終焉道
四人は洞窟の中に入る,
「えっ……,」
フィリアは声を出す,目の前には,白いカチューシャをし前髪を上げた透き通るような長い白髪をしており,天使と同じ白い目,背には天使の翼が生えていた,岩に座っていた,洞窟の中には細い川が通じている,
「子供,けれど天使よ,あれは,」
「よし!倒すよ!」
「フィリア……でも,子供だよ?」
ルティーナは少し引いていた,
「子供でも,あれは天使だよ?」
「落ち着け,子猫ちゃんの相手は慣れてる,」
アンリは近づいていく,
「危険だよ!」
アンリが目の前に立つと,少女はアンリの手に触れた,
女の子の手っ……だと!!
「アンリ,何か能力かもしれないわ!」
「いや,こいつに殺意はない,」
そりゃ敵なら殺意なんて隠してるわよ,
「お嬢ちゃんっ,オレに名前を訊かせろ,」
少女は口を開いた,
「ベタ,」
「メタ?メタネタロールの話か?」
「ベタ,」
「そうか,それで話だが,ここで何をしてる?まず,天使なのか?」
ベタは頷く,
「アルファ知ってる?」
メラアも近づく,
「ええ,初月のことね,」
初月か,
「それの妹,」
間が開いた,
「「「「妹!!?」」」」
メラアはドラゴンを出した,
「アルファについて,色々知ってるのよね?アルファさえいなければ,あの戦いは勝ってた,やつさえいなければ!」
「それは知ってる,アルファはヤバい,いつも優しいけど,ほんとは怖い,」
少女の表情は無だった,
「見っけたで,おじょう,」
洞窟の奥から,肩辺りの銀髪を後ろへポニーテールにし,目にはサングラスを掛けた女が歩いてきた,緩く白い服を着ており,手には酒を持っていた,
「ベータ,はよ帰るで,」
四人は女を警戒していた,
「アルファきらい!帰らない!」
「そんな言われても,私に下された命令やから……せなら,ジュース飲ませたるで,」
ベタはフィリアの後ろに隠れた,
「えっ!私?」
「フィリア,こんな子供を本当に倒すのか?」
「ちょ、ズルいよ,こんなの,」
ベタはフィリアの服を掴みながら言った,
「助けて,ここから出たい,」
「出るのは立派な大天使なってから言われとるやろ,初月に,」
「アルファ死んじゃえ!あんなんきらい!」
女は溜息を吐いた,
「四月の言ってた黒炎ってのは,こいつか,」
「神をも恐怖へ誘いし黒炎を見せる!」
フィリアは黒炎を放つ,それと同時にフィリアがベタを抱え,全員が走り出す,
「なんや,構ってくれへんのか,」
黒炎を避けようとすると,氷の壁が周りに作られ逃げられなくなっていた,
「おもろいな,これ,」
片手で黒炎を受け止めるが,その手は焼けた,
「全てを貫くってのはほんとなんか,」
四人は走る,
「ベタ,あいつの能力は?」
フィリアは訊いた,
「幻覚,幻聴,今感じてるのが全部,それから先は偽物,」
「厄介ね,」
その瞬間,フィリアの周りから人が消える,
これは幻覚,けど,何も考えず,この長い一本道を進むだけ,
「おい,これは罠だ,前に進むと死ぬ,」
「真っ直ぐ進んでいけ,他に何も考えるな,」
「助け……いや,俺は置いてけ!奴が追ってきてる,」
何かが割れる音がする,
どれが……幻聴?真っ直ぐでいいんだよね?でも,アンリはほんとに残るの?どうしよう,
「止まったらダメ,全てアスアの幻聴,」
アスア?あいつの名前?
「先に行け,奴を始末してから行くぜ,子猫ちゃん,」
「アンリだ!」
先に行けって……迫ってきてる?いや,でも進まないと全員,アスアの能力にハマる,
「先行くよ!」
フィリアが先へ進み切ると,扉が閉まる,
終いや,これで施設からベタは出られへん,
アンリは一人,その通路で止まっていた,目の前にはアスアがおり,アンリは右手に氷剣を持っていた,
「〆だ,運が悪かったな,相手が俺とは,」
「なんや,私と一騎打ちしたかったんか?まあええわ,始末命令も何れ出るやろ?」
アンリは細い氷を蜘蛛の糸のよう,無数に張り巡らせていた,
幻聴や幻覚に惑わされず位置を把握できる,それで対等,勝てるかは別か,
一方四人は施設内にいた,
「やっぱアンリいない!」
「あいつが足止めをしなかったら私が行ってたわ,全員が背を見せる中で上手く連携も取れず,そのままやられるのは最も避けるべき展開よ,」
「ベタのせいでごめんね,」
「ベタ……,私たちに任せて!」
「けど,道案内はしてもらうわよ?ここが家なんでしょ?」
「違う,ここは会議の施設,けど,少しは分かる,」
フィリアはベタを地に置く,ベタは歩き出す,
「五階まである,ここ地下一階,地下も合わせて五階まである,」
「ねえベタ,」
「?」
「私たちは生贄を探しに來たんだけど,何階にいるとか分かる?」
ベタは頷く,
「最上階,でも会議中だけ,それまでは連れてきた人が持ってる,大天使の部屋は四階にあるから,デルタがもう部屋に生贄を置いてれば,そこにある,」
つまり地上三階,
ルティーナは言う,
「なら,危険な場所とかも把握した方がいい,」
「たしかに,ベタ,危険な場所とかある?」
「一階は何もない,二階は中天使が沢山いる,三階は色々ある,四階は部屋がある,五階は会議室,三角形の建物だから,上に行けばどんどん狭くなる,」
「色々がよく分からないけれど,二階さえ抜ければ隠れるのは容易ね,もし尻尾切りをするときがきたら,私が行くわ,」
「いや,私が行く!」
「ダメよ,生贄の檻を開けられるのは,おそらく貴方たち二人だけよ,それに鍵付き扉があるかもしれないし,私は論外よ,」




