ハデスとペルセポネの聖地巡礼:後編
イワヒメ「……ここが身延町……。そしてこれが、高校のモチーフになった学校……。今は廃校したここがモチーフ……」
ハデス「さ、さすがに誰も居ないと学校は怖いね……」
ペルセポネ「冥界の王が何を言っているんですか……。でも、確かに生徒が居ない学校はアニメのような雰囲気とは違いますね」
イワヒメ「……残念だけど今はここまで……。中は入れない……」
ハデス「そっか~。良かったような良くなかったような……」
ペルセポネ「私は入ってみたかったですけど……」
イワヒメ「…………神だから、姿隠せば入れなくもないけど……」
ペルセポネ「それはダメですわ! ファンのマナーに反します!」
イワヒメ「……了解……」
ハデス「それはそうと、サクヤさんもどっか行っちゃったね……」
ペルセポネ「映える写真が撮れない、と言ってましたし……。帰っちゃったんでしょうか」
イワヒメ「……もうすぐ、時間だから……」
ペルセポネ「……時間、ですか?」
ハデス「神事か何かの……?」
イワヒメ「(フルフル)配信の時間……」
ハデス「配信!?」
ペルセポネ「え? それはVチューバー的な……?」
イワヒメ「(コクコク)……これ」
ハデス「『サクヤちゃんのお悩み相談』!? なんすかこれ!?」
ペルセポネ「何と言うか……フォロワー数が微妙な数ですね……。どんな配信なんですか?」
イワヒメ「……………?」
ハデス「……え? わからないんすか?」
イワヒメ「……見たことは無い……」
ペルセポネ(今度見てみようかしら……)
イワヒメ「あと、浜松には来るって……。山梨にも見る所はたくさんあるけれど、舞台になった場所が多いのがこのアニメの特徴……」
ペルセポネ「そうですよね! 魅力的な場所を沢山描いているところが素晴らしいんですよね!」
ハデス「行きたいとこたくさんあるんす!」
イワヒメ「……お、おぅ……。じ、じゃあ、色々案内する……。ついてきて……」
ハデス「あざーっす!」
数時間後
ペルセポネ「ふー! たくさん見れましたわ~」
ハデス「は~~……。見て回ったね~」
イワヒメ「……これだけの短時間で、これだけの場所を回れるファンは、多分居ない……」
ハデス「イワヒメさんのおかげっすよ~。だって移動がショートカットできるんだもん」
ペルセポネ「ですね~。先日は『わざわざご案内して頂かなくても』と言ってしまいましたが、着て頂いて本当に感謝いたします~」
イワヒメ「……じゃあ、次は浜松……」
ハデス「あ、もう移動しちゃうんですか?」
イワヒメ「……サクヤからメール来てた。『浜松にもう居るから早く来い』だって」
ペルセポネ「それは、お待たせするわけにはいきませんね。では、移動致しましょうか」
イワヒメ「(コクコク)…………あ、ちょうどいい時間かも……」
ハデス「ちょうどいい時間?」
シュポン……
イワヒメ「……ついた。アレ見て」
ペルセポネ「あら、なにやら人間がたくさん……」
ハデス「カメラ持っている人もたくさんいるね。なんだろう……。あー! ここって!」
ペルセポネ「あれは……! トリイの上に太陽が!」
イワヒメ「……あれはダイヤモンド弁天……。今から、鳥居の中に太陽が入る……。アニメにも出てきたけど、ここはアニメファン以外の人の方が多い……」
ハデス「これはたくさん写真撮らないと!」
ペルセポネ「そうですわね!」
十数分後
ペルセポネ「あぁ~。太陽が沈んでしまいましたわ」
ハデス「でも沢山写真が撮れたよ」
イワヒメ「……じゃあ、行こう。サクヤが待ってる」
ペルセポネ「そういえば、サクヤさんはここには来ておられないのですか? どこでお待ちになられてるんですか?」
イワヒメ「……それは……。行くと分かる。ついて来て」
テクテク……
イワヒメ「……着いた」
ハデス「こ、ここは!」
ペルセポネ「もしかして!」
イワヒメ「鰻屋さん」
ハデス「OHHHHH! UNAGI!」
ペルセポネ「食べたかったんですよ~!」
イワヒメ「中でサクヤが待ってる」
ガラララ
店員「らっしゃいませー!」
サクヤ「やっと来たー! も~、遅いっしょー!」
店員「お連れ様ですかー?」
イワヒメ「(コクコク)相席で……」
サクヤ「やっとウナギが食べれるわ~! 超待ってたんだからね~?」
ペルセポネ「お待たせしたみたいで……」
サクヤ「楽しかったん~?」
ハデス「そりゃもう!」
サクヤ「そっかー。でも姉様、どこ寄ってたん~? 予定ではもう少し早く着くはずだったっしょ~?」
イワヒメ「……ダイヤモンド弁天……」
サクヤ「え!? この二人をあそこ連れてっちゃったん!? ダメっしょ~。夫婦とかを連れてったら」
ハデス「え? 何かマズいんですか?」
サクヤ「いや、この国じゃ弁財天ってのは、御利益はあるけど、嫉妬深くて仲の良い恋人とか夫婦見ると、別れさせようとするんだけど……」
ペルセポネ「え? そのような事をしてくるのですか?」
イワヒメ「……大丈夫。冥界の王様達だし」
サクヤ「あー、うん……? まぁそうか~?」
イワヒメ「あと、冥界……」
ハデス「……はぁ」
イワヒメ「ケルベロス……」
ペルセポネ「居ますが……」
イワヒメ「番犬……」
サクヤ「あ~、そっか……。弁天は、犬が苦手だっけ……」
イワヒメ「(コクコク)しかも世界最強の番犬……」
サクヤ「んー、ならまぁいっか。んじゃ注文しよ」
店員「ご注文お決まりでー?」
サクヤ「特上4つね~」
ハデス「と、特上!?」
サクヤ「あ、オゴリだから気にしなくていいよ~」
ペルセポネ「そ、それはサクヤさんに申し訳ないというか」
サクヤ「ウチじゃないよ? ククリのおばちゃんのオゴリだよ?」
ハデス「そうなの!?」
イワヒメ「……だから、サクヤはここに来た……」
サクヤ「だって、付いてくれば、一緒に奢るっておばちゃん言ったもんね~」
ペルセポネ(す、すみません、ククリさん……)
その後 伊勢
トヨウケ「アマちゃん、ククリさんから、なにやら請求書が来てるのですが……」
アマちゃん「ふ~ん。じゃあ払っておいて~」
トヨウケ「ギリシャ冥界夫妻の接待費用……なのはまだ良いとして、なぜ特上うな重4人前なのでしょう?」
アマちゃん「さぁ~?」




