神達のテイスティング
シナツヒコ「俺はこの原酒が良いな。飲みごたえがある」
ツクヨミ「私はこれね。生貯蔵酒。フレッシュでみずみずしい香りが良いわ」
トヨウケ「私はこれですね。純米大吟醸。間違いがありません」
シナトベ「およ? 何してんだい? 酒盛りかい?」
シナツヒコ「よう。シナトベ。ちょっとした飲み比べだよ」
トヨウケ「面白い物が奉納されてましてね。『銀盤酒造の5本飲み比べセット』です」
ツクヨミ「で、どれが美味しいのかそれぞれ飲んでみてたの」
シナトベ「へぇ。面白そうだ。あたしにも飲ませてくれよ」
シナツヒコ「300mlのやつであんま量はねぇから、おちょこ一杯ずつになるが」
シナトベ「美味いのがあったら、あたしが買ってきてやるさ」
トヨウケ「それでは、こちらにそれぞれ注ぎましたので」
シナトベ「どれが、どれなんだい?」
シナツヒコ「せっかくだ。どれがどれか当ててみな」
シナトベ「面白い。受けて立とうじゃないか。こう見えても色んなところで色んな酒を飲んできてんだ。バッチリ当ててやるさ」
トヨウケ「では、こちらから」
シナトベ「コク……。ふむ。雑味のない洗練された甘みだねぇ。ピンと来たよ。こいつは『獺祭45』だね」
シナツヒコ「違う。それは『山田錦の播州 50』だ」
シナトベ「ありゃ。そうかい。んじゃ次だ」
トヨウケ「では次はこちらを」
シナトベ「コク……。うん、旨い。後味がスッと消える潔いキレだ。なるほど、こいつは『久保田千寿』だね」
シナツヒコ「『五百万石の越中 50』だ……」
シナトベ「おや、そうかい。次だ次」
トヨウケ「ではこちら」
シナトベ「コク……。こいつは分かった。みずみずしいマスカットのような爽やかさだ。『真澄生貯蔵酒』で間違いないね」
シナツヒコ「……違うぞ。これは『生貯蔵酒』だ。てか、さっき始めに言っただろ。ここにあんのは全部『銀盤酒造』だぞ」
ツクヨミ「さっきから全然違う蔵元のお酒を言ってるわね……」
シナトベ「おや、そうなのかい? まぁ次だ次」
トヨウケ「……では、こちら」
シナトベ「ゴク……。プハー! いやー『菊水 ふなぐち』は旨いねぇ」
シナツヒコ「『銀盤酒造』だっつってんだろ! 今のは『銀盤酒造の原酒』だよ」
シナトベ「まぁまぁ、硬い事言いなさんな。次で最後だろ。次こそバシっと決めてやるさ」
トヨウケ「こちらが最後ですよ」
シナツヒコ「もはや、わざと間違えてるだろ……」
シナトベ「ゴク……。プハー。『純米大吟醸』は間違いがないねぇ」
ツクヨミ「あら。当たりだわ」
トヨウケ「流石にこれは間違えないですよね」
シナツヒコ「……で、どこの『純米大吟醸』だ?」
シナトベ「『八海山』のやつだろ?」
シナツヒコ「『銀盤酒造』だっての!」
お酒名簿※隣り合う酒は味が似ている
・銀盤酒造『播州 50 (山田錦)』:旭酒造『獺祭 45』
・銀盤酒造『越中 50 (五百万石)』:朝日酒造『久保田 千寿』
・銀盤酒造『生貯蔵酒』:宮坂醸造『真澄 生貯蔵酒』
・銀盤酒造『原酒』:菊水酒造『菊水 ふなぐち』
・銀盤酒造『純米大吟醸』 :八海醸造『八海山純米大吟醸』




