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お宅訪問です。

今日は咲ちゃんのやしきに訪問します。

何故かドキドキしています。なぜなら、私、1人。1人での訪問なのです。嬉しいです。


女房さんに咲ちゃんの部屋に通されています。私もただの女だったんですね。

部屋の中をキョロキョロと見回しています。やはり、お姫様です。私の部屋に無い物ばかりがあります。多少は興味も湧いてきます。


「凛ちゃん。お久しぶりでございます。お元気でられましたか?」


「はい!お元気です。」


「フフフフ・・・凛ちゃんったら。そう、緊張なさらなくっても宜しいですわ。」


「咲ちゃん、どう最近?何か困った事でもある?」


「如何したのですか?急に改まって。」


「あのね、あのね・・・・・咲ちゃん。・・・・聞きたい事があるの。」


「何でございますか?わたくしに答えられる事がありましたら答えますが。」


「・・・・・咲ちゃん、ハッキリ言うね。咲ちゃんってさ、本当は何者?」


「・・・・・・・凛ちゃん・・・・・」

(どうしよう・・凛ちゃんにバレたかも。本当の事を言っても良いのかしら?)


「凛ちゃん、如何して、そう思うのですか?」


「あのさ、この前の歌会で咲ちゃんの事を不思議に思ったの。だって・・・・」


「はっきり、仰って下さいませ。」


「あの歌会でね、私の時代の言葉を歌ったの。その時、咲ちゃんだけが理解してたのね。それが不思議だったの。」


「・・・・・・・・・・・」

(どうしましょう!本当の事を言っても信じて貰えるかしら?。でも、このままだとわたくしもストレスが溜まっていくばかり。でも、今のわたくしが分かって貰えるのは凛ちゃんだけかもしれない・・・・・・わたくし、決めました!)


「・・・・・・・・・・・」


「凛ちゃん、これから、わたくしが話すことは誰にも内緒に出来ますか?」


「うん。出来るよ。指きりしようか?」


「ククク・・・・ホホホホ・・・・・・。凛ちゃん。あなたも現代人ね。」


「エッ!エッー!!・・・・咲ちゃん・・・・も・・・・・ウソー!!」


「だって。ホホホ・・"指きり"だなんて・。そのような約束の時に行うものよね。わたくし、凛ちゃんの事は康紀さまから聞いて知っていたの。"ストレス"という言葉を康紀さまが口にされたから。わたくしも初めは信じられなかったのだけど、この前、出会って確信したわ。」


「・・・・・そうですか。」(もっと早く聞いていたら良かったわ・・・)


「もう、わたくし、黙っていることは出来ない!凛ちゃん、絶対、絶対、誰にも言わないでね。」


「ど、どうしたの?いきなり!咲ちゃんの言葉使いが変わってる~~~」


「いい!!鷹明さまにも言わないでね!康紀さまには絶対バレないようにしてるんだから!」


「わか、分かったわよ。」


「凛ちゃん、わたくしも聞きたかった事があるの。何故、凛ちゃんがこの世界に?」


「実は私、タイムスリップしたのよ。自分でも信じられないけど。そして鷹くんに拾われたの。」


「・・・・拾われたって・・・プッ!ハハハハ・・・・凛ちゃん、拾われたって、猫や犬じゃあるまいし。」


「だって・・・本当なんだもん。そんなに笑わなくっても良いじゃない!」


「じゃ、次はわたくしの番。わたくしね、前世は高校生なんだけど、病気で死んでね、その時、神様に"不公平だ"って言って死んだのよ。それから頭の中が真っ白になって気が付いたら誰かのお宅の赤ちゃんに生まれてた。そして父は凛ちゃんも話しは聞いた事があると思うけど、権大納言。父は凄い権力者で自分の出世のために・・・わたくしを母から離したの。そして康紀さまと出会ったわけ。」


「・・・・・咲ちゃん、苦労したのね~~(権 大納言って?小豆みたいな名前だわね。)」


「私の病気は多分、末期の癌だと思う。まぁ、自分が悪いんだけどね。」


「私は失恋。マンションに帰ったら元彼と新彼女との現場を見たのよ。だから、ヤケクソで飛び出してコンビニでビール、焼酎、ワインを買い込んで近くの公園でビール片手に星を見ていたの。すると流れ星がさ、急に近づいてきて飲み込まれた?みたいなもの。そして、鷹くんが拾う。」


「凛ちゃんも可哀そう。でも、お互いここで知り合えたのも何かの縁。それに今は友達だし。」


「でも、咲ちゃんちゃんってエライよね~~大貴族のお姫様やってるし。私にはムリ、ムリ。それに言葉使い。私なら舌噛むわよ。」


「案外そうでもないのよ。だって、わたくし、生まれた時からこうだもの。だから平気なの。だけど今、凛ちゃんと普通に話せって嬉しいわぁ~~それに、やっと、本当のわたくしって知って貰えたんだから!」


私は咲ちゃんが転生だったんだ。という事が分かって気持ちはスッキリ。

久々に咲ちゃんが現代語で話せたし。でも、このことは絶対、言ってはならない事。墓場まで持っていくつもり。

私達の笑い声が帰ってきた康くんにも聞こえたみたいで急いで部屋に来ました。


「これは、これは凛殿でしたか。」


「康くん、お邪魔してます。今日は突然だけど咲ちゃんに会いに来ちゃった。」


「康紀さま。お帰りなさいませ。」


「咲子。凛殿と随分、楽しそうでしたね。外まで笑い声が聞こえていました。」


「申し訳ございません。でも、わたくし、凛さまに色々と話しを聞いて頂いておりました。そして、凛さまに色々、教えて頂いて。わたくし、今までの気持ちを変えてこの屋敷の女主人になろうと思っております。だから、凛さまには感謝しているのです。」


「咲子・・・・有り難うございます。そして、凛殿。有り難うございます。凛殿。咲子のために、度々、訪ねて来て下さい。きっと咲子も喜ぶと思います。」


「ええ!また、遊びにきますね!」


私はスッキリした気分で屋敷に帰りました。が。この話しは鷹くんには死んでも言えないし。どうしたものか?考えなくっちゃ!


でも、咲ちゃん。康くんが帰ってきた途端、お姫さまに変身!ビックリです。


私には到底ムリ!改めて咲ちゃんの凄さを知った。


誰かが言った「私は女優」





やっと、咲子と凛がお互い、隠していたことが分かってスッキリしたようです。

良かった。良かった。


無責任な!私はこれから鷹くんにどうのように騙すかを考えているのに!(凛)


わたくし、やっと凛ちゃんに話せました。嬉しく思います。が、楓ちゃんには内緒ですわ。(咲子)

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