最後のオリジン
「受けて立とう」
その瞬間、物凄いオーラと共に、その島が白い霧で包まれた
「今なら行ける……ディストピア!!」
フィリアは能力を解放した。その瞬間、百の力が集い、最強の能力、ディストピアへと変化する
「ディストピア?」
「誰も私には勝てないよ」
「なら、見せてみよ」
上から無数の白い針が降り注ぐ
「全て見えてる……なんで?」
「黒炎を放ったか?無駄になる。これは空間を消す能力を込めている。お前の連れとて同じこと」
ルティーナの能力?でも、今の私は百歩先の未來が見えてる。これこそが全ての力!
「ルティーナ!」
「案ずるな、分かってる」
ルティーナは空で何度も刀を振る。その風と針は相殺し、全てを防いだ
「次のは概念でない限り耐えれない」
その瞬間、二人の身体に巨大な負荷が掛かる
「空間の時を巻き戻している。しかし、これより前は無と無が接触をする前。存在を保つフィールドが消え、存在を維持できなくなる」
「……甘い、百の私はそんな弱くないから!」
「なに?」
時が止まった
和夜は能力を止めていない。なるほど、お前が時を進めているのか。そして止まっているということは、等しき力量
「真空隕石!」
真空が風を押しながら降り注ぎ、全てが風を纏う無に等しき存在だった
「黒炎!」
フィリアは一面を覆い尽くすほど、巨大な黒炎を放った
「フィリア、どう倒す?相手は時の概念みたいなもの。やれるか?」
「行けるよ。ルティーナの刀だって通るよ」
フィリアが巨大な黒炎を放つその瞬間、その場には五人の神がいた。完璧なタイミングで、その神々を消し去った
「それが……百歩先。しかし未来が見えるだけで避けれない攻撃は存在する」
フィリアの放った巨大な黒炎が消えた
「消えた?どうなってる?」
「今、黒炎の部分だけ時を戻された」
「厄介な能力だ」
「いや、悪手だよ」
オリジンの顔は黒炎に包まれていた
「なにが……まさかお前!」
「黒炎の場所だけ時を進めた」
「完璧に時を操っているのか。フィリア、なんか遠い所に行ったな」
「遠くになんか行かない。私たちはずっと一緒に来たでしょ?」
そういう意味じゃないんだがな
「なら目に焼き付けよ!オリジンを!!」
避けれる幅ではない、その空間全てを覆う謎の力が放たれた。身体が歪んでおり、部位ごとに赤子から老人まで変化している
「何これ?」
手が子供になった?今度は足が老人?
その年齢の入れ替えを無限に繰り返していた
「これは過去と未来、そして現在。全ての時へ変化する透明の光線を有耶無耶に放っている。分かるか?これがオリジンの力だ!いくら時を操れようと、対抗はできまい」
分からない……いつどこがどうなるか分からないから、対応ができない。なんなら進みすぎて骨になってたり、戻りすぎて存在してない部位もある
「フィリア、黒炎だ」
「そっか!」
フィリアはバリアのよう、二人を包む黒炎を作る。光線は全て黒炎により消され、フィリアは二人ともの身体を元へと戻す
「ならこれなら!」
「私たちのターンだよ!」
「何?」
「これで終わらせる!!」
フィリアは大量の黒炎を手に集わせた
「そう簡単に負けるものか」
「ルティーナ!この炎の中に刀を」
「え?投げ入れるのか?」
「任せたよ!」
「おーけー」
ルティーナは刀を入れた。その瞬間、物凄い熱を誇る黒炎に耐えきれず刀は溶けていく
「まさか」
「既に負けは決まってるよ」
フィリアは逃げ場のない範囲、その巨大な黒炎を放つ。刀の空間を消す力も合わさる、全てを打ち砕く炎がオリジンを襲う
「しかし」
時間を動かせば避けられる
オリジンは自身の時間を動かそうとした──しかし、成功しなかった
「何が起こっている」
「タイムロック。全ての時は固定した」
時の主導権を握り、動かせないようしてるのか。そうか、和夜は生まれたばかりだが、先では長い未来が続き、そして未来が、和夜を襲い殺したのか
オリジンは黒炎に包まれ、その宇宙が燃える瞬間、フィリアとルティーナは身体が動かなくなった
この世界の時間という概念を殺した。そして
フィリアとルティーナ、そして黒炎も何もかもが消えた。『無』という概念そのものが消失し、そこには何も残らない、そして永遠に何も生まれない、常闇をも越えた『何も』
end
たしない筆致でしたが、ここまでの物語、お付き合い頂き感謝致します。無と時という、言ってしまえば二つの無がオリジンと考えましたが、現実での真相、つまり私の考えは正しいのか、命尽きる前に知りたいです。これからも趣味に書いていきます。




