坂月之
フィリア,ルティーナはメラアを探していた,その地下はゴミが大量に捨てられている,
「この中から探すなんて骨が折れるね!」
「探そ,」
「先に見つけた方の勝ちね!」
「なんか不謹慎……,」
「いいのいいの,こっちの方が効率いいでしょ?」
「確かに……,」
二人は探していた,
「おーい!メラア!」
「呼んでも意味ないよ,死んでるから,」
「でも生きてたらどうするの?」
「それはオカルト……,」
ルティーナは中が赤い血に染まるビニール袋が見えた,
「ひっ!フィリア!」
「どうしたの?」
「たぶんこれ……,」
中身は全く見えない,
フィリアは更によく見ると,メラアの顔が血の隙間から見えた,胴体も一緒に入れてある大きな袋,
「メラアだ!」
「よし,これ持って外に出よ,」
「だね……,」
こんな酷いこと,可愛くて優しくて強いメラアを,ゴミのように捨てるなんて許せない!
ヒカリノと女は目に見えない瞬間移動の速度で,互いが互いに最速で戦っていた,ヒカリノは負けるどころか,拮抗していた,
結構強い,人間なのに,
「おい,能力なしと言ったはずだ,」
「へ?」
「サカツキから離れろ,能力だろ?」
「確かに!」
サカツキから出るのは,赤色人間だった,カチューシャをしており,首にはリボンを付けていた,まるでそれは,全ての皮膚が剥がれた人間のように恐ろしく不気味な物だった,
「これのが動きやすいけど,普段は可愛さファーストで何かに入ってるんだ,私たち神は,」
チャンス,これでサカツキを持ち帰れる,
「そうか,」
となると速くなってる?逃げ切れるか?いや,ここで私が逃げ切らないと全ては終わる,この世代では勝てない,詰まないよう次へ繋ぐことが仕事だ,
ヒカリノは瞬間移動でサカツキを手に取り,クイックターンをする,
あっそ,逃げるんだ,
ヒカリノは既に部屋へはいなかった,
折れてもいい,本気だ!躊躇うな!!
ヒカリノは嘗てないほどの力を足へ入れる,その瞬間,何もかもを追い越す勢いで扉の前まで到着し,すぐに扉を開いた,外の景色が見えるその瞬間,左足が千切れていた,片足で動き続ける,
地を踏んだ勢いで千切れるなんてのは考えられない,比にならない化け物だ,
「未來を託した!!全員死後に会おう,」
ヒカリノはサカツキを思い切り投げ飛ばす,
「させないよ,」
ヒカリノの横を女が通り過ぎる瞬間,ヒカリノはその足を思い切り掴んだ,
「私のセリフを奪うな,」
「私さ,本気で怒ったから!」
ヒカリノの右手を噛み砕き,飲み込んだ,
「手遅れだ,サカツキは既に終焉を出ている,」
「私を!私をバカに!」
「いいだろ?代償はこの私だ,等価交換と言うには足りないかもしれないが,我慢しろ,神だろ?」
こいつは許さない!!
エングラン待っていると,大きな音がした,立ち上がると,そこにはサカツキが倒れていた,
「ヒカリノ……お前はいないのか,」
サカツキが目を開いた,赤く大きな瞳,不気味なほどに,
「サカツキ,大丈夫か?」
「その声はエングランか?何が起きてる?」
その瞳が動く,
ヒカリノが掴んだ勝利への鍵,最強の能力者が今ここに帰っ……,
サカツキのポケットから転がってきたのは,ヒカリノが持っていったエキスだった,それと同時に,サカツキの太腿,その位置には血が見えた,
「血?」
サカツキの太腿には血文字が刻まれていた,
『カミ5人』
「ここまで,」
エキスを使わずに救えた?となると,神が既に動けるようしていた?
「エングラン,説明しろ,」
サカツキは立ち上がる,その背は低く,あの日とまるで変わっていなかった,
「月日は流れた,お前は神の地に囚われていた,さっき,ヒカリノが助けに行き,代わりに帰ってきたのがサカツキだ,」
「私を勝利条件と踏んだか,間違いじゃない,器用さで言えばヒカリノよりは遥かに上だ,もちろん破壊力はお前らに劣るがな,」
「昔はもっと物静かだっただろ?お前,」
「何か拘束されてたみたいで,色々溜まってんだ,そういうお前こそ,その顔は何かの冗談か?」
エングランは嬉しそうだった,
「詳細は後だ,帰るぞ,」
「いや,もう少し待つ,ヒカリノが帰ってきたら,出迎えがいなくなるだろ?」
ったく,こいつはいいやつだ,
「それもそうだ,」
そして全員が合流をした,入り口を出たところ,
「これがサカツキ!おお!最強!」
フィリアは喜んでいた,
「こんなガキ連中連れ回してんのか?」
「子供の才能は未來の希望だ,」
その瞬間,高い位置,その空から赤い化け物が覗いていた,ヒカリノの戦っていた神,
「化け物だな,」
エングランはそう言う,全員は見上げていた,
「そうですね……見たこともないオーラでございます,」
「エングランなら勝てるはずだよ,」
「無茶言え,あんな強さは……,」
サカツキは口を横に笑わせていた,
「最高だ,震えるほどのオーラ!」
空から何かを投げ捨てた,
「まかせて!」
フィリアが高く飛び,それをキャッチした,
「え……,いや……,」
ヒカリノの生首だった,
神はその場を去っていった,
「ヒカリノ……ヒカリノ……,」
「ヒカリノのやつ,あれを相手にサカツキを……,ほんとに,よくやってくれた,」
ヒカリノの髪は酷く乱れており,その目からは生気が消えていた,
「ヒカリノ……忘れないから!」
ルティーナもヒカリノへと寄る,
「私は神を倒す,必ず,」
エングランはネラーたちの前に立つ,
「今日で解散になる,」
「楽しかったよ,」
「なぜ解散なされるのですか?」
エングランは二人の頭に手を当てた,
「お前らはこの先で通用しない,もし次に会うとすれば,神に挑む試験へ挑むその時だ,オッドも楽しかった,」
「俺も,」
三人は先にその場を瞬間移動で去っていった,そしてサカツキはフィリアの手からヒカリノの顔を取った,
「っ……,」
サカツキはヒカリノの両目を閉じさせた,
「ゆっくり寝てろ,ここからは私が全てを片付ける,支配者を消し,囚われの世界とはお別れだ,」
サカツキはヒカリノの顔をフィリアへ渡すと同時に,ルティーナの手に持つ袋を開いた,
「メラア,懐かしい顔だ,」
サカツキがメラアの部位に次々手を当てると,触れたものから消えていく,
「何してるの?」
ルティーナは怯えた様子だった,
「再構築だ,」
サカツキはメラアを目の前に出した,メラアの身体は繋がっており,メラアは困惑していた,
「私は……殺されたわよね?」
メラアが振り向くと,そこにはサカツキがいた,
「サカツキじゃない!サカツキよ!なんでいるの?」
「ヒカリノだ,サカツキを単独で助けた,あいつは本物の化け物だ,」
「ヒカリノが,」
フィリアの手に目が向いた,
「ヒカリノ……?」
その後,エングラン,サカツキ,メラアの三人とは別れた,三人はその後,ルミアと合流し,ヒカリノの意思を継いでいた,




