創世のはなし
いつだかに書いてほったらかしにしていたので
之は、まだ世界が無かったときの御話でございます。
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遥か昔 未だ混沌としたモノが蠢くころ 其処に世界というものはありませんでした
あるとき この中に二つの塊ができました
一つは黒く濁ったモノ
一つは白く透き通ったモノ
ふわふわと混沌の波を漂い やがて形を変えていきました
黒い塊からは黒の神様が 白い塊からは白の神様が お生まれになりました
黒の神様は 辺りを御覧になり 何もないからつまらない と仰います
白の神様は 寂しい と呟くように仰います
黒の神様は ご自身の周りに漂うモノから 黒い杖をお作りになり 辺りをかき混ぜ始めました
すると 辺りを漂っていたモノから いくつか小さな塊ができました
黒の神様はお喜びになり 御手に取ろうとなさいました
しかし 出来上がった塊は 小さすぎました すぐに周りのモノと混ざって 無くなってしまいます
白の神様も 真似て白い杖をお作りになり 辺りをかき混ぜます
けれど 白の神様がかき混ぜても 何もできません
それどころか 黒の神様の作る塊を消してしまっていたのです
何度も何度も繰り返しますが 幾つ創り出しても その度に消えてしまいます
黒の神様も 白の神様も 困り果ててしまいました
あるとき 黒の神様が 一緒にやってみましょう と仰います
白の神様は やってみよう と応え 御身の杖を 黒の神様の杖に重ねます
二柱の神様が 一緒にかき混ぜると とても大きな塊が出来上がりました
黒く濁ったモノと白く透き通ったモノが混ざり合う 大きな塊です
神様が御手を近づけても これは消えませんでした
神様は 抱き合ってお喜びになりました
大きな塊は 強く輝いて周りのモノも固めていきます
やがて 混沌としたモノは薄まり 辺りが晴れてきました
こうして 世界 と呼ばれるものが創られたのです
古事記の国生みを参考にしてみました。




