百之力
間が開いた,
「はい,私はフィリアやルティーナの味方側です,こうして大天使に勝てる人材を待つ,勝てない人材は追い返し息絶えないようする,力を過信している人に限り,早く死にます,」
「ルミアはなんで,それをしてるの?」
ルミアはその服から銃を取り出した,
「帰ってください,貴方には希望を感じています,黒炎と言うものを聞いたとき,確信しました,大天使を殺すのは貴方と,なので,今無駄死にさせるわけにはいきません,」
「分かった,私は死なない,これでいいでしょ?」
ルミアは歩き,フィリアの横を通り扉の横に立つ,
「恐怖を与えます,ここを通り扉を越えられたら,信じましょう,無理ならば,それまでです,」
「分かった,」
フィリアは恐怖の範囲へ足を踏み入れた,その瞬間に襲いかかる恐怖は凄まじい物だった,
なんで……足が動かないの?動いて!
「バリアを得る,そして脳をリラックスさせ,恐怖を感じさせない,これを可能にすれば,私やアルファ相手にも臆せず動けます,」
バリア,守る意識をする,脳をリラックスさせて恐怖を感じないようにする……,なんで力が入っちゃうの?
フィリアは全身が震えていた,
能力が出ない,でも,私は行く,力を信じる!
フィリアは両手を強く握り,胸に巨大なる力を込めた,心底から溢れる黒炎を,今その身体に纏った,
黒炎の痛み,これで恐怖を超える!
能力を出せた?成長ですね,
「しかし惜しいです,痛みで誤魔化そうと,その痛みに並ぶ恐怖は残ります,どうしますか?」
「見ててよ!超えるから!」
フィリアは黒炎を更に強く燃やす,天井や床も焼けてきており,しかし火事にはならない材質だった,そのときだった,フィリアの頭に男の声が響く,
『姫,俺は──,』
「呪い,幾つも前の世界,」
「何を言って……,」
フィリアは片手にペンを持っていた,身体の動くまま,フィリアは黒炎を止め,地に絵を描く,ニコニコと笑う,下手な王様の絵だった,
「よう!俺は王様だぜ!」
「王様……,」
「なんですか?その絵,」
「全ての原点,彼の名前は王様!私の描いた王様!なんで忘れてたんだろう……,」
その瞬間,フィリアは強く頭を抑え苦しみだす,
「大丈夫ですか!」
「頭が……痛い!なんで!」
フィリアはその場に倒れた,
ルミアはその王様の絵をただ見ていた,
「お姫さま大丈夫か?今行くからな!」
その絵は立ち上がる,まるで実在してるよう,人の肌のように立体に作られた,その下手な絵は,
なんですか……これは,
王様がフィリアの頭に触れた,
「よーし!助けるぞ!」
少し間が空く,ルミアはポカンと見ていた,
「あれ?おかしいな?俺の能力が効果ない!お姫さま大丈夫かな?」
少しすると,フィリアは目を覚ます,
「全てを思い出した!」
「えっと……,」
「ルミア!聞いて!私の全て!」
「私ですか……えっと、構いませんが……,」
フィリアの口は笑っていた,
「ここは百の世界,私は九十九回死んだ,そして,一つずつ世界を進んで,この百の世界に辿り着いた,王様はエングランだ!」
「エングラン?会ったのですか?彼と,」
「え?知ってるの?」
フィリアは少し驚いた様子,
「フュテュールというチームのリーダーに当たる人物でした,私も属していた一人です,今は仲間を取り戻すべく,こう隠れていますが,」
「エングランの……仲間?」
エングランはいる!王様はいる!
『お姫さま大丈夫か?今行くからな!』
「もういいよ,私は王様に会う!」
「何を言っているのですか?」
フィリアの身体からは黒くこの世の者であり、それを超える凄まじいオーラが溢れていた,
「共通の深く眠っていた想い!王様!」
なんですか?この化け物は,
「どうした?ルミア,」
デルタが上の階から降りてきた,
「っておい,あの日散々に煽ってくれた女じゃねえかよ,そんで,なんだこれ,」
「デルタさま,あれは危険です,」
「問題はねえ,」
デルタは目から熱風を放つ,
「なんだ,これ,バリアが硬すぎて俺の攻撃が通りやしねえ,」
フィリアはまるで別人であり,不気味に笑っていた,
「いい,俺が始末する,」
デルタは翼を広げた,
「ひよっこが随分と成長したもんだ,しかし残念だが,相手が悪い,」
デルタは歩き近づく,
「私の百の意思,百の能力,百の力,全てを破壊する!黒炎!!」
フィリアが消えると,その瞬間,黒炎を構えたフィリアが目の前にいた,デルタは翼で正面を守りつつ,思い切り踏み込み下がろうとするが,身体の動きが鈍く,加えて鎖で足が縛られていた,
超能力と鎖,そして踏み込んですらいない,つまり能力として使った瞬間移動,
「なんだこれ……おかしいだろ!」
フィリアがデルタの全身を酷く焼いた,その瞬間,フィリアは倒れる,デルタは酷く焦げており,死ぬ寸前だった,
「ルミ……ア,医務室に……,」
「いえ,すいません,死んでください,」
「は……?」




