ハデスとペルセポネの聖地巡礼:中編
イワヒメ「…………ここが本栖湖……」
ペルセポネ「ここがっ!」
ハデス「あのシーンと同じ景色!」
サクヤ「写真撮るよ~。イェーイ!」
一同「イェ~イ!」
ペルセポネ「夜の富士山! 実際にはこんな風に見えるのですね!」
ハデス「晴れて良かったねぇ!」
サクヤ「うわー。季節外れなのにキャンパーが多い~。ナニコレ~?」
イワヒメ「………ゆ〇キャンパワー……」
ハデス「写真いっぱい撮っておかなきゃ!」
サクヤ「えっ? 何パワー? てか姉様、何言ってんの?」
イワヒメ「(コクコク)………ゆ〇キャンパワー……」
サクヤ「なに? そのパワー」
ペルセポネ「……と言うか、お二人にわざわざご案内して頂かなくても……。ククリさんはどこか行ってしまいましたし」
サクヤ「別にインスタに上げる映える写真欲しかったとこだし~。外国の黄泉の王様たちと旅したって話したらウケるネタになるし~」
ハデス「黄泉じゃなくて冥界っす……。っていうかサクヤさん、インスタやってるんですね……。あと、イワヒメさんもしかして『ゆ〇キャン』ガチ勢なんですか……?」
イワヒメ「…………………カレー麺どうぞ……」
ペルセポネ「あっ! 夜の本栖湖と言ったらこれですよね!」
ハデス「これやりたかったんですよー!」
サクヤ「え!? 何ソレ~! ウケる~! わざわざ外国から着て本栖湖でカップ麺食べる神様だ~! バーベキューとかにすればいいのに~!」
ペルセポネ「こっちに来て買おうと思っていたの、忘れていたんです! ありがとうございます~!」
ハデス「やったー!」
サクヤ「えっ!? テンション高っ! 何? 今そういうの流行ってんの? なんか外国人観光客の流行りとか?」
イワヒメ「………ゆ〇キャンパワー……」
サクヤ「訳わからん!」
コポポポポ……
ペルセポネ「……チュルル。はぁ~。美味しいです!」
ハデス「やっぱ、聖地で食べる聖地飯はサイコー!」
ヤクヤ「そろそろマジでわかんないんですけど! 姉様、どう言う事?」
イワヒメ「………ゆ〇キャンパワー……」
サクヤ「それはもうええわ!」
イワヒメ「……あややや~……」
ハデス「ジャパニーズノリツッコミ!」
ペルセポネ「面白いです!」
サクヤ「まいどおおきに~。ってちゃいますわ! マジで訳わかんないから教えてよ~」
ペルセポネ「……そうですね。ここまでお付き合い頂いたのに、何も説明しないのは悪いですし……。は、恥ずかしいですけど!」
サクヤ「はずかしーんかーい! って、ウチはツッコミじゃない!」
ハデス「簡単に言えば、アニメの舞台となった場所で、アニメと同じような物を食べたり同じような事をしたりする、聖地巡礼ってやつです」
サクヤ「アニメ~? そういや、最近日本のアニメが海外で大ブームなんだっけか?」
イワヒメ「………ゆ〇キャンパワー……」
サクヤ「それはもうええちゅーに! んで、本栖湖が何かのアニメの舞台になってるって訳?」
ペルセポネ「はい……。先ほどから、イワヒメさんがおっしゃっている『ゆ〇キャン』って言う、アニメの聖地なんですよ、ここ」
サクヤ「ふーん。それってそんなに楽しいモンなん?」
ハデス「そりゃーもう! ああ、今、自分はあのキャラと同じ場所で同じことをしてるんだな、と思うと、もう!」
ペルセポネ「チュルルル……」
サクヤ「そんなモンなんか~。ていうか、姉様、なんか知ってる風だよね。まさか姉様までそれやってるん?」
イワヒメ「……やってると言うか見てる……」
サクヤ「アニメを?」
イワヒメ「……なんか、最近同じルートを巡る人間が多いと思って調べてみたら……」
サクヤ「あー、原因がアニメだった訳か~。まぁ確かに本栖湖とか身延町とかは姉様のお膝元だしね~」
イワヒメ「(コクコク)」
ハデス(な、なんだ。ガチ勢とは少し違うんだね……。マニアックな話しなくて良かった――)
イワヒメ「で、アニメ見たら……ハマった……」
サクヤ「ハマっとるやないかー!」




