第八話 あの日のことの収拾がつかない件について
「…………はぁ……」
ゆっくりと目を開け、ため息を吐く。
この深い眠りから突然覚める不快感を味わうのはもうこれで3回目。
さすがに慣れてきた。慣れたくなかったけど…。
明るさ的に朝なう。
落ち着いて昨日のことを振り返る。
メウィ-との会話でわかったこと
・メウィ-はオタク。オタク予備軍の俺の上をいっていた。
・俺が好きなマンガの話をしたら知っていた。しかも俺の知らない細かい設定まで。不思議に思い聞いてみたがうまく流された。
・メウィ-は日光に弱いのはオタクやってるからほとんど家から出ないかららしい。「ニート?」と聞いたら「学生なのでニートじゃないです☆」だそうだ。
あともう一つ。
昨日のメウィーの行動で分かったことある。
あの夜、初めて急な眠気に襲われたあの夜。
俺の横にいたのはメウィーだった。
間違いない。
昨日俺が感じた眠気はあの時のものと同じだった。
どういう原理か知らないがあのケータイみたいなもので俺を眠らしているっぽい。
あの時俺を眠らしたのはあの夜のことをうっかり言ってしまいかけて、それを隠したかったからだろう。
確かにあれは女の子としては忘れてほしいよなぁ。
男の腕に抱きついて寝てたなんて。
まぁ、変な寝言を言ってなかっただけよかったか……
……ん?待てよ……なんか言ってたような気が……
なんだったかなぁ……確か……
「やっぱ小学生は最k『言ってませんよ!!(//□//)』
俺が微かな記憶を掘り起こしながら呟いていると昨日の騒動の主役が視界に出てきた。
「……そうか?」
『はい!!(//∇//)』
というかいつの間に文字だけでなく音も出るようになってんだ?
鼓膜に直接聞こえてくるような感じがする。
『一回会ったんでやってみようかな~と……(//□//)
でもホントに必要になるとは思ってませんでしたけど……(//ε//)』
やっぱり心読まれてるっぽいがスルースキル発動。
「いや、でも確かに言ってたって。やっぱ小学s『わーわーわー!!ヾ(//□//)ノシ』って……」
「……やっぱ小g…」
『わーわー!!ヾ(//□//)ノシ』
「やt…」
『わーわーわーわー!!!!ヾ(//□//)ノシ
はーはー…(//Д//)』
「…………」
『…………』
「や…かんにやかんが飛ぶ…」
『わーわー!!……はわ!?(//□//)』
うわ…なんか…おもしれぇ(笑)
桃太郎はメウィをいじる楽しさを覚えた。
『何キラキラした笑顔をしてるんですか!!(//□//)』
「お前、意外と可愛いとこあるな」
『は、はいぃぃぃぃぃぃぃ!?(////□////)』
こいつ、慣れてきたらからかうの超楽しい(笑)
ヤバい、クセになりそう。
悩みが一つ消えたし、遊びも見つかったし、この調子で元の世界に帰れたりしないかな~
アドバイス、質問、感想、アイデア等ありましたら遠慮なくお願いします。