巻き込まれました 1
友親さんの訪問から二日後、私はマーくんに呼ばれて今、彼の部屋にいます。
私が部屋を開けると何やら難しいお顔をなさっております。
「・・・・・・・・」暫しの沈黙のあと重い声で「凛、実は友親の側室(恋人)が大変な事になっている。その方が誰かに憑かれたようなのだ。だから、友親は俺のところへ来た。」
「・・・・取り憑かれたって、誰に?」
「わからん」
「でも、何故、ターくんに相談するのよ?陰陽師でもないのに。」
「・・・・・・おまえ、知らなかったのか!俺が陰陽師だったってこと事を!」
「ウソ~~!そんな話し聞いていませんよ。そんなこと一言も言わなかったじゃない!」
「・・・おまえ、考えても分かる事だ。何故、妖である令を俺が扱えるのかを。誰にでも持てるもんじゃないだろう!」
「だから、その「妖」っていうものがよく分からないのよ。ターくんが教えてくれないから!」
鷹明サイド
まったく・・・コイツといると疲れる。妖の事も知らずに遊んでおったとは。それに、俺が陰陽師だとも「知らない」って言いやがった。普通、妖を持っている事でおかしいとは思わぬのか!
もれから「妖」について説明しなければならないと思うと・・・・・疲れる。
このお方はとんでもない事を私に仰いました。
「実は、おまえに頼みたい事がある。」と言われターくんは暫らく沈黙。
そして、そのあと、「おまえの体を貸してほしい。」
そんなお願い事をされたら、いくら私でも声が出ません!「どうぞ」って言えないでしょう。普通は。
内容は、私を囮に使いたいと。聞いたら余計に無理です。絶対、無理な話しです。
でも、この方にお世話になっているため断ることも無理のようです。
何故、囮は私でなければいけないのでしょうか?
理由は、私は未来人だからこの世界と違う波長があるらしく、「死霊」なのか「生霊」なのかを調べるのには最適?なのだそうです。
もう、友くんとは話しがついてあるようで、知らないのは私だけ。
そして、決行は二日後に決まりました。
明日、友くんと彼女さんが私に会いに来てくれます。
本当に、この世界って何ですか????
怖いですが、凛、皆さんのために頑張って貰います。
人事だと思って!怖いものは怖いわよ~~~(凛です。)




