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かわらないようで変わった  作者: 中村ある
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春〜一目惚れ〜

入学式から約1ヶ月が過ぎようとしていた頃、昼休みの時間になると女子達が廊下の窓から外をみて青春の声をあげていた。

1年生の教室は1階に位置している。教室から出て廊下の窓をのぞくと、そこにはバスケットコートがあった。昼休みになるとバスケ部の3年生がバスケをしはじめるのであった。


特に注目を浴びていたのは四川くんだ。四川くんは少しヤンチャで明るく整った顔とバスケの腕前で女子達の目を奪っていた。

小学生の頃ミニバスケットボールクラブで一緒だったあの四川くんだ。

四川くんと一緒にいるメンバーも大体がミニバスケットボールクラブ出身で知っていた。

私はぼーっとその注目の的をみていた。

周りは相変わらずだ。

「四川先輩かっこいい」

「林先輩のほうが良いよー」

それぞれの推しの押し付け合いだなと思った。


そんな事を思っていると、わたしの目を一瞬にして奪っていった人物がいた。

目立つ事を嫌うような雰囲気だが、決して自分を殺している訳ではない芯の強さを感じる。

「ドンマイ」

その人が発した声は誰かを安心させた。

熱心に注がれた視線に気づいたのだろう。

少し恥ずかしげに顔を背けた姿に

【あなたはどこにいたの?】と心の声で問いかけた。


それはおとぎ話のお姫様が待ち焦がれた王子様に出会えた時の気持ちだな。


一目惚れ、しました。


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