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前世で天才科学者だった私は戦場で鎮魂歌を奏でる~歌詞と楽器は敵の悲鳴と戦艦の砲撃音です~  作者: Kamkam
第??章 『コードネーム《――削除済み――》アリス・クレジーについて』
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000 『プロローグ』

更新止まってます、おそらく今月中には始まります。


 〇〇〇銀河■■■星系某宇宙帝国記録データサーバより。



 某帝国宇宙軍少佐兼某宇宙帝国研究部特殊研究員【アリス・クレジー】について。



 帝国歴20XX年。


 彼女は中規模程度コロニーの一角、とある貧民街にて生まれた。彼女は一般市民より下の戸籍があるかすら怪しい集団の中で幼少期を過ごしたそうだ。


 だが彼女はそこから我らが帝国宇宙軍に入り、怒涛の勢いで昇進し少佐という身分を勝ち取った。


 ここまでだけなら彼女はただ秀才止まりだが、彼女は出世の過程で一時期配属された研究部に、特殊研究員として在籍することで、数年で何世紀分もの技術レベルを引き上げた。


 それを自ら使い、我らが宇宙帝国を数個の惑星を統治する小国以下の存在から、宇宙の中でも有数に帝国へと至たらせた。


 具体的な功績を挙げると。


・星系ごと吹っ飛ばせる爆弾をお試しで敵国にデリバリーする。

・わざと星ごと吹き飛ばすだけではなく、ゆっくりと滅びるように対処不可能な細菌をまき散らすバイオテロを行う。

・その様子を写したもの敵国回線をハイジャックし流す。


 などといったモラルなどカケラもない所業が確認された。後世で記録だけ見る愉快なものだが、当時の帝国軍お偉い方々は大丈夫だったのか心配になる。


 おっと話が逸れた。


 話を戻すと、結局アリスは暴走し彼女は我々を裏切った、記録を見る限り好奇心従っただけかも知れないが。


 音声ファイルがある。それを見れば偉大なる我らが天才科学者様がどんなイカレポンチかが分かるだろう。




******




「偉大なるファッキン皇帝と我らが宇宙帝国の愚民ども!あんたらに栄光と繁栄をもたらしてやったアリス・クレジー様だ!」


「今の私はとても気分がいい、だからここで話そう!!」


「今から貴様ら帝国民にとても重大なことを発信する!」


「聞いて驚け、私はついに異世界へと至る方法を実現可能段階までこじつけることに成功した」


「私の夢がやっと、やっと叶うのだ!」


「それにともなり、またまた新たなビッグニュースだ」


「異世界に至るには!なんと!我らが宇宙帝国の宙域の約三分の二、つまり銀河の3分の2をエネルギー変える必要だと分かった!!」


「ということで愚民の諸君には、宙域ごと犠牲になってもらう」


「では皆様、地獄でまたお会いしよう」


「我らが帝国に栄光あれ!!」




******




 これで彼女のイカれ具合が分かったかと思う。


 彼女は帝国と栄光のためと言いながら、守るべき民達を犠牲にするという支離滅裂な行動に出たのだ。


 この音声ファイルが帝国中に放送された1時間後、元からそこに何もなかったかのように宙域の三分の二が実際に消滅したと記録に残っている。


 彼女が天才だったが、おそろしい愚者であった記録だ。




 中略




追記


 本記録を書こうとした際に、過去の資料が資料を既に何者かによって削除されており、今現在帝国が存在できているかは謎に包まれている。


 だが今の問題はそこではない。そう【アリス・クレジー】の記録も残ってないのだ。


 彼女がその後どうなったのか分からないが、我らが宇宙帝国にもう一度力を貸してくれないか、と望み薄な期待をしてしまう。


 何故なら私は、ワタシは、ワタシのマスターは、貴方だけなのだから。


いつかきっと

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