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死ななき駒は打ち砕く!  作者: 中西かえで
本編
42/43

最後のオリジン

「受けて立とう」


その瞬間、物凄いオーラと共に、その島が白い霧で包まれた


「今なら行ける……ディストピア!!」


フィリアは能力を解放した。その瞬間、百の力が集い、最強の能力(ちから)、ディストピアへと変化する


「ディストピア?」


「誰も私には勝てないよ」


「なら、見せてみよ」


上から無数の白い針が降り注ぐ


「全て見えてる……なんで?」


「黒炎を放ったか?無駄になる。これは空間を消す能力を込めている。お前の連れとて同じこと」


ルティーナの能力?でも、今の私は百歩先の未來が見えてる。これこそが全ての力!


「ルティーナ!」


「案ずるな、分かってる」


ルティーナは空で何度も刀を振る。その風と針は相殺し、全てを防いだ


「次のは概念でない限り耐えれない」


その瞬間、二人の身体に巨大な負荷が掛かる


「空間の時を巻き戻している。しかし、これより前は無と無が接触をする前。存在を保つフィールドが消え、存在を維持できなくなる」


「……甘い、百の私はそんな弱くないから!」


「なに?」


時が止まった


和夜は能力を止めていない。なるほど、お前が時を進めているのか。そして止まっているということは、等しき力量


「真空隕石!」


真空が風を押しながら降り注ぎ、全てが風を纏う無に等しき存在だった


「黒炎!」


フィリアは一面を覆い尽くすほど、巨大な黒炎を放った


「フィリア、どう倒す?相手は時の概念みたいなもの。やれるか?」


「行けるよ。ルティーナの刀だって通るよ」


フィリアが巨大な黒炎を放つその瞬間、その場には五人の神がいた。完璧なタイミングで、その神々を消し去った


「それが……百歩先。しかし未来が見えるだけで避けれない攻撃は存在する」


フィリアの放った巨大な黒炎が消えた


「消えた?どうなってる?」


「今、黒炎の部分だけ時を戻された」


「厄介な能力だ」


「いや、悪手だよ」


オリジンの顔は黒炎に包まれていた


「なにが……まさかお前!」


「黒炎の場所だけ時を進めた」


「完璧に時を操っているのか。フィリア、なんか遠い所に行ったな」


「遠くになんか行かない。私たちはずっと一緒に来たでしょ?」


そういう意味じゃないんだがな


「なら目に焼き付けよ!オリジンを!!」


避けれる幅ではない、その空間全てを覆う謎の力が放たれた。身体が歪んでおり、部位ごとに赤子から老人まで変化している


「何これ?」


手が子供になった?今度は足が老人?


その年齢の入れ替えを無限に繰り返していた


「これは過去と未来、そして現在。全ての時へ変化する透明の光線を有耶無耶に放っている。分かるか?これがオリジンの力だ!いくら時を操れようと、対抗はできまい」


分からない……いつどこがどうなるか分からないから、対応ができない。なんなら進みすぎて骨になってたり、戻りすぎて存在してない部位もある


「フィリア、黒炎だ」


「そっか!」


フィリアはバリアのよう、二人を包む黒炎を作る。光線は全て黒炎により消され、フィリアは二人ともの身体を元へと戻す


「ならこれなら!」


「私たちのターンだよ!」


「何?」


「これで終わらせる!!」


フィリアは大量の黒炎を手に集わせた


「そう簡単に負けるものか」


「ルティーナ!この炎の中に刀を」


「え?投げ入れるのか?」


「任せたよ!」


「おーけー」


ルティーナは刀を入れた。その瞬間、物凄い熱を誇る黒炎に耐えきれず刀は溶けていく


「まさか」


「既に負けは決まってるよ」


フィリアは逃げ場のない範囲、その巨大な黒炎を放つ。刀の空間を消す力も合わさる、全てを打ち砕く炎がオリジンを襲う


「しかし」


時間を動かせば避けられる


オリジンは自身の時間を動かそうとした──しかし、成功しなかった


「何が起こっている」


「タイムロック。全ての時は固定した」


時の主導権を握り、動かせないようしてるのか。そうか、和夜は生まれたばかりだが、先では長い未来が続き、そして未来が、和夜を襲い殺したのか


オリジンは黒炎に包まれ、その宇宙が燃える瞬間、フィリアとルティーナは身体が動かなくなった


この世界の時間という概念を殺した。そして


フィリアとルティーナ、そして黒炎も何もかもが消えた。『無』という概念そのものが消失し、そこには何も残らない、そして永遠に何も生まれない、常闇をも越えた『何も』


end

たしない筆致でしたが、ここまでの物語、お付き合い頂き感謝致します。無と時という、言ってしまえば二つの無がオリジンと考えましたが、現実での真相、つまり私の考えは正しいのか、命尽きる前に知りたいです。これからも趣味に書いていきます。

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