疑問に思いました。
この前の歌会が終わって、私はその時の事を思い返していた。
本当に散々だったわ!
何が歌会よ!結局、私が1人で恥を掻いたようなもの。にわか勉強では、やっぱりダメだった。
私って考えが甘いのよね~。何とかなる!といつも思うんだけど、「どうにもならない」って事が分かたのよ。あの「歌会」の場合で。
それに、ターくんって言うと怒るし。また、鷹くんに言い直さないと私を見る眼つきが怖いのよね。
確かに、私より年上みたいだし。・・・ご主人様って本当は何歳?今更、怖くって聞けない。
それに、あの友親は・・・イヤミな奴!でも、ああ見えて楓ちゃん一筋だなんて・・・おまけに拉致、監禁!フフフフ・・・良い事を聞いたわ!
康紀さんがね~~~人攫いをするようには見えないわよ。それも、美しすぎる咲ちゃんを攫ったなんてね~~。プッ~信じられない!
・・・・・・しかし、今、一つ不思議なのよ。咲ちゃんは見た目も育ちも家柄も最高なのに。何故、康くん?他にいなかった?・・康くんごめん。悪気はないのよ。あなたもイケメンです。
私から見た康くんって真面目を背負って歩いているような人だし。上手く言えないんだけど頼りないっていうか・・・・「攫う」って思い切った事ができたもんだわ!おまけに鷹くんが首謀だと聞いてるし、楓ちゃんだって協力したんだもん。それに、令もこの一件に絡んでいる。
まぁ、「身分違いの恋」「叶わぬ恋」っていうのはいつの時代も関係ないものなのね。なんと!ロマンチックな事で。
そして、私は、もう一つ咲ちゃんに疑問があるのよね~
私が読んだ最初の歌で「我 丸くなる」っていうのは実際、経験した者でしか分からない事なのにね。
それに「ロマンチック」なんて言葉は日本語じゃないもの。
何か臭うわ!咲ちゃんって。
そうそう、前、鷹くんに康くんが咲ちゃんの事で相談したときだって、私が勢いでストレスって言葉を言ったんだけど、「ストレス」と言う言葉を康くん、きっとストレートに話したんだと思う。
私のアドバイスだけではないんだけど・・・まぁ、今は康くんと咲ちゃんはラブラブで良いけど。
でもね・・・・咲ちゃんは何故か、私の言葉が理解できるし。・・・・・・・・・
まさか!・・・・・咲ちゃんも私と一緒?
でも、咲ちゃんは生まれも育ちもこっちだし。ってことは・・・・『転生』・・・・そんなバカな~~
まるで、マンガじゃあるまいし!でも・・・・私もマンガみたいにトリップしてるじゃん!
ホント!「世にも不思議な物語」みたいだわ。
この私が、何が因果でこんな経験するのか分からん!
もし、咲ちゃんが転生でこの時代に生まれたんだったら”因果法則”になるの?
分かりません!今、私の頭がこんがらがっていますよ。
こんな事、鷹くんには言えないし。きっと「おまえは本当の馬鹿だったんだな!」と言われるがおち。 どうしたら私の気持ちがスッキリするのか?
まぁ、いくら考えても分からない。ってことは、直接、咲ちゃんに聞くしかないか!
明日、鷹くんに頼んで康くんの屋敷に遊びがてら行こう!!
私の急な訪問を喜んでくれるっかな~~♪
鷹く~~ん! お願いがあるの~~~~!
「なんだ!」
「明日、咲ちゃんの家に遊びに行きたい!」
「ハァ~~!また何故、急に行きたいのだ?」
「別に理由は無い。咲ちゃんは如何してるかな~~なんて。」
「・・・・凛。・・・何か理由があるのだろ。」
「・・・・・・・・」
「凛。俺は口は固い。誰にも言わん。」
「・・・・鷹くん。本当だね!約束する?」
「ああ。約束する。」
「じゃ、約束の印。小指を出して!・・・こうよ!」
「指きりげんまん。ウソついたら、針一万本、のま~す。指、きった!」
「・・・・凛。何のまじないだ!」
「指きりゲンマンよ。私の住んでる世界の約束の印。覚えておいてね!」
「あのね、この前の歌会で思ったんだけど。咲ちゃんの事。なんかさ、不思議な方なのよね。」
「咲子殿?どう言う事か?」
「だって、私の世界の言葉を何故か、理解できているように思うのよ。それに、異様なほど美人さんだし。咲ちゃんの目なんだけど。角度が変わると目の色が違って見えたりするの。鷹くんは、咲ちゃんを見てそう感じた事がない?」
「・・・・・凛。おまえはそう感じたか?」
「うん。だから明日、咲ちゃんに直接、会って確かめようかと思っている。ダメだったら仕方ないわ。咲ちゃんだって都合があるもんね。」
「一応、康紀に聞いてみる。でも、あてにはするな。いいな。それにこの事は口外せぬように!」
「分かっているわよ。 じゃ、そう言う事で。私もう寝るわ。」
・・・・・・凛。おまえも不思議に思ったか。やはり、俺とおまえは思う事が同じだな。
それにしても・・咲子殿の本当は何者だ?一応、令に調べさせてはいるが。
康紀も本当に、これからが試練になるのかもしれない。
ところで、凛が「指きりげんまん」なる歌と技法は凛の世界では約束の印だと言っていたな。
それにしても・・・・嘘をつくと針、一万本を飲まされるのか?本当に針を一万本も飲めば死ぬであろう。・・・恐ろしい「約束の印」だ。俺は凛に約束をしたからには嘘をつけない!
ましてや、針、一万本も飲む事は不可能。
未来人というのは不死身か?
凛、おまえが恐ろしく思える。
咲ちゃんの事を調べ始めました。でも、思うように行かないかも・・・(凛です)
凛の世界の約束の印は怖い! 誰か約束を破った者がいるのか?
もし、いるのだったらどのようにして「針」を一万本を飲むのか聞きたい。(鷹明)




