第2話・神界にて
本当は4月からでしたが、本日は気分で投稿致しました。
(次回の投稿は4月1日です)
「君は死んだ。爆破によって」
突然喋った目の前にいる御老人。
死んだという事実を再び突きつけられる。
「それは分かっています」
(さっきから思考を読めない)
「当たり前じゃ」
「何故」
「わしは、ぎ、いや、創造神様の代理と言ったところじゃ」
そもそも俺は神を信じていない。
そんな俺に突然神と言われても、信じれない。
(そもそもここはどこなんだ)
「ここは神界と言われる場所。神の住まう地である」
「神界……何故俺がここに?」
そう、俺は呼ばれるようなことをしていないはず。
心当たりがあるとすれば超能力か事故。
予想とは違う答えが返ってきた。
「それは、お主の魂が世界の容量を超えていたからじゃ」
「魂?容量?」
地球にいた時に考えもしなかった魂。
「地球がある世界は、創造神様が最初に創った世界。そして容量が1番小さい世界。その容量にお主の魂ポイントが入り切らんかったんじゃ」
「魂ポイント?なんだそれ」
「魂ポイントとは魂が生まれ持ったポイント。転生する時に全てを消費して人生で消費した分のポイントを取りながら一生を終えていくのじゃ」
(でも、俺が呼び出される意味が……)
「通常、転生する時に持っていたポイントより多く獲得しないんじゃ。取ったとしても1割増ぐらいじゃ。それに比べ、お主は、たった20年で倍をとった。しかも元が高いのにじゃ」
「それはそんなに呼び出すようなことなのか」
「当たり前じゃ。超能力があること自体高ポイントなのに全ての超能力を持っているとは、本当に世界が滅ぶ」
俺は自分の能力がそれほどやばいなんて思わなかった。
日常的にバレない程度に使っていた能力だからだ。
「それで今から俺はどうなるんですか」
「1番容量が多い魔法が存在する世界に転生してもらう」
「しかし、俺の魂ポイント(?)は高いんでしょ。大丈夫なんですか」
「容量は問題ないんじゃが、魂ポイントを使い全ての能力を与えたんじゃが、余ったんじゃ」
「全ての能力?」
「そう、魔法が存在する世界にある固有能力を除いた能力の全てじゃ」
全ての能力というものを、そこまで重要視していなかった。
それが後々の厄介に巻き込まれる原因となるのだが、神すらも知らないことである。
「それで余ったポイントを何に使うかを決めてもらいたいんじゃ」
「それ以前に俺の魂を消せばいいんじゃないんですか」
「それが消せないんじゃよ」
俺は知らなかったが、魂とは創造神様が作ったもの。
他の神様では消すことは出来ない。
「そうなんですね」
「ああ、困ったもんじゃよ」
そう言って創造神の代理は苦笑いをする。
「じゃあ今の記憶を引き継がせてください」
「なるほど。その手があったか」
「じゃあお願いします」
分かったと一言いい作業をしに行った。
あとがき
神様を信じて途中から敬語になる春介。
〜神様雑談〜
魂は突然消えたり、現れたりするらしい。
その真相は創造神しか知らない。
創造神様は今……。
読んでいただき有難う御座います。
お楽しみ頂けだでしょうか?
次のページ『そして』お楽しみに
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