表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去に来ちゃった  作者: まっつん
1/8

起きたらそこは江戸時代

 すごい車にのって過去にタイムスリップしたり、自衛隊が戦国時代に行ったり、料理人が信長の料理頭になったり・・・。

 そんな過去へのタイムスリップものは、この世にたくさん生み出されてきた。

 これはきっと、時間という概念を理解するのは簡単なようで難しいからなのだろう。

 時間の流れは川のようにひたすら一方に流れていくとか、光に近い速度で運動をし続ければ、事実上未来に行ったことと変わりないような現象が発生するとか(ウラシマ効果といったり)。

 また、一見つながっているように見えてそれはパラパラ漫画のように断片的なものの集まりでしかないといった発想もある。


 川の流れに例えたり、事実上未来に行けるというのは、時間は一方的に、進むか戻るかで言えば進むという選択肢しかないという意見なのかもしれない。

 川のようだというのなら、鮭になれば遡上して過去に行けるような気がするが、実際に未来から来た人なんて見たことないし、誰かが「俺は未来から来た」なんて言っていたところで、信じられない話なので俺の中でも時間は遡れないというのは「正解」であると自然に受けているのだろう。


 いや、そう思っているのは多分俺だけじゃないはずだ。きっとみんな時間遡行がなんとなく「ありえない」と思っているから、時間そのものがよくわかっていないからそこに様々な想像が挟み込まれる余地があるんだろう。だからたくさんのタイムスリップものが生まれてきたし、皆それに胸を高鳴らせて楽しめるのだろう。


 現代から過去にないものを持ち込めばお手軽に発明家や知識人、並外れた技術を持った人間になれるはずだ。そんな夢を持たないわけがない。

 もし過去に行ったら、歴史で勉強したことを使って預言者として崇められて見ようかなとか、平安貴族にサッカーを教えようかなとか、そんなしょうもないことを考えながら眠りにつくこともある。

 

 そうして俺が寝ている間にも時間は進んでいくのだ。間違っても戻ることなんてない。

 数時間進んだら起きるんだ。そして、仕事や学校に行く。それは当たり前のこと。


 のはずだった。


 「えっと、ここどこ?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ