凛に対しての不安(鷹明サイド)
凛がこの世界に来てから、もう数ヶ月が経つ。
凛が言っていた「未来」っていうのが真実であろう。
慣れない生活で凛は自分なりに努力している事が痛々しい。
その努力と苦労は買う。でも、あの「実演。(凛曰く)」という場所では・・・何とも言えぬ。
いったい「未来」ではどんな暮らしをしてきたのか?親御殿はどんな躾をされていたのか?
疑問だらけだ。萩は「ご心配には及びませぬ」と言っていたが・・・
未来人は皆そうなのか?
友親を招待した時は、本当にどうなる事かと思った。
イヤな事だが友親は凛を気にいった様子。宮でもしつこく聞きに来る。
凛のあの返歌は最悪。「もういいです。何も仰らないで。」
友親はあの歌の意味をどう受け取ったのだろう。
それにしても、凛は行儀作法だけではなく「歌」が作れぬとは・・・
そして、あの「ビール」っていう飲み物はなんだ!!
凛は美味しそうに飲んでいたが、私は少しも美味しいとは思わない。
でも、あのワインっていう飲み物は中々飲み易い。でも、色が・・・まるで「血」のようだ。
それに女人が酒を飲むなんて・・・・考えられん!
それに凛は・・・ビールを冷やす為、庭に穴なんか堀りやがって!
おまけに武まで一緒になって・・・2人にはきつくいい聞かさなければ!
この先、凛は何を作るのかが想像つかん。不安の一言に尽きる。
精神的に疲れる。頭痛がしてきた・・・・
ご主人様は単に未来人である凛に衝撃を受けているだけ。
ご主人様も言葉が荒くなっている事も気づいていません。




