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死ななき駒は打ち砕く!  作者: 中西かえで
本編
11/43

光之道

フィリアを運び近くの公園まで向かった,そしてベンチで寝かせる,メラアが一息つき横を向くと,ヒカリノが隣のベンチに座っていた,


「ヒカリノ!」


「また会ったな,ちょっと懐かしくなって,こっちまで歩いてきてしまってな,」


「誰?この人,」


「ルティーナは知らないか,酔っ払い女だ,」


「ちょ!アンリ!ちゃんと紹介しなさいよ!」


メラアに言われるまま,しっかりと紹介をした,


「というわけだ,よろしくな,」


「はい……,」


そう説明していると,フィリアの傷は全て癒えていた,メラア,アンリは驚いた様子をしていた,


「どうなってる?こんな簡単に傷が癒えるか?」


「ええ……おかしいわ,こんな治癒力,エングランでしか見たことないわ,けれど,使ってないわよね?」


「ああ,エングランは使ってない,新しい能力か?」


フィリアは起き上がる,


「よし!復活!」


メラアはヒカリノの方へ行く,


「ヒカリノ,お願いがあるわ,」


「どうした?」


「あの三人に特訓をつけてあげてほしい,たぶん,私なんかの指導じゃ会議に間に合わない,」


「っと,構わないが,するならお前もだ,何をしようとしてるかは問わないが,その程度だと中堅止まり,」


「私も……,」


久々のヒカリノさんとの特訓,


再び闘技場へと訪れた,殆ど貸し切り状態になっている,四人は並んで立ち,ヒカリノと向き合う形だった,


「全員,明らかに筋力が足りてない,」


私って,そんな弱かったのね,フュテュールは全員が強くて,自分も強くなった気でいた,


「私は無能力者だ,」


「「「え?」」」


メラア以外は全員声を出した,


「言い換えれば,無能力者であっても筋力,バリア,ヒール,瞬間移動さえ極めれば大天使だって倒せる,難易度で言うと,言った順で,バリア,ヒール,瞬間移動の順に高くなる,最も必要なのはバリアだが,生半可なバリアなんてあっても然程変わらん,それをするなら,他を極めたほうが効率がいい,」


え!無能力者?私なんて能力あっても弱いのに,


すごい……,能力持ってたらどうなってたんだろう?


この女,思ってたよりぶっ飛んでるな,


「まず,それぞれ能力を話せ,」


「私は三秒先の未來が見える,それと黒炎!」


「私は知っての通りドラゴンを出せるわ,」


メラアはドラゴンを出し,優しく撫でた,


俺も撫でられたい,


「私は……刀,なんでも切れる,」


ヒカリノは頷いた,


「フィリアは黒炎を出す練習だ,他三人は身体を鍛える,この四人は,超攻撃パーティーだ,特に黒炎と刀の二つは,大天使のバリアさえも貫く攻撃になるはずだ,」


フィリアは話す,


「ヒカリノ,その,ちょっとした知人からのアドバイスで,身体が黒炎に耐えれないって言われて,それって……,」


「だろうな,黒炎が本当に存在するなら,ルティーナも同じだが,能力は既に完成している,三秒先を見る能力も,既に完成してる物だ,フィリアの場合,完成されてる物に身体が追いついてない,だから本能がストッパーを掛け,使えない,今から行うのは,無理やり引き出して即戦力にする,もちろん身体の限界を考えるなら,一分保つかも怪しい,見てないからなんとも言えんが,」


「即戦力!よし,燃えてきた!」


「まだ燃えてない,」


そしてヒカリノは三人の方を向く,


「ルティーナは本体が弱すぎて完成された能力を使いこなせていない,そしてアンリもメラアも,中途半端に実力があるせいで,何を教えるべきか分からん,二人で戦ってみろ,私が悪い点を探す,じゃっ,開始だ,」


ヒカリノはフィリアをじっと見ていた,


よし!黒炎を出す!


「黒炎よ!出て!!」 


全く出る気配はない,


「なら,これで出してみろ,」


ヒカリノはフィリアを軽く蹴った,二十メートルは軽く吹っ飛ぶ,


「なにするの!急に……,」


ヒカリノは既にいなかった,


「痛みで感覚を麻痺させる,」


「え──,」


フィリアは再び蹴られる,


「いった!」


飛ばされ,地へと転がる,


「それで使ってみろ,」


フィリアは力を集中させた,その間,ヒカリノはルティーナを見ていた,渡したトレーニングメニューを熟すだけでもルティーナにとってはハードであり,最初の難関腕立て伏せはできてすらいなかった,


「ルティーナ!膝をつけてやってみろ,するとやりやすい,」


「は,はい!」


「返事は不要だ,無駄な体力を使う,」


そんな理不尽な,


アンリは氷の雨を降らせた,


「さて,断罪だ,」


「やりなさい!」


全ての氷を炎で溶かした,


「ほんといかれた火力だ,」


アンリは右手に氷剣を作り出した,


「行くぞ,」


「私相手に近接戦は悪手よ,私はこっちも行けるからね,」


ヒカリノがフィリアを見ると,身体中が黒い炎で包まれていた,フィリアの心は研ぎ澄まされており,その炎は物凄い熱を放っていた,


「神の封じた能力か,」


私に投げてみろ!


「分かった,」


フィリアは黒炎をヒカリノへ放つ,速度は速くなく,炎の量も少なかった,


「どれ,」


ヒカリノが触れると,その手が黒く燃え上がる,


「熱い,これは大天使にも通よ……熱いな,」


ヒカリノは黒炎を振り払った,そして大きく足を踏み込んだ風で,フィリアの黒炎を消した,


「フィリア!できたの?おめでとう!」


「出た,できたよ!」


フィリアは焦げていた,しかし,少しずつ回復していく,


「実在するとは,よし,もう一度出してみろ,」


しかしすぐには出なかった,


「アンリ,一撃が軽い,奴らは数打てば勝てるような相手じゃない,数を減らし威力に集中しろ,メラアは自分も戦え,それだけで数の有利が作れる,」


昔も言われたわね,ドラゴンだけで勝てる相手ばかりで忘れていたわ,


「ルティーナ,こっからは走り込みだ,一歩一歩を強く踏み込んで走れ,剣士に踏み込みは必須な技術だ,」


「は,はい……,」


ルティーナは今にも倒れそうだった,


一歩一歩……,


思い切り踏み込むと,何かよくない痛みを感じ,その場に足を抑え倒れる,


まずい,これは折れた,


ヒカリノは一瞬で駆けつける,


「少し触らせろ,」


靴を脱がせ,靴下をも剥ぎ取り,その足首を優しく掴んだ,


「捻ってるな,さすがに焦りすぎた,私のミスだ,ルティーナは膝をついて腕立てだな,切る力は必要ないが,振る速度に影響する,」


「はい……,」

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