表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

とんでもない奉納品

トヨウケ「……これは……どうしたものでしょうね……」

ガサゴソ…

トヨウケ「うーん、奉納品ですし、捨てる訳にもいきませんし、かと言ってこれは流石に……。いやしかし……。マッドケーキと言い、どうしてこんな物を……」

その頃 本宮

シナツヒコ「なんか鼻がムズムズする……」

夕方

トヨウケ「アマちゃん、今日のお夕食はレバニラ炒めです」

アマちゃん「わーい、レバニラ~」

シナツヒコ「トヨウケ、なんか変な匂いがする」

トヨウケ「これは……。ちょっと、その……」

アマちゃん「ほんとだ。なんだろ。美味しそうな匂い~」

トヨウケ「いえ、ダメです。これは封印しようと思っている物です」

ツクヨミ「本当ね。なんだか嫌な匂いだわ」

シナツヒコ「なんの匂いだ?」

トヨウケ「……ジョロチップです」

シナツヒコ「奉納品か……。またなんでそんなものが……」

トヨウケ「お菓子……ではあるので……」

アマちゃん「お菓子! ご飯の後にたべよ~」

トヨウケ「ダメです。これは封印します」

ツクヨミ「ダメ……。それ近づけないで……」

アマちゃん「美味しそうだよ?」

トヨウケ「ダメです。我々が食べたところで、どうにかなる事はないですが……」

シナツヒコ「ダメだな。アマ姉もツク姉もこれはダメなやつだ」

トヨウケ「はい。ダメです」

アマちゃん「え~。ちょっと一口~」

トヨウケ「ダメです。明日の祭事に影響が出ます」

ツクヨミ「匂いだけでダメ……」

シナツヒコ「ダメだな」

アマちゃん「うー……」

シナツヒコ「で、どうすんだ?」

トヨウケ「一応、奉納品ですし、捨てる訳にもいきませんが、かと言って食べれないので封印処置しようかと」

ツクヨミ「できれば遠くで封印して欲しいわ」

トヨウケ「そうなんですよね……。どこに封印しようか迷っていまして……」

イザナミ「あー、お腹すいたー。私もレバニラ分けて~」

トヨウケ「ナミちゃん。いらっしゃい」

シナツヒコ「かーちゃん、また……」

アマちゃん「おかーちゃん、お帰り~」

ツクヨミ「……ちょうど良いわ。黄泉に封印してもらいましょう」

トヨウケ「ああ、その手がありますね」

イザナミ「何の話?」

トヨウケ「実はちょっと扱いに困っていた奉納品がありまして。コレなんですが」

イザナミ「あら~。ジョロチップじゃない。いいわねいいわね~。私好きなのよ~」

シナツヒコ「ヘ?」

ツクヨミ「は?」

トヨウケ「あー……」

イザナミ「でも、アマちゃんも、ツクちゃんもコレはダメなやつだわね~」

アマちゃん「そーなんだ~」

トヨウケ「引き受けてもらえます?」

イザナミ「もちろんもちろん。黄泉で開封するわ~」

トヨウケ「助かります」

ツクヨミ「……助かったわ」

イザナミ「あの人に食べさせるってのもアリかもしれないけれど……」

ツクヨミ「やめてよね。父さんが居るの私の宮なんだから」

イザナミ「そうよね、そうよね~。流石にツクちゃんが可哀そうだわ」

トヨウケ「さ、それより夕ご飯です」

アマちゃん「レバニラ~」


その後、黄泉にて


イザナミ「閻魔ちゃん、お土産よ」

閻魔「また伊勢に行かれていたんですか……。ってなにコレ!?」

イザナミ「ジョロチップって言う、現世で最高峰に辛いお菓子よ。一箱にたった一枚しか入っていないのよ。閻魔ちゃん、辛いの好きでしょ?」

閻魔「いやー、私は適度に辛い方が好みで……」

イザナミ「あら、そうだったの~。私は、昔『ワンチップチャレンジ』ってのも食べた事あるんだけれど。アレ、辛すぎるって販売中止になっちゃったのよねぇ。私は好きだったのだけれど」

閻魔「地獄の責め苦に勝るとも劣らずで……」

イザナミ「いっそ、辛い物苦手な地獄行きの亡者に食べさせるってのはどうかしら~」

閻魔「いや、それは……。……アリかもしれませんな……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ