愛卜刀
ラインスは走り逃げる
まずい……どうしよ
少し走ると、フィリアが見えた
「み……みなさん!神が」
「ラインス?」
フィリアが気づくと、ラインスの首が外れた
え……自分の身体が見える────
「ラインス!」
「フィリア、能力は……」
「ダメ、全く掴めない」
サカツキの姿が、アルテミスの姿が見えた
「サカツキ?でも、身体が……ミハネの着てた服?」
「フィリア、あれは明らかに神です」
「正解!私が全員、かわいいお人形に変えてあげるから!」
アルテミスは瞬間移動をし、フィリアを殴り殺そうとすると、その手首が切れた
「私を斬った?」
ルティーナが刀を振るっていた
「お前の相手は私がしてやる」
「そう、別にいいけど」
と言っても、神相手に通用するか。私は成長したが、それでも……いや、フィリアが能力を手に入れるまでの時間稼ぎくらいはする
「霧 夢 幻想に包まれし死の誘い」
ルティーナから物凄いオーラと共に、既にアルテミスの首が跳ねられていた
なるほどね。全てのオーラを放ち、それを囮に不意を突いて斬る。これは面白くなってきたね
ミハネの身体が倒れる。その後ろにはアルテミスの本来の赤い化け物の姿が立っていた
「ほーら、ほらほら!」
サカツキとミハネは負けた……こいつを倒せるのはフィリアだけ。他に誰が生きてるのか?
ルティーナが戦ってる。私は早く、百の力を
「ルティーナ、援護します」
アマサカもルティーナの横に立つ
「なら一つ訊くか。神よ、神の地の果てには何がある?幾つもの世界を旅でもできるのか?」
「気になるよね。人間からしたら面白い物があるよ。そして、私たち神ですら知らない物も。私を殺せたら見れるからさ、それは」
「ますます気が出てきた」
ルティーナは後ろのフィリアの方へ瞬間移動をする
仲間を斬るなんてのは考えられないけど
ルティーナが消えた瞬間、アルテミスは身体が縦から二つに切られた
見えない。空間移動となると、もう一人の能力かな?そして神を貫く刃。天使が報告してきた危険人物、ルティーナじゃん
ルティーナは更に粉々に切った
「みじん切り!」
全てが一瞬で再生する。それと同時に、アルテミスは巨大化し、あのハートの顔をした化け物へと変わる
「「全員死ね!」」
空間移動をし、その伸びた手がアマサカの目の前へ現れた
やばい……これは反応が
「アマサカ!」
瞬間移動をしルティーナが救った
「た、助かりました!」
「「逃げられるわけないでしょ?この私から!」」
その伸びた手を、ルティーナは瞬間移動をし、切り落とした
「「いいじゃん!」」
その瞬間に、ルティーナの手足が外れた。空中であり、身動きが取れなかった
これは……まず────
ルティーナが気がつくと、全てのパーツが元通りだった
「え!くっつきました!パーツも含めて空間移動させましたが……」
くっついた?あの能力の弱点?
「「ねえねえねえ!頑張るね?」」
「当たり前だろ?私たちは殺しに来てるんだ」
「「なら面白い物を見せてあげる」」
アルテミスは片手に白き炎、白炎を出した
「「黒炎はすぐに消えるけど、火力は高い。白炎は、火力は劣るけど長く燃え続ける。お祭りにしよっか、世界に一度の」」
その手から幾つもの白炎を撒き散らす。国は次々と燃えてゆき、文字通り終焉へと変わっていく
ルティーナが、みんな頑張ってるのに、私が完全にお荷物。なんで出てきてくれないの?全ての私は……
そんなとき、ラインスがフィリアに言った
「えっと……もしかして、神の地に行けば何か掴めるんびゃない?その、ほら、全ての世界に行き来できるんじゃないのかな?」
「それだ!ならまず、あいつを」
「フィリアは先に行け。私とアマサカで対応できる。こいつくらいならな」
「分かった!信じるから!」
「「こいつくらい?」」
フィリアは瞬間移動をし、神の地へと向かった
「「もういい!プログラムを壊してあげようか?お前らを崩壊させることなんて、簡単だしさ」」
「それでしか勝てないのか。そうか、神なのに実力では私に敵わないか」
「「は?」」
白炎に重なって黒炎も矢のように放たれる
「「流星群のように!」」
「アマサカ」
「はい」
全て空間移動で消えた
「「は?ならこれなら無理でしょ!」」
全方向、何千人にも分身をする
全てが本体か。しかし一つ一つの力はそこまで。なら、全てを消せばいい話だ
ルティーナは何度もその場で刀を振る。振るたび、その風で分身が大きな傷を負っていく。しかし全てが一瞬で治る
回復されてる
「「終わりだよ」」
その大きな音が響くと共に、後ろを向くと、アマサカとラインスがその両手に挟まれていた。既に殆ど溶けており、ルティーナが様々な個体に気を取られている間に本命の後ろ二人を殺した。ルティーナは溜息を吐いた
救えなかったか……。




