闇の水晶
深夜
ふりそそぐ大火球
絶命
絶滅
人類が滅びた
世界が滅びた
それでも生きてる地球
余命を残して
暗闇くらむ瞬き
地球が滅びた
爆発
すべてをのむように
平然としている宇宙
恐ろしいまでの広がり
無限大が沈んでゆく
この世界の存在
宇宙の裏側
その外側
次元の連なりが連鎖する
半透明のピラミッド状の構造
小さな宝石のように耀く
どこまでも深い宇宙に似た濃い青色につつまれて
あちらこちら輝く
まるで覗きこむと
銀河がゆっくり回転しているかのように
手のひらの上で眠っている
影は生じず
ただただ闇が光を放っている
美しい球体
地球がそうだったように
いつか還ってくる
どこまでも続く広がり
いつか戻ってくる
どこまでも続く連なり
果てない彼方
旅しても
宇宙の彼方
旅しても
あの世にいった
神様にあった
すべての世界の成り立ちを知った
果てない旅
それらの果てに
またここに還ってくる
一点の曇り無き球体
闇を宿した水晶
覗きこむと
小さな宝石のように瞬く宇宙
その連なり
どこまでも深く
まるであたかも
そこに行ったかのように
違う誰かになったように
他の誰かにあったように
みえる
光を放つ
一瞬の閃光
生まれ変わる