お使いアマテラス
ツクヨミ「……あっ!」
アマちゃん「どうしたの? ツーちゃん」
ツクヨミ「お茶菓子切らしてたわ……」
アマちゃん「じゃー、あたし買ってくるよ」
ツクヨミ「え? 大丈夫? 姉さん」
アマちゃん「だいじょーぶ、だいじょーぶ! あたし、主祭神様だよ~」
ツクヨミ「うーん、私、ちょっとやらなきゃいけない事もあるし、助かるけど、心配だなぁ……」
アマちゃん「赤福でいい?」
ツクヨミ「ううん、それはあるのよ。でも甘いのじゃない方が良い、っていう神も居るし……」
アマちゃん「じゃあおせんべいとか?」
ツクヨミ「そうね、そういうの」
アマちゃん「じゃあ、ちょっと名古屋行って、『ゆかり』買ってくるね~」
ツクヨミ「『ゆかり』は良いけど、別に名古屋に行かなくても、そこらのお土産屋さんに売ってるから」
アマちゃん「じゃあ、そこらのお土産屋さんに行ってくるね~」
ツクヨミ「ちょっと待って、姉さん」
アマちゃん「ん? なぁに?」
ツクヨミ「いい? ちゃんと信号は待つこと。横断歩道を渡るときはちゃんと右を見て左を見て、また右を見て、手を上げて渡るのよ。間違っても車にぶつからないようにね。姉さんはともかく、車の方がぺしゃんこになっちゃうから。それから、お金はこのお財布に入れるから、首から下げて落とさないようにね。これお賽銭から拝借してるお金だから。寄り道しちゃだめよ? あっちこっち行ってたら、夜が来なくなっちゃうわ。何か困ったら、できるだけ近くの神にすぐ聞いてね。知らない人間に神ってバレちゃだめよ? 特に、子供やお年寄りは敏感だから、万が一にもバレたら、そのまま祀られちゃうわよ。祭りになっちゃうからね。夕方までには必ず帰ってきてね。夜が来なくなるわ」
アマちゃん「はーい」
シナツヒコ(過保護……)




