表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/18

第八話 あの日のことの収拾がつかない件について

「…………はぁ……」

ゆっくりと目を開け、ため息を()く。

この深い眠りから突然覚める不快感を味わうのはもうこれで3回目。

さすがに慣れてきた。慣れたくなかったけど…。


明るさ的に朝なう。


落ち着いて昨日のことを振り返る。


メウィ-との会話でわかったこと

・メウィ-はオタク。オタク予備軍の俺の上をいっていた。

・俺が好きなマンガの話をしたら知っていた。しかも俺の知らない細かい設定まで。不思議に思い聞いてみたがうまく流された。

・メウィ-は日光に弱いのはオタクやってるからほとんど家から出ないかららしい。「ニート?」と聞いたら「学生なのでニートじゃないです☆」だそうだ。


あともう一つ。

昨日のメウィーの行動で分かったことある。


あの夜、初めて急な眠気に襲われたあの夜。

俺の横にいたのはメウィーだった。


間違いない。

昨日俺が感じた眠気はあの時のものと同じだった。

どういう原理か知らないがあのケータイみたいなもので俺を眠らしているっぽい。


あの時俺を眠らしたのはあの夜のことをうっかり言ってしまいかけて、それを隠したかったからだろう。

確かにあれは女の子としては忘れてほしいよなぁ。

男の腕に抱きついて寝てたなんて。

まぁ、変な寝言を言ってなかっただけよかったか……

……ん?待てよ……なんか言ってたような気が……

なんだったかなぁ……確か……

「やっぱ小学生は最k『言ってませんよ!!(//□//)』

俺が微かな記憶を掘り起こしながら呟いていると昨日の騒動の主役が視界に出てきた。

「……そうか?」

『はい!!(//∇//)』

というかいつの間に文字だけでなく音も出るようになってんだ?

鼓膜に直接聞こえてくるような感じがする。

『一回会ったんでやってみようかな~と……(//□//)

 でもホントに必要になるとは思ってませんでしたけど……(//ε//)』

やっぱり心読まれてるっぽいがスルースキル発動。

「いや、でも確かに言ってたって。やっぱ小学s『わーわーわー!!ヾ(//□//)ノシ』って……」

「……やっぱ小g…」

『わーわー!!ヾ(//□//)ノシ』

「やt…」

『わーわーわーわー!!!!ヾ(//□//)ノシ

 はーはー…(//Д//)』

「…………」

『…………』

「や…かんにやかんが飛ぶ…」

『わーわー!!……はわ!?(//□//)』

うわ…なんか…おもしれぇ(笑)


桃太郎はメウィをいじる楽しさを覚えた。


『何キラキラした笑顔をしてるんですか!!(//□//)』

「お前、意外と可愛いとこあるな」

『は、はいぃぃぃぃぃぃぃ!?(////□////)』


こいつ、慣れてきたらからかうの超楽しい(笑)

ヤバい、クセになりそう。



悩みが一つ消えたし、遊びも見つかったし、この調子で元の世界に帰れたりしないかな~




アドバイス、質問、感想、アイデア等ありましたら遠慮なくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ