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異世界転移

目の前には平原が広がっている。ただ、広い平原が広がっている。

心地よい風が頬を横切っていく。揺れる草の向こうには大きな木々が青々と茂っている。

ふと振り返ると民家の煙突から煙が揺れているのが遠目に分かる。


だが孝雄の心情はそんな景色とは正反対に激しい脈を打っていた。


「ここは、どこなんだ・・・?」


おかしい。自分の住んでいた世界とは似ても似つかない景色が目の前には広がっている。

教科書でしか見たこともない、まるで北欧のような場所だった。


気持ちが落ち着かないまま辺りを見回していると民家のほうから声が聞こえる。

「・・・い、そこの人ー」

声のほうを見ると肥えた老人と小学生ほどの女の子が走ってきていた。

よくわからないまま立ち上がったと同時に二人が自分のもとへたどり着く。


「そこの若い人、なぜこんな平原で寝そべっていたのかね?」

「・・・わからない」

「はて?自分のやっていることが分からんのかね?」


老人がもっともな事を聞いてきたが、今話したい事はそれではなかった。

「ここはどこなんだ?」

「なにいっておるんだ。ここはリンカ村だが・・・」

リンカ村?なんだ・・・なぜか聞き覚えがあるような・・・

「おにーちゃんヘンなこと聞いてくるねー?」

少女も不思議そうな顔でこちらをのぞいてくる。


「いやいや、これは迷い人かもしれん。そうじゃ、家へ寄っていかんかね、詳しい話はそこでしよう」

「そうしよー!そうしよー!」

孝雄は何か思い出しそうになりながら民家へと歩くのだった。









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