決意の朝
もろもろの事件が終わった次の日、俺は疲れが溜まっていたためベッドの中で熟睡していた。昼過ぎに目を覚ましたが、冬に入ったこともあってか布団の中から出ることができない。ぬくぬくとした空気から抜け出して朝食を食べるのも億劫だったので、そのまま目を閉じて二度寝することにした……
『ひがみさん起きて!! 大変なことになってるぅ!』
只今心の中に居候の身であるカナが夢の中へと旅立ち始めていた俺を澄んでの場所でとどめる。
――――――大変なこと……………………大変なこと!?
ガバッと上半身を起こして辺りを見回す。
「……………………」
別段、おかしなことは無い。誰もいないし、俺の部屋の仲が眠る前と変わっていることは無い。
「ふぅ~」
と、安心のため息を吐く。てっきり昨日のリベカが遅いに来たのかと驚いたが……
「ぅぅぅうう~。日上。寒い」
「ああ、悪い悪い」
隣で眠っていたイヴがおきてしまった。
妙に暖かいなと思ったら、俺とイヴはどうやらお互い肌を重ね合わすような状態で同じ布団の中で眠っていたらしい。そして、イヴと俺の衣服はいっそ脱いでしまったほうが清々しいほどはだけている。
――――ああ、そういうことね。
先ほどカナが俺を無理やり呼び起こしたのはそういうことか。第三者から見ればこれほどピンクな空間は無い。だけど一つだけ言い分けさせてくれ、これはあくまで俺のせいではない。イヴの所為だ。
「ん…………うぅ」
状態を説明すると、俺を抱き枕代わりにしているイヴだが、その抱き方がヤバイ。俺が寝るときに着ているYシャツのボタンをわざわざ外してその内側から俺の腰に腕を回す形だ。
案の定、イヴは下着姿。
………………イケる
「いや、ねえよ」
と俺は隣に寝ているイヴを起こさないようにベッドから這い出る。冷気が肌にしみて、嫌でも頭が覚醒する。
ベッドの中の眠り姫はまだ起きないだろうからそっとしておこう。
服を着替えて俺は台所に立った。そして、改めて日常に戻ってきたのだと感じる。
足りないものだらけだけど、それでも戻ってきた。
そして、今まで俺が進んできた道と違う道を歩む。
全てを取り戻す道を、カナの身体、そして縁を。
復讐に囚われた親友を。
「――――必ず」




