舞台裏
イザナミ「もしもし〜、ククリさん〜」
ククリ「ナミちゃん久々やなぁ〜! なんや、ワテに用事か? また閻ちゃんと喧嘩したんとちゃうんやろな?」
イザナミ「そんなそんな〜。あれはあの時だけで〜。それに元々熱いからウチの冷房くらいは24度にさせて、ってだけの話で〜」
ククリ「閻ちゃん、困ってたとちゃうん? あんたまた無茶言ったら閻ちゃん可哀想やん! 閻ちゃん毎日毎日、遅ぉまで仕事しとるんやろ? ほなちょっとくらい気ぃ利かせんと! で、なんやったかいな? 冷房26度にせいっちゅう話やったっけかな?」
イザナミ「ええ、冷房は24度で良いって言ってもらったわ〜。そうじゃなくて、ククリさん面白いコンビとか好きじゃない〜。今ね〜、ペルちゃんがウチに来てて、面白いコンビの事を聞いたのよ〜」
ククリ「好っきやで! 昔は阪神巨人はんが好きやったんやけど、今はとんねるずとかダウンタウンとかU字工事とかな! でもダウンタウンはなんやテレビにでぇひんようになったさかい、面白そうなコンビ探しとったんや! せやから、新しい面白そうなコンビは大歓迎やで! 誰なんや?」
イザナミ「それがねぇ、新しい人間のコンビじゃなくて、ククリさんも知ってる神が、少し前にコンビを組んでたのよ〜。私も噂程度には聞いてたんだけれど、コンビ同士の住む場所が遠すぎて、コンビで活動したのが、50年前と30年前の2回だけで、今からその1柱が来日するって聞いたのよ〜。タイミング的に30年ぶりの3回目が見れるかもだから〜。ククリさんどうかなぁって思って〜」
ククリ「そら知らんかったわ! ペルちゃんとはこないだアキバで会うたさかいに、そん時に言ってくれればよかったんにな! で、誰なんや?」
イザナミ「ペルちゃんも、ククリさんがコンビ探してるって事を知らなかったみたいよ〜。で、誰かと言うと、ウチのスー君とギリシャのポっちゃんなのよ〜。どちらも海神だから、『海海ユニット』って名前でコンビを組んでるって聞いてるわ〜。で、ポっちゃんが30年ぶりに来日するから、きっと面白いのが見れるわよ〜」
ククリ「そうなんか! そらえらいこっちゃで! 人間じゃなくて神のコンビかいな! そら息も長そうやな! ほな今からツバつけとかんとな!」
イザナミ「ええ、ええ。よければ是非そうして頂戴な〜。あ、そうそう。海海ユニットはラッパーコンビなの」
ククリ「らっぱー? なんや聞いたことあんねんな。確か、小気味よぉ物を喋るモンやったっけかな?」
イザナミ「そうそう。例えば、『たこ焼き、たい焼き、お好み焼き〜、美味くて安くて大きい〜な〜』みたいな感じじゃなかったかしら」
ククリ「ガッハッハ! なんやそら! そんなオモロそうな事やっとんたんか!」
イザナミ「そうなのよ〜。明日昼前にはポっちゃんが日本に着くだろうから〜、午後にはスー君と一緒に伊勢に行くと思うわ〜」
ククリ「ほな、明日の昼までにアマちゃんとこおったらすぐ会えるっちゃーわけかいな」
イザナミ「ええ〜。今までファンが居ないって嘆いてた、って聞いたから〜、ファンだ、って行くと喜んでサービスしてくれるかも〜。それとね、コンビのネタが結構騒がしいから、伊勢のアマちゃんのところじゃ参拝者のご迷惑になっちゃって見れないかもだから、どこか騒げる別の街に誘ったほうが良いかも〜」
ククリ「騒げる街言うたら、そら大阪にいいとこあるで〜! 連れてってええやろか?」
イザナミ「ええ、お任せするわ〜。ククリさんなら大阪の良いお店を私より知ってるだろうから〜。きっとそのコンビも喜ぶわ〜」
ククリ「ほなワテのとっときの店に連れてったるさかいに! ほなワテ、今から二、三社回ってから、伊勢に向かうわ! ペルちゃんにもあんじょう伝えたってーな! ほなな!」
イザナミ「お願いね〜」
黄泉
ペルセポネ「えーっと、今ので良かったんですか?」
イザナミ「いいの、いいの〜」
ハデス「……あの2神が揃ってノリノリになると、お伊勢さんに自然災害が起きちゃうから、『お伊勢さんから連れ出して欲しい』って話じゃなかったでしたっけ……?」
イザナミ「ええ。ククリさんなら伊勢から連れ出してくれるわ〜」
ハデス「……そんな事ほとんど言ってなかったような……。と言うか、最後にちょっと付け足す感じで言っただけのよーな……」
ペルセポネ「直接、『厄介な事になるから連れ出して欲しい』と頼むんじゃないんですねぇ」
イザナミ「ええ、それだと逆効果になっちゃうから、アレで良いのよ〜」
ハデス&ペルセポネ「なるほど~……」
イザナミ「あっ。三柱ともいきなり伊勢に行っちゃうだろうから〜、アマちゃんに伝えておかないとね〜。…………あっ、もしもしアマちゃん〜? あのね〜…………」
ペルセポネ(凄いわ。流石は黄泉の女王)
ハデス(スマホで神を動かすジャパニーズアングラロイヤルクイーン……。フィギュアにもなる訳だ……)




