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サブカル地雷計画

名古屋市街


シナトベ「人間の世界は気を抜くとすぐ変わっちまうねぇ。特に都会は変わり方が早いね」

プシッ……

シナトベ「ゴクゴク……。ぷはーっ。んー、悪くはないけど、沖縄のオリオンビールの方があたしは好きだねぇ……。ん? ありゃ?」

カラン……

シナトベ「おーい。かーちゃんー」

イザナミ「あら? シナトベちゃんじゃないの~。久しぶりじゃない~。なんでこんなところに居るの~?」

シナベト「いやー、久々に伊勢に戻ったんだけど、暇だったんで名古屋に遊び来てた。んで、ちょっとビールで一服してたとこさね」

イザナミ「15年ぶりくらいかしら~」

シナトベ「そんくらいだっけ? 伊勢で前に会ったきりだっけか。割と最近じゃん。ありゃ? 火車ちゃんもいんじゃん。相変わらず人間体は美人だし可愛いねぇ。ってなんでそんな縮こまってんの?」

火車「ふにゃー。お久しぶりですにゃー。ふにゃー……」

シナトベ「ありゃ? なんか元気ない?」

イザナミ「これから、この子の服を受け取りに行くとこなのよ~」

シナトベ「服? 火車ちゃんの?」

火車「ふにゃー……」

シナトベ「それがなんでこんなテンション低いん?」

イザナミ「私が最近使っているオートクチュールのお店の服なんだけど~。なんか火車は嫌がってるのよね~。でもすっごい良く似合ってるんだけど~」

シナトベ「へぇ。面白そうじゃん。ちなみにどんな服?」

イザナミ「気になるならいっしょに行く?」

シナトベ「行く。暇してたとこだし」

火車「にゃっ!?」

イザナミ「あなたちゃんと10月に出雲に顔出してるの? もう少し頻繁に伊勢に顔出した方が良いと思うわ~」

シナトベ「クニっちとは10月にちゃんと会ってるって。1日で別のとこ行っちゃってるけど」

イザナミ「あんまりフラフラしないで、奈良にも行かないといけないでしょ~?」

シナトベ「シナツん居るから別にいいっしょ」

イザナミ「ちゃんとお役目はしてるの~? シナ君ばっかりに任せちゃダメよ~?」

シナトベ「うっへー。こっちに飛び火した。おかーちゃんだって黄泉抜け出してるじゃん。ねー? 火車ちゃん」

火車「イザナミ様、言われてますにゃー」

イザナミ「私はちゃんと火車に『荷物として乗せられて』こっちに来てるのよ~。ところであなた、伊勢に帰る前はどの辺をブラついていたの~?」

シナトベ「なんじゃそら。んー、あたしは、この前までは九州に居て、その前は北海道に居たねぇ」

イザナミ「いいわね~。お土産は無いのかしら~?」

シナトベ「おかーちゃんが居るとは思ってなかったし、買ってないねぇ。あ、でもアマ姉ちゃんにガイコツのキーホルダー渡しといた」

イザナミ「それ、少し前にシナ君にも貰ったわ~。ハワイ土産で。ほかに何かないの~?」

シナトベ「ん~。そうだなぁ……。ならハブ酒作ってあげようか。天然の」

イザナミ「それはハブを捕らえる所かしら~?」

シナトベ「そうなんねぇ。てわけで、1か月くらい待って」

イザナミ「まったくもう~」


数分後


イザナミ「ここよ~」

シナトベ「お洒落な所だねぇ」

火車「ふにゃー……」

イザナミ「あ、そうそう。ここでは、私が『比良坂那美』で、火車は『火野真央』って呼び名だから~。それで呼んでね~」

シナトベ「火車ちゃん、いつから『火野真央』ってなったん?」

火車「ここにこの前、連れて来られた時からですにゃー……」

シナトベ「あー。かーちゃんに勝手に決められちゃったわけか」

火車「にゃん」

イザナミ「シナトベちゃんは、今の現世名はなんて言うの~?」

シナトベ「『龍田風たつたかなた』だよ」

イザナミ「そのまんまねぇ~」

シナトベ「ナウいっしょ」

イザナミ「読ませ方は良いわね~」

シナトベ「かなた姉さんって呼んでくれ~」

イザナミ「じゃ、入るわよ~」

火車「にゃー……」


平井ルーム店内


店員「いらっしゃいませ」

イザナミ「こんにちわ~。あら~、佐藤さん~。お体もおう大丈夫かしら~?」

佐藤「あ、比良坂様。その節はご迷惑をおかけいたしまして……」

イザナミ「いいのよ、いいのよ~。気にしないでくださいな~」

佐藤「そう言って頂けて、ありがとうございます」

イザナミ「これからもよろしくお願いしますね~。で、今日はこの子の服を受け取りに来たのだけれど~」

火車「うー……」

佐藤「あっ、火野様ですね。ご来店ありがとうございます。ご注文頂いた品は出来ております。こちらで試着をお願い致します」

火車「ふにゃ!? 試着するんですかにゃ!?」

イザナミ「当然でしょ~。ここで着て見せてあげないと、店員さんもどこか変なところがあってもわからないじゃない~」

シナトベ「うっへっへへ。そういうことか~。こりゃ面白いモンが見れそうだねぇ」

イザナミ「ほら、こっち来て。中に入って」

火車「うにゃ、にゃ~」

イザナミ「はい、着る」

シナトベ「手伝ってあげよっか? 着せてあげよっか? うっへっへ~」

火車「シナト……! かなた姉さん、遊んでませんかにゃ!?」

シナトベ「姉さんに任せときなさいな~」

火車「ちょ、にゃ! 自分で着れますにゃ!」

シナトベ「うっへっへ。そらそらそらそらそらそら!」

火車「うにゃななななにゃーー! アベニャシー!」


数分後


シナトベ「出来たわ~」

イザナミ「良いわ~」

佐藤「お似合いです!」

火車「……ふぐぅ。うにゃー……」

シナトベ「なるほどねぇ~。こりゃ良いわ」

イザナミ「似合うわよねぇ~」

佐藤「元が大変よろしいので、よくお似合いです。丈なども問題なさそうですね」

火車「フリフリのヒラヒラだにゃー……」

カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!

火車「何、写真撮りまくってるんですかにゃっ!」

シナトベ「これは撮っておくべきっしょ!」

佐藤「よくお似合いです~」

イザナミ「良いじゃない~。減るんじゃないし~」

火車「心がすり減りますにゃっ!」

シナトベ「でもさ、かーちゃん。これドレス(ゴスロリ風)じゃん。どこに着せてくの?」

イザナミ「そうね~。今度、私が行ってるパーティ―があるから、その時に~」

シナトベ「へぇ。そう言うの行ってんだ」

イザナミ「あなたも来る?」

シナトベ「いんや、辞退させてもらうわ」

火車「わっちの辞退権は!?」

イザナミ「ドレス作っちゃった人には辞退権はありません~」

火車「なんでっ!?」


数分後


佐藤「ありがとうございましたー! またのご来店をお待ちしております」

イザナミ「ええ、またよろしくね~」

火車「ふぐにゃー……」

シナトベ「ふーむ」

イザナミ「シナトベちゃん、どうしたの~?」

シナトベ「んー。あのさ、火車ちゃんさっきの服は嫌がってたけど、今着てるこの服はどうなん?」

火車「……ふにゃー? これはわっちの普段着ですにゃ……」

シナトベ「ふむ。てことは、こういうのなら火車ちゃん的にはOKって事なんよね?(ダボダボパーカー&短パン&ブーツスタイル※全部黒色)」

火車「そうですにゃんが……」

シナトベ「かーちゃん、次はさ、こういうのを火車ちゃんに着せてみたらどうかな?」

イザナミ「え~と、あらあら。これも可愛いわね~。でもこういうのってどこで買うのかわからないわ~」

火車「またフリフリとかヒラヒラですかにゃん!?」

シナトベ「ちゃうちゃう。こういうの」

火車「んー、にゃんか……フリフリとかよりはマシですがにゃ……」

シナトベ「んじゃ、次はこういうの買いに行きましょか」

イザナミ「いいわね、いいわね~」

シナトベ(よっしゃ! 次は火車ちゃんを『「サブカル地雷」ファッション』に着せかえっぞ~)

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