ある日の奉納品
トヨウケ「アマちゃん、お茶菓子持ってきましたよ」
シナツヒコ「ねーちゃん、今、宮崎行っちまってるぜ」
トヨウケ「あら……。もしかして天岩戸ですか?」
シナツヒコ「あー。なんか境内の一部を改修したらしいから、それを見に行ってくるってよ」
トヨウケ「ああ、良かった……。また引き籠るのかと心配しました……」
シナツヒコ「安心しろ。今なら全力で引き留めるから。で? 茶請けがどうしたって?」
トヨウケ「ええ、そうでした。非常に珍しい奉納品がありましたので、ご一緒にどうかと思いまして」
シナツヒコ「珍しい……菓子?」
トヨウケ「はい。こちらです」
シナツヒコ「チョコレートケーキか。別にそう珍しいって程の物でもねーじゃんか」
トヨウケ「チョコレートケーキで間違いはないのですが、実はこれ……」
アマちゃん「わーい! チョコケーキー。いただき~~」
シナツヒコ「うぉっ!? いつの間に戻ってきやがった!?」
トヨウケ「ああ~、アマちゃん、そんなにいきなり頬張ったら……」
アマちゃん「あま~い! あま~~~~い!!! あま~~~~~~~」
シナツヒコ「……ん? どうした? 甘いの好きだろ?」
アマちゃん「あまい~~~~~~~~~!!!」
トヨウケ「……ですから、それは珍しい奉納品でして……」
ツクヨミ「あら、甘いわ」
シナツヒコ「ツク姉、いつの間に……」
ツクヨミ「甘い……、甘いわ……」
アマちゃん「あまいよ~~~」
シナツヒコ「トヨウケ、これ何なんだ?」
トヨウケ「ですから、珍しい奉納品、『マッドケーキ』です」
アマちゃん「あま~~~~~~」
シナツヒコ「何だったか……。確か、オーストラリアの超甘いチョコレートケーキだったっけか?」
トヨウケ「はい。珍しいお菓子です」
アマちゃん「あまあままままままま……」
トヨウケ「しかも、マッドケーキの中でも最上級に甘いというあの名店の……」
シナツヒコ「あー。なるほど」
アマちゃん「おちゃ~~お茶~~~~~!」
トヨウケ「少しづつ試してみようと思っていたのですが……」
シナツヒコ「アマ姉、甘さにやられたっぽい」
アマちゃん「あままままあままままままま……」
ツクヨミ「……美味」
シナツヒコ「多分、ツク姉にはちょうど良いっぽい……」
トヨウケ「ちなみにこれ、オーストラリアではそこらで買えるようです」
シナツヒコ「いくらくらいするんだ?」
アマちゃん「あままま~~~~~」
ツクヨミ「……美味」
トヨウケ「5ドルだそうですよ」
シナツヒコ「オーストラリアドルだから、今のレートだと、大体500円か……」
アマちゃん「あ~~~ま~~~~~」
シナツヒコ(5ドルで堕ちた神……)
ツクヨミ「……美味」
シナツヒコ(5ドルで満足した神……)
トヨウケ「安上りですよねぇ」
その後
ツクヨミ「トヨさん、おかわりが欲しいわ」
トヨウケ「今、お二方が食べた分が全部なんですよ」
ツクヨミ「あら、残念ねぇ。また奉納されたら全部ほしいわ」
トヨウケ「オーストラリアの菓子ですし、そうそう奉納されませんしねぇ……」
ツクヨミ「オーストラリアに分社してもらえないかしら」
トヨウケ「というか、ツクさん、よくお茶無しで全部イケましたね……」




