奈良漬け
ピロリン……
『いまどこ?』
ポチポチ……ポッ
『奈良に居る』
ピロリン……
『やった~(スタンプ)』
ポッ
『奈良漬けを買ってきてくれない?』
ポチポチ……ポッ
『わかった。太田酒造で買ってくる』
ピロリン……
『今西本店のが良いわ』
ポチポチ……ポッ
『遠い』
ピロリン……
『ムキー(スタンプ)』
ポチポチ……ポッ
『太田酒造のも美味いぞ』
ピロリン、ピロリン、ピロリン
『ムキー(スタンプ)ムキー(スタンプ)ムキー(スタンプ)』
ポチポチポチ……
『わかった。今西本店のだな』
ピロリン……
『太田酒造のも食べてみたいわ』
ポチポチ
『わかったよ』
ピロリン……
『感謝 (スタンプ)』
シナトベ「なにしてんだい?」
シナツヒコ「ツク姉からトレインが来てたから返信してた」
シナトベ「念波を飛ばして直接交信しないのかい?」
シナツヒコ「最近、スタンプを作ってもらったとかで、よくこっちの方で連絡来るんだよ……」
シナトベ「あたしはトレインは使ってないから、よく分からんねぇ」
シナツヒコ「かーちゃんが使いまくるからな」
シナトベ「あー、そっか。かーちゃんは黄泉からだと念波を飛ばせない時期とかもあるんだっけ」
シナツヒコ「念波だと『穢れ』がくっついてくるから、あんまりアマ姉に良くないしな」
シナトベ「てか、なんでスマホは黄泉に繋がるんだろうねぇ」
シナツヒコ「閻魔庁が無理矢理使えるようにしたらしいぜ」
シナトベ「閻魔庁もやることが豪儀だねぇ」
シナツヒコ「浄玻璃の鏡がかなり妖気か電気かを使いまくるから、ITで調べる方がいい時もあるから、らしいな」
シナトベ「なんだいそりゃ。てか浄玻璃の鏡は電気でも動くのかい?」
シナツヒコ「〇下〇之助氏に手伝ってもらって浄玻璃の鏡を電気でも動くようにしたみたいだが、そのまま使うと閻魔庁のブレーカーが落ちるらしい……」
シナトベ「そりゃまた面白い事になってんねぇ。どうせなら乾電池で動くようにすりゃよかったのにねぇ。くっくっく」
シナツヒコ「流石に無理があるだろ」
シナトベ「で、ツク姉ちゃんはなんだって?」
シナツヒコ「これ」
シナトベ「ああ、奈良漬けかい。ていうか、随分可愛いスタンプだねぇ。ムキーって文字ついて怒ってるスタンプなのに、ゆるキャラっぽく怒ってるから可愛いねぇ。これツク姉ちゃん専用なのかい?」
シナツヒコ「これ、ウズメ作らしい……」
シナトベ「ほう。ウズメちゃんは相変わらずセンスが良いねぇ」
シナツヒコ「これ見て、今度はかーちゃんが欲しがったもんで、今はそっちを作ってるらしいぜ」
シナトベ「ウズメちゃん、大忙しだねぇ」




