前夜祭
ヒカリノは横になるルティーナの隣に座る,
「フィリア,ここに座れ,」
ヒカリノが手を置くのは,自分の膝上だった,フィリアはヒカリノの膝上に座る,
なんか恥ずかしい,
「最初は行かせないつもりだったが,気が変わった,お前らを行かせる条件は,バリアの習得だ,極まってないバリアなんて,できても役には立たないが,未來を見るなら価値は大きい,」
世代交代か,この二人のことは,託せばいい,何にせよ,天使だけは,この代で始末をする,
「ヒカリノ?なんで膝上に?」
「全身揉みほぐしだ,ルティーナも後でやってやる,」
「え……いや,私はいいから,先ルティーナがやってもらってよ,ほら,」
その晩,二人の悲鳴が国まで轟く,そこで夜を過ごし翌日になると,七人で先に進む,
「よしフィリア,先に見える木まで瞬間移動だ!」
「任せて!今日は身体が軽いから行けるよ!」
フィリアは大きく踏み込んだ,そして走るが,瞬間移動ではなかった,
「ヒカリノは何をやらせてるのさ?瞬間移動なんて無理って分からないのかな?僕ですら完璧には使えないのに,」
「ヒカリノさまは遊んでるのですよ,」
「だろうな,昔から,あんな軽い感じの女だ,」
私は必ず習得する,バリアを,
ルティーナは常に守る意識をしていた,
私の手に勝敗は掛かっている,終焉まで行き,サカツキを復活させる,それと同時に引けるのがベスト,それまでの援護をエングランの連れに任せ,初月はエングランに任せる,
そして海が見えてきた,するとヒカリノは立ち止まる,
「二日間だけ与える,ここでバリアを習得しろ,もし叶わないなら帰宅してもらう,」
「分かった!やるよ!」
「私も頑張る,」
天使の建物,会議室──,初月は一人,空いているその天井を見上げていた,
神々の尊顔はどうか,神々の力はどれほどか,我に想像はつかないが,一つ分かるのは性悪な奴ら,デルタは死にシータは終わらせた,残りは二人,ベータを今すぐにでも育て上げ,大天使の座へと置きたい,さて,どうなるか,
二日が流れた,
「フィリア,ルティーナ,さっそくバリアを見せてもらう,」
「任せて!」
フィリアがその意識を集中する,ルティーナも同様にすると,ヒカリノはバリアも何もないように二人の額を触った,
「え!バリアない?」
「いや,バリアはある,合格だ,」
「よし!」
「よかったね!フィリア!」
「ほんと嬉しい!」
あるっても,ほんと薄い膜だ,しかし成長だし,約束か,
「作戦を再び伝える,二人は地下から入りメラアの死体を探し出せ,その間にエングランの連れどもが暴れ,大天使はエングランがやる,私は終焉へ行きサカツキを探す,」
「分かってる!メラアは必ず探し出すし,早く終わったら援護に行くから,」
ヒカリノはいつもより硬い雰囲気だった,
「援護は不要だ,それより,逃げることを意識してくれ,エングランたちも私が戻ったらすぐに退く,そして私が戻らなかったら……エングランの判断で撤退してくれ,」
「任せろ,予定では,すぐに終わるはずだ,多く見積もり十五分で戻らなかったら,そのときだ,」
「それで頼む,」
ヒカリノを置いてく?でもそんなこと……,私は一人で助けに行く気がする,身体が動く気がする,どうしよう,ダメなのに,




