10月の伊勢と出雲
■10月。出雲大社と伊勢神宮にて
アマちゃん「それじゃー、今年も司会進行よろしくねー、クニっち」
オオクニヌシ「承知っす」
アマちゃん「いつもどーり、あたしと、トヨちゃんは残るからねー。あと、シナっちも今年はこっちだってー」
オオクニヌシ「トヨウケさんとシナツヒコさんは不参加、と。りょーかいでーす」
アマちゃん「酔っぱらって、また変な縁結び遊びしちゃだめだよー?」
オオクニヌシ「いやー、でも最近少子化って聞きますし、ナギさんが遊んじゃうから…」
アマちゃん「おとーちゃん、もうそっち行ってるんだよね?」
オオクニヌシ「はぁ、もうベロンベロンです」
アマちゃん「しょーがないなー。よろしくねー、クニっち」
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シナツヒコ「クニさんなんつってた?」
アマちゃん「おとーちゃん、もー、酔っぱらってるってー」
トヨウケ「まぁ、毎年の事ですし」
アマちゃん「そんじゃ、シナっちの好きなカレー作るねー」
トヨウケ「もう半分出来てますよー」
イザナミ「あー、美味しそうなカレーのにおいー。私もまーぜて」
シナツヒコ「かーちゃん、また黄泉抜け出して……」
アマちゃん「おかーちゃん、おかえりー。もう少しでカレーできるよー」
トヨウケ「ナミちゃん、来ると思って、お皿の準備してましたよ」
イザナミ「トヨちゃん、ありがとー」
シナツヒコ「かーちゃん、とーちゃんが知ったらまた怒るぞ…」
イザナミ「だいじょーぶ、だいじょーぶ。どうせあの人、また酔っぱらってるんでしょ」
アマちゃん「あ、おかーちゃん、クニっちが、閻魔くん、まだ出雲に来てないって言ってたよー」
イザナミ「閻魔ちゃん、最近、亡者も増えて、裁判で忙しいんだよねー」
シナツヒコ「かーちゃん、手伝わんの?」
イザナミ「だってー、私が口を挟むと、黄泉の裁判が公平じゃなくなっちゃうからねー」
アマちゃん「おかーちゃん、チリペッパー使うー?」
イザナミ「あ、黄泉から超激辛唐辛子を持ってきちゃったー」
シナツヒコ「かーちゃん、それ、間違ってもねーちゃんに食わせんじゃねーぞ…」
トヨウケ「ナミちゃん以外は黄泉戸喫になっちゃいますので。ていうか、ナミちゃん、さすがに黄泉の食べ物もってきちゃだめですよう」
イザナミ「てへ。ごめーん。嘘、嘘。本当は、お伊勢さんに来る前に名古屋で買ってきた唐辛子だよー」
アマちゃん「おかーちゃん、時々そういう嘘言うんだよねー」
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一方その頃。すでにどんちゃん騒ぎ状態の出雲。
閻魔「いやー、遅れてしまってすみませんなー。あ、ワシは日本酒で」
菅原道真「閻魔様は今年もお忙しいですなー」
イザナギ「おい、閻魔! うちのかかあが、また黄泉を抜け出してるって聞いたぞ! ヒック…」
スサノオ「とーちゃん、飲みすぎだって。すまんねー、閻魔」
道真「イザナギ様、もう出来上がっております…」
閻魔「いやー、イザナミ様は女王なので、こう、なんというか、意見を言いづらくて…」
オオクニヌシ「さぁさぁナギさん、そんなことよりも、今年もアレやりましょうよ、縁結び」
イザナギ「おーう! かかぁが黄泉に引っ張る分よりも、最近生まれる人数減ってっから、盛大にやるぞー! ヒック」
道真「うーん、ここ数年はイザナギ様も酔っぱらいすぎて、縁結びがイマイチなご様子で…」
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一方その頃、カレーパーティーをやっている伊勢
イザナミ「トヨちゃんのカレーは絶品ねぇー」
トヨウケ「おかわりもありますよ」
シナツヒコ「俺、おかわり」
アマちゃん「シナっち、あたしのニンジン食べてー」
シナツヒコ「ねーちゃん、好き嫌いすんなよ」
ゴソゴソ…
イザナミ「…あら? もう誰か帰ってきたの?」
ツクヨミ「ただいまー。あ、かあさん居たんだ」
アマちゃん「ツーちゃん、お帰り。早くない?」
ツクヨミ「また、とうさんが酔っぱらって、嫌になったから抜けてきちゃった。シナくん、私にもカレーちょうだい」
シナツヒコ「ツク姉、自分でよそえよ」
トヨウケ「あ、準備しますね」
シナツヒコ「ていうか、ツク姉、出雲を抜けだして大丈夫なん?」
ツクヨミ「大丈夫、大丈夫。どうせ人間たちには、私の事あんまり知られてないし」
アマちゃん「ミステリアス女子神の特権よねー」
ツクヨミ「あ、トヨちゃん、私、甘口がいい」
トヨウケ「牛乳でも入れますか」
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出雲
クシナダ「お義父さん、飲みすぎですよ。あなたも暴れちゃダメですからね」
スサノオ「わかってるって……」
道真「スサノオさんも、奥さんの前じゃハメを外せませんなー」
ウカノミタマ「父さん、一応丸くなってますんで……」
道真「ウカノミタマ様も今年は大変だったようで」
ウカノミタマ「いやー、今年は不作でしたねー」
イザナギ「そんにゃことよりえんむすびにゃー! ヒック」
クシナダ「お義父さん、お水も飲んでください」
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伊勢
イザナミ「なーんて、今頃、クシちゃんが頑張ってるんじゃないかなー」
アマちゃん「クシちゃんも大変よねー、スー君の面倒におとうちゃんの面倒も見て」
ツクヨミ「一応、普段は私んところでおとなしくして貰ってるけどね」
シナツヒコ「トヨウケ、カレーおかわり」
トヨウケ「具材、足しましょうかね」




