表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死ななき駒は打ち砕く!  作者: アアア,
7/12

化ヶ物

一つの居酒屋,メラアは起こったことの全てを話した,


「攫われそうな所を助けて,ついでに利用した挙げ句逃げられたって……え!大戦犯じゃん!」


「分かってるわよ!だから今から探すのよ!」


「とりあえず,メラアとやら,伝説の一人ってのは,ほんとなのか?」


アンリの問いに頷いた,


「私が学生の頃ね,残念ながら,私は大天使相手に手も足も出なかったお荷物,それで実際死んだ若い子もいるし,生きてるだけ幸運よ,だから,伝説ってのは少し語弊があるわ,」


「え!メラア強いのに!」


「そりゃ,あの頃から成長するわよ,と言っても,今の私でもお荷物から少し硬い身代わりになったくらい,私の師匠たちと,大天使たちはレベルがまるで違った,」


「そうか,なんか悪いな,仲間の死に関わる話なんかさせて,」


「古い話,もう傷も何もが癒えてるわ,」


会話しているとき,店で一つ煩い要素があった,酒に酔い潰れた女だった,


「ほらほら!もう一杯だ!酒に命かけろ!」


黒く長い髪を美しくポニーテールにしてあり,なんとも背の高い女だった,酒は立って飲んでおり,既にふらついていた,


「お客人,大丈夫か?もう三十杯目だぜ?」


「いいから出せ,私は全く問題ない,」


「ヒカリノ!!」


メラアが席を立ち,そう叫んだ,その声に女は反応すると,こちらへと寄ってきた,鋭い目をしており,胸も大きく,その姿をフィリアはかっこよく,アンリは少し性的目で見ていた,


「メラア,それに,友達か?酒はいける口か?」


「俺は飲まない,」


「私飲んだことない,」


「じゃなくて!ヒカリノ,何をしているの?そんなアホみたいに酔い潰れて,おっさんみたいなこと言って,」


ヒカリノはフィリアの方を見た,


「姉ちゃんいい胸してるな,ちょっと揉んでやろうか?なんちゃって,」


「お前のがいい胸だよ!煽り?喧嘩買うよ!」


「落ち着けフィリア,それより,メラアの知り合いか?このアホくさい胸は,いや,間違えた,女は,」


「あんた最低よ!えっと,」


「アンリだ,こいつはフィリア,」


メラアは溜息を吐く,


「私はメラア,この人は,例のチームの生き残り,そして,最強の女,だった,少なくとも当時は,今は分からないわ,」


「ほんと,賑やかだな,お前ら,私はヒカリノだ,そんな上げた他己紹介されても困るが,間違ってはない,上げた他己紹介……揚げタコ,」


場が凍りついた,


「アンリ,能力使った?」


「いや……ヒカリノの能力だろうな,」


そして場を改め,四人は闘技場へと訪れた,


「メラア!あの日以来だな,」


「そうね,けれど,今のヒカリノに負ける気はしないわ,あの頃は手も足も出なかったけど,私の成長とヒカリノの弱化で差は大きく埋まったわ,」


ヒカリノは片手に木刀を持っていた,


「いいぞメラア,いや,他二人も混ざって構わん,三人でないと,準備運動にすらならない,」


「余裕があるのも今だけよ,」


メラアはドラゴンを出す,そして,その巨大な炎をヒカリノへと放出すると,直撃した,


「え!あんな巨大な炎大丈夫なの?」


「燃える!久々に気持ちがいいな!これは!」


ヒカリノは腰を思い切り後ろへ曲げると,物凄く骨の音が鳴った,その瞬間,まるで別人かのように雰囲気が変わった,


「酔いが覚めた,これを握るのも久しぶりだ,そしてこの空気も,懐かしい味,私からも行くぞ?」


アンリは氷の矢を無数に放つ,しかし,ヒカリノは既にいなかった,


「嘘だろ?」


微塵も気配がない,気配を追えない速度?それとも気配を消した?両方?こんな化け物は見たことがない,


フィリアはその場にしゃがみ,頭を手で抑えた,


「どうしたフィリア?」


「私が何をしようとしても,未來が変わらない,必ずコテされる,けどこれなら行ける,」


ヒカリノはフィリアの前で立ち止まった,


「もしかして,こいつは非戦闘員か?」


「はい!私は違う!」


「余裕で戦う,」


「アホアンリ!」


「コテ,」


フィリアは頭を軽く叩かれた,


「やられたー!」


フィリアはその場に倒れた,


フィリアは遊んでるわけじゃない,俺ですら負けを認めたくなるような,そんな重い殺気,いるだけで常に死んでる感覚だ,


「行きなさい!ドラゴン!」


ドラゴンはヒカリノへと向かっていく,その瞬間,ドラゴンは蹴られ地へと落とされていた,フィリアとアンリが目にしたのは,瞬間移動だった,


「瞬間移動の能力?!あんなのが瞬間移動してきたら勝てるわけないじゃん!」


「違うわよ,あれは,地を蹴った勢いよ,」


「地を蹴る……?」


「一握りの化け物は地を蹴っただけで瞬間移動をできると言うが,蹴ってたか?今……,」


「ヒカリノの恐ろしい所はそれよ,瞬間移動は蹴った方向で分かるものなのに,ヒカリノの場合は全く分からないわ,それはチームで唯一,ヒカリノしかできない人を超えた技よ,」


その瞬間,メラアの後ろにいた,メラアは対応し両手で守るが,一蹴りで闘技場の壁に大穴を開けた,


「私!この人と戦いたくない!」


「フィリア……,よし,なら,例の能力について訊くのはどうだ?何か分かるかもしれない,」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ