世界崩壊
ルティーナは瞬間移動をしようとした瞬間、全ての分身が二つに切れた。アルテミスは少し慌てた様子で一体化をし、元へと戻った
「「は?何?」」
「大丈夫か?君」
長い茶髪の女と、それの横には長い銀髪の背高な女が立っていた
「誰だ?」
「僕はシフェリエ。そして、横のはシラユキ」
「私の扱いが雑この上ない」
僕?あの茶髪、まさか男か?
「「そうかそうか、アヌビスが死んだせいで初月の能力が解けたか。フュティールの生き残り」」
「ってことは、既に何人か死んでそうだね」
「エングランたちの言ってた……そうか、お前らがフュティールの生き残りか」
こいつ、ヒカリノの奴と似てるな。弟子か何かか?ったく、あの頃は取らない取らない言ってた癖に、私の眠っている間に
「「増えた増えた、玩具が増えた!」」
「黙ってろ化け物」
アルテミスの真下から巨大な氷が生え、それがアルテミスを突き刺した
「「人間が!!!」」
同じ氷。しかしアンリのと比較すると、透明度が高く、少し冷たさがない
「それで、現状を教えてほしい」
「不明だが、神は何人か──」
その言葉を途切りアルテミスが言う
「「この場と神の地以外は全て死んだ!」」
「何故話すんだ?僕たちに有利にはならないから?」
「「仲間の死亡報告くらいしてやらないとさ、ほら、絶望しながら死ねるじゃん?それに、有利も不利もない。神に勝つなんてそもそも不可能だから!」」
「刀の君、能力は?」
「全てを貫く刀だ」
シフェリエは笑みを浮かべた
「いいよ、なら済ませようか。僕たちで道をつくるから、切れ。いいね」
「任せろ。それは専門だ」
シフェリエは正面へ巨大な竜巻を横向きに放つ
「道を開く?ったく、私も落ちたもんだな」
シラユキはその殆ど透明な氷を四方八方から放つ。アルテミスは全ての氷を吸収した
「ざんねーん!能力無効使っちゃった!」
しかし、その竜巻は確実にダメージとなり、アルテミスの身体を貫いた
「「は?」」
「僕は風を操ってるだけ。別に能力で作った風じゃない」
「「舐めてくれたな!!」」
あれ?ルティーナがいない……
「不思議か?どこに隠れてるか、僕と戦いながら探してみてよ」
次々に風が襲いくる
「「死ね死ね死ね!!全員先に殺せば問題ない!!」」
シフェリエの身体は粉々に外れる。しかし、それを風の力で上手くくっつけた
「「ならお前が!!」」
シラユキの身体は外れなかった
「「なんで」」
「氷で繋がってるからな、私の身体ってのは昔から」
問題は、奴を確実に殺せる隙が必要
「「能力なんていい!私はね、素手が最も得意だからさ!こんな器用なもの捨ててやる!!」」
逆に僕らは素手だと弱い。シラユキも僕も
その瞬間、ルティーナは首を切った
「切断!」
「そのまま粉々にしてよ。そいつが死ぬ方法を考える」
「任せろ」
これで再生は追いつかない。しかし、何をすれば死ぬ?確実に消す……そうか
「何故か用意されている白炎を使おう。あれも黒炎と同じ、全てを消す力だ。その代わり、少し時間は掛かるが」
「まさか、こいつの撒いた白炎で……」
シフェリエは風を使い全てを白炎の中へ入れた
私が負ける?ここまでやったのに負ける?神なのに?なわけない!ゼウス!!何をしてる!!
和夜らは長く居すぎた。アヌビスは痺れを切らし、最悪を打ち砕くべくフィリアを最強に最強の能力を与えた。お前の我儘だけだ……全員、この神という立場に飽きていた。もっと早く、本来なら実行すべきだった
ゼウス……ほんとにいいの?私たち、ずっと楽しくやってたのに!!
オリジンを打ち砕かなければならないのは分かるだろ?全てをオリジンにする。確かに楽しかった日々だった。世界を創造し、人を創り、ルールの下で誰が和夜らに辿り着けるかと
そっか……私たちも途切れるんだ
さて、和夜はアヌビスから意思を継いだ。神が死せば、その神が創った物は全て消えてゆく。アルテミス、最後に残したい意思はあるか?
オリジンになったら……寂しいけど、いいや。なら、ルティーナもいいかな?認めるよ。これを私の傑作とする
分かった────みんなおつかれ
もし、果ての先があるのなら、そこで会おう
「さて、それで、二人は先にも同行して……」
ルティーナが振り向くと、二人の姿はなかった。白炎も消えており、ルティーナは何か取り残された感覚だった。その後、何者かにより空間移動すると、そこにはフィリアとゼウスがいた




