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お姫様教育が始まりました。3

お姫様教育が始まって一ヶ月が過ぎようとしています。

でも、全然上手くマスター出来ません。何故かと申しますと「私は現代人」なのです。

にわかに身につく物でもないわよね!


今日は萩さんから嬉しいニュースを頂きました。

今日でなんと、お姫様教育が終了だそうです。萩さん曰く「ほんに、凛様は月のお姫様で在らせられまする故、優しい指導に」と。

「ハァーー!!私が月のお姫様~~~!萩さんって・・信じられんわ。何考えてるのよ!それに私には拷問でしかなかったわよ~~」

今のは私の心の声です。萩さんって恐ろしいほどロマンチスト。

月には「ウサギ」なんかいません。人も住めません。萩さんに本当の月を教えてあげたいぐらい!


そう言うことで今日は実演します。

初めて知ったんだけど「お客様」がお見えになる予定だとか。鷹くんのお友達の1人だと聞いています。そして、その方に披露するようです。

緊張します。この私でも。


お昼を過ぎた頃、そのお客様はお見えになりました。

チラっと見えたんだけどイケメンでした。どうしてこの屋敷にはイケメンばかりが揃うのか?

本番の時間が迫ってきてます。今になって「どうしよう~~」と心臓がバクバク。

萩さんは「いつものようになさって下さいまし。」と。まぁ~人事ですもんね。

鷹くんが私を呼びました。ここで注意「むやみに笑顔にならない事」

本当は世の貴族様のお姫様は扇で顔を隠すのですが私の場合はいいそうです。何故か?

私は「目の前はカボチャ!」と言い聞かせて「いざ、出陣」って気分。

しなりしなりと畳を引きずるように歩く。(これはOK)

鷹くんの横に着地。鷹くん、目でOKって言ってる。

さあここからが失敗できません。

お客様の名前は・・・え~~と「友・・なんとか」緊張のあまり名前を忘れた!(まぁいいか!)

その友なんとかさんは私に「お目にかかれた喜びでここで歌などを」と、とんでもない事を仰られましたよ。チンプンカンプンです。私は目で鷹くんに助けを求めたのにニヤって口を曲げて無視。

「あとで覚えてろよ!」と、もう1人の私が叫んでいます。

だから仕方がないから「川柳」で返歌っていうのを作りました。

  「もう宜し あなたのこころ」と。字足らずでしたが。「乗り切れた~~」と思いきや友なんとかさんは大爆笑されていますよ。「変な反歌を返したのかなぁ?」と首を傾げた時でした。

「ほんに、かわいい人」って意味がわかりません。


そんなこんなで無事終了。

あとはみんなで宴会なるものパーティーです。


疲れた~~~!

やっとこの章は終わりです。この後、ご主人様の友達が次々に登場します。


舌噛みそうな名前は、もうヤダよ~~(凛です)

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