イザナミの好物
イザナミ「今日はカレーの日よねぇ~」
トヨウケ「唐突に来ましたね。ええ、今日のお夕飯はカレーです」
イザナミ「今日は『炎龍』って言うハバネロパウダーを買ってきたのよ~」
トヨウケ「相変わらず辛いのがお好きですねぇ。ご自身のだけに入れてくださいよ」
夕方 本宮
トヨウケ「アマちゃん、お夕飯の準備が出来ましたよ」
アマちゃん「カレーだー! やっほーい!」
ツクヨミ「私の甘口にしてくれた?」
シナツヒコ「かーちゃん、また来てたのかよ」
イザナミ「カレーの日だからね~、ハバネロパウダー買ってきちゃった~。ちゃんと現世の調味料よ~。みんなも使う?」
ツクヨミ「うっ……。母さん、それ、あんまり私の方に近づけないで……」
イザナミ「ツーちゃんは相変わらず辛いのダメねぇ~。美味しいわよ~」
ツクヨミ「母さんのは激辛すぎるのよ……。食べれないわ」
シナツヒコ「……俺、ちょっと貰おうかな……」
アマちゃん「なんにも入れなくてもおいしーよ?」
トヨウケ「多少入れるくらいなら、確かに味が引き立ちますからね。ナミちゃんはかけすぎですが……」
イザナミ「うーん……、カレー一皿に、ハバネロパウダー一本だとコスパ悪いわねぇ~。3本買ってきておいて良かったわ~」
シナツヒコ「……多分、カレー一皿に15グラムのハバネロパウダーを全部かけるのはかーちゃんくらいなもんだ……」
トヨウケ「あ、そうそう。ナミちゃんにご紹介したいカレー屋さんがあるんですよ」
イザナミ「もしかして池袋のサ〇ランかしら~? そこならもう行ったことあるわよ~」
トヨウケ「さすがですね。もう行ってましたか」
イザナミ「実はね~、カー〇ピーナってところにも行ってたんだけれど、あそこ最近閉店しちゃったのよ~。もう泣きそう~」
シナツヒコ「……それは残念だったな」
トヨウケ「……そう言えば、唐辛子の専門店がありますね」
イザナミ「あら、そんなお店あったかしら~?」
トヨウケ「業務用ですし、ネット販売が主なので、一般ではあまり知られてないんですよ。食事の後にお教えしますね」
イザナミ「教えて、教えて~」
夕食後
シナツヒコ←皿洗いの為不在
トヨウケ「このサイトです」
イザナミ「あらあら、これは……。凄いわっ!」
ツクヨミ「えーっと……、何このラインナップ……。何に使うのかしら……」
トヨウケ「基本的には業務用なので、辛いメニューに使うんだと思いますよ」
イザナミ「ハバネロ、ジョロキア、キャロライナ・リーパーに、トリニダート・スコーピコン、そしてドラゴンズ・ブレス!」
アマちゃん「なんだか呪文みたい……」
イザナミ「ああ……これ全部かけたカレーとか想像が膨らむわ~」
ツクヨミ「想像したくもないわね……」
イザナミ「これ良いわね~」
ツクヨミ「死神セット……。母さんにピッタリね……」
イザナミ「ああ、でも結構値段するのね~。ここに載ってる商品、全部欲しいけれど、さすがにそこまでは買えないわ~」
トヨウケ「そうですねぇ。でも、カレー一皿にバネロパウダー一本丸々使ってしまうナミちゃんだと、量的にはちょうど良いかと」
イザナミ「そうねぇ~。じゃあ今回はこの死神セットを5つ注文するわ~」
トヨウケ「さすがにここの通販は黄泉には届けてくれませんが、どうします?」
イザナミ「火車のウーバーイーツじゃダメなのかしら~?」
トヨウケ「ウーバーイーツの範囲外ですからねぇ」
イザナミ「じゃあツーちゃんの宮に――」
ツクヨミ「断固として断るわ」
アマちゃん「じゃあ、あたしの所に送ってもらう?」
トヨウケ「ダメです。アマちゃんの所に送っちゃったら、アマちゃんが勝手に味見してしまうかもしれません」
アマちゃん「しないよ~。……多分」
イザナミ「えぇ~、じゃあどうしようかしら~」
トヨウケ「……わかりました。一旦私の所に送ってもらって、そこから火車さんに黄泉に持って行ってもらいましょう」
イザナミ「ごめんね~、ありがとね~」
数日後 黄泉
火車「お届け物ですにゃーん」
イザナミ「あら、もしかしてトヨちゃんから~?」
火車「そうですにゃーん。唐辛子の死神セットですにゃーん」
イザナミ「やっと来たわ~! 待ってたのよ~!」
火車「受け取りのハンコお願いしますにゃーん」
イザナミ「これは閻魔ちゃんにもお裾分けしないとよね~」
閻魔庁
鬼「閻魔様。イザナミ様からお届け物です」
閻魔「イザナミ様から? 何か頼んだっけ?」
鬼「お裾分けだそうです」
閻魔「ああ、それはありがたいね。なんだろうな~。……ってナニコレ!?」
鬼「調味料、だそうです」
閻魔「……『死神セット』? え? 何に使うの、コレ……?」




