3/3
第3話・そして
「ちなみに、全能力って何があるんですか」
「それは、生まれ変わってのお楽しみじゃ」
「じゃあどこに生まれるんですか」
「それはランダムになるんじゃ」
「そうなんですね」
「それはそうと、生まれて直ぐには魔法が使えないぞ」
「え?」
俺は魔法を楽しみにしていた。
それなのに、すぐに使えない?。
「5歳になった時に教会に行くことになるじゃろう。その時に『ステータス』を貰うんじゃよ」
「じゃあ、5歳になったら使えるってこと?」
「そういうことじゃ。もうすぐ転生が始まるぞ」
創造神様の代理が言うと直ぐに、体が消えていくような感覚になった(実際に体は存在しないのだが)。
視界が白くなったり、黒くなったり、最終的に黒くなり、意識が飛んだ。
次に意識が戻った時には、全く別の空間にいた。
「男の子だ」
「あなたに似て、逞しい大人になりそうですね」
視界がぼやけてはっきりとは見えないが、男の人と女の人がいるのがわかった。
(おそらくこの人たちが両親だろう)
「ああ、立派になってもらわなければならん」
「そうですね。名前はもう決めたんですか」
「ああ、この子の名前は・・・」