最終日
そんな日々を続けた。夜中、ルティーナは目を覚ます。その地下からは出られず、特訓の日々にルティーナも疲れを増させていた。唯一外の空気の届く、天井のに開く大きな穴に映る、星々を見上げていた
「神と戦う……か。最初はデルタに怯えてたのに、私も成長したもんだな」
「神々を打ち砕く方法はある」
ルティーナの横にサカツキが座る
「サカツキも起きてたのか?」
「私はずっと起きている。眠気のない自分へと再構築をしてな」
間が開いた
「それで、神を打ち砕く方法は?」
「深い話じゃない。ヒカリノはたった一人で私を救い出せた。つまり、ヒカリノより少し劣るやつが何人もいれば勝てる……と思いたいが、ヒカリノは神が五つだと伝えた。ヒカリノは何人の神を相手にしたのか分からないが、今は一人だけを相手にした想定で進めている。つまりは、ヒカリノより強いやつが五人いると考えて、行動を起こしてる」
「五人……そうか……」
一年の月日が流れる。今日も特訓をしていた。全員瞬間移動を習得しており、ここまで残ったのは十八人とかなり減っていた。サカツキにフィリアは黒炎を放つ。放った黒炎は瞬間移動をしたような勢いでサカツキの元へ到達する。サカツキは片手で黒炎を吸収した
「完璧だ」
ルティーナはエングランにその刀で斬りかかる。エングランが後ろへ引くと、その大地が割れた
「素の火力もある。いいぞ」
あの六人組は何をしたかったのか。最初の試験で、罠の設置していないはずの入り口にも血跡があった。こいつらの仕業で間違いない。目的をハッキリさせておかないと、チームの連携が崩れる。休憩時間、エングランは六人組の所へと足を運ぶ
「よう、仲良し六人。少しいいか?」
「何かしましたにゃ?」
などと語尾を付けるのは、派手な水色髪のツインテールをした女、ファースト。背も低く可愛らしく、常にニヤニヤと笑っていた
「そろそろ訊こうと思ってだな。例えば、最初の試験で多くを殺した理由とかをな」
ファーストは更にニヤけた
「それはー、怯えて全く進まない雑魚を消してただけにゃ。弱肉強食、私たちは、その言葉の後者に該当するにゃ」
「分かった。禁止してなかった俺らに非はあるからな。神の座でも狙いか?」
ファーストはツバを飲んだ
「分かりやすいな。ま、当日も頑張ってくれよ」
協力はしてくれるらしいな。なら何も問題はない。神の座を得て、真に神になれるかは不明だ。他に狙いを持ってるかもしれない。しかし、こいつらも特訓についてきてくれたからな
エングランは椅子に座り、空を見上げていた
「エングランさま、どうかされました?」
ティアが話しかける。ティアは片手に茶を持っており、それをエングランへ渡した
「いや、ついに明日だな、と思っただけだ。お前ら三人もよく頑張ってくれた。このメンバーなら勝てると思ってる。あのニュースは知ってるだろ?」
「神の地の生物が地上に降りてきたニュースですか?」
「そうだ。あれを先に片付けに行く。でないと、守るべき人間が消えてしまうからな。そうとサカツキにも伝えておいてくれ」
「かしこまりました」




