明さま。人聞きの悪い事をおっしゃって。ホホホホ・・・・」


「凛。こちらへ座れ。萩から聞いている。おまえ、仕事がしたいのだろう。」


「そうなの!今まで何もしてなかったから悪いなぁ~と思うし、それにタダ飯ほど怖いものはないしね。」


「凛。その心がけは良いことだ。ならば仕事を与える。明日、一日屋敷の廊下の床を磨け。」


「たった床磨きだけ!他は?」


「他は無い。床磨きだけだ。」


「分かりました!凛、頑張ります。ありがとうございます。」


あいつは・・・まぁ、床磨きでもさせとけば良いだろう。

しかし、仕事がしたい。・・・いったい何を考えているのやら。


やりました!明日は私の初仕事です。屋敷中の床磨き。フフフフ・・・・楽しみです。


「凛様。起きて下さいませ。」


「・・・・萩さん。」


「凛様。早く仕事にかかれ。と鷹明さまから言付かっております。さぁ、早く起きて下さいませ。」


そうなのです。今日は私の初仕事の日。ついつい寝過ごしてしまいました。

萩さんに手渡されたのは糠袋ぬかぶくろそうなのです。これで床を磨くのです。

確かに私のお婆ちゃんからは聞いた事はあるのですが実際は初めて見ました。手にしました。

初めは床磨きも楽しい?ように思ったいたのですが、体力が続きません。今まで、お貴族様の生活をしていたせいで体力が。筋肉が落ちています。床磨きがこれ程、辛いとは思いませんでした。

時々、ご主人様は見に来ます。きっと、私がサボっているのかが気になるのでしょうね。

また、華ちゃんが「凛様!わたくしが!」と向こうから駆け足で来られます。

私は「いいのよ。結構、楽しいから。」と見栄を張ったり。でも、腕がプルプルしてきて本当にツライ!私はやっとの思いで床磨きを完了!でも、何故か屋敷の方々から「凛様。よく頑張られました!」と声を掛けて頂いています。私が仕事をするって事が皆さんは考えられないのでしょうか?



鷹明様。無事に凛様が床磨きを全てされましたわ。良かったでございますね。

萩は知っております。鷹明様が凛様を目で追っておられたのを。ホホホホ・・・・


私は息込んでご主人様に報告しました。が、ご主人様曰く「そうか。それくらい一々報告に来なくても良い。」と。そら、私は褒めて貰おうとは思ってないけど一言くらい「ご苦労さん」と言ってくれても良いのに!!甘い考えを持った私が馬鹿でした。

そして、床磨きの次はご主人様のお使いで何とかさんのお宅へ「手紙」を持って行く事になりました。

言うなれば「使いの者」です。外へ出る事に対しては少し不安もありますが私と一緒に行く人がいるそうで良かった!


そして、令と一緒にお使いです。良かったです。令には私の弟役として付き添ってもらおうと考えています。それにしてもご主人様は良い人ですよ。だから好きです。



「鷹明様。凛様が無事、床磨きを全てされて良かったでございますね。鷹明様がお気になされていたのでございましょう。」


「・・・・萩。床磨きは誰でも出来る事だ・・・・それに俺は気になどしていない!」

(今日は凛に床磨きをさせてみたが、俺が気になって仕事が手につかん!どんな失敗をしないかと心配している俺は、いったい何なんだ!)







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ