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第107話 道

前回までのライブ配信。 


マリカが『蜂』に攫われたと考えたアイリスは、カトーらに相談し作戦を立てる。アイリスは親衛隊の力を借りるためもあって、『蜂』を滅ぼしてでもマリカを救うと宣言するのだった。

「ドゥミトスさん。お疲れさまです」


 私はドゥミトスさんに合流した。


 ここは『蜂』の拠点の1つの近くだ。

 周りには集合住宅(インスラ)が立ち並ぶ。

 所々に兵士が居て緊張感があった。


 到着してからすぐにマリカの私へのサインを探してみたけど、どこにも見当たらない。


「気になることでもあるのか?」


「はい。(さら)われた友人が私に向けてサインを出してないかと調べていました」


「そのようなことが可能なのか」


「はい。カトー議員から彼女がそうする可能性があると言われ、私も納得しました」


 それから、ドゥミトスさんと状況を整理し合った。

 彼によると包囲してから建物に入っていく人は居たが、出ていく人は居なかったらしい。

 私は、建物の中の『蜂』の配置などを伝える。


「『蜂』の配置からドゥミトスさんの隊の包囲には気付いていると思います」


 中の『蜂』も空間把握が使えるんだろうな。


「だろうな。不自然に静かすぎる」


 魔術の光を宿している『蜂』の数。

 2階に17人。

 3階に10人。

 4階に1人、屋上に2人か。


 他は女性や子供含めて100人くらい居る。

 その人たちは3階、4階に多い。


 しばらくすると、ルキヴィス先生とカクギスさんがやってきた。


「ここに居たか」


 私は彼らにドゥミトスさんを紹介する。

 そういえば先生、今日は左手に義手付けてないんだな。


「して、どうする?」


「親衛隊の到着を待って3人で攻め入ろうかと」


「筋書きは決まってるのか?」


 ルキヴィス先生が聞いてきたので、私は『蜂』の配置と人数を伝えてから、最後に作戦を話した。


 まず、私がドア付近に居る『蜂』を突風の魔術で吹き飛ばすことを合図に一気に攻め入る。

 無力化したところを親衛隊に捕らえて貰う。

 屋上だけは制圧せずに泳がせてサインを出させる。


 ある程度制圧した段階で、次の拠点を探す。


 ≫これアイリスが考えたんだよな≫

 ≫成長したな……≫

 ≫わしが教えることはもうないようじゃな≫

 ≫誰だよw≫

 ≫お前ら緊張感持てよw≫


「殺傷の加減は如何(いか)にする?」


「向かって来る人は――殺して構いません」


 言い切って息を吐く。


「ふむ。承知した。だが殺すのは力が拮抗してる場合だけだ。安心せよ」


「そういや、そいつらって防具は着けてんのか?」


「たぶん着けていると思います。ちゃんと確認は出来てませんけど」


「そうなのか。面倒だな。まっ、たまには相棒を本気で使ってみるかね。()ねられても困るしな」


 ルキヴィス先生がそう言った瞬間、凄まじい魔術の光が放たれる。

 全身に鳥肌が立った。

 思わず力が入る。

 例の左手の義手か。


「怖いのお」


 魔術の光が見えないカクギスさんも何かを感じたのか声が硬い。

 ドゥミトスさんも息をのんでいる様子が伝わってくる。


「おいおい。俺なんかより街中(まちなか)でうろうろしてる暗殺集団の方がよっぽど怖いだろ」


 義手を触りながら軽く言うが、間違いなくルキヴィス先生の方が怖かった。


「――ふむ。着いたようだな」


 カクギスさんが呟く。


「はい。親衛隊の皆さんですね」


 私も空間把握を広げると、こちらに向かってくる集団が引っかかった。


「ちょっと親衛隊の皆さんに挨拶してきます」


 ビブルス長官の親衛隊に対する態度を見ていても、彼らには彼らのプライドがあるんだと思った。

 それを尊重したい。


「私も行こう。動きがあれば副隊長の指示に従え」


「はっ!」


 ドゥミトスさんがそう言ってくれたので、私は一緒に親衛隊が来るのを待ち、到着した彼らにお願いしますと一礼した。


 そして、いよいよ『蜂』の拠点に突入することになる。


 私たちの配置は単純だ。

 建物の窓の下の道には、私。

 2階の入り口には、ルキヴィス先生。

 3階に向かう階段には、カクギスさん。


 カクギスさんには魔術無効(アンチマジック)を使って貰っている。


 さてと。


 私たちの存在はバレている前提で攻める。

 でも、こちらの存在そのものが(おとり)だ。

 目を閉じて、魔術の光と空間把握で彼らの姿を明確に捕らえた。


 突風の魔術を使う!


 バンッ!

 ババババン!

 ババババババ……。


 乾いた音が建物から聞こえた。

 1人を壁に叩きつけて、それで出来た一瞬の意識の空白を狙って他を倒す。


 魔術の光を持つ『蜂』を倒せるだけ倒した。


 音が止むと同時にルキヴィス先生は2階の部屋に飛び込み、カクギスさんは3階のドアを体当たりで破る。


 ――あれ?


 ルキヴィス先生に向かってきたのは3人だけで先生が動くと倒れて動かなくなった。

 カクギスさんには誰も向かっていかない。

 4階の魔術の光を宿した『蜂』は倒れたまま動かない。


 そのまま静かになった。

 建物の中に動きはない。

 ――終わり?

 警戒は解かずに様子をみる。

 全く動きはない。


 とりあえずは終了かな?


 『蜂』にしてはあっけなかったけど、意識の外からの攻撃が上手くいったと考えよう。

 あとは屋上のサインか。


 私は顔を屋上に向けた。

 少しして魔術の反応がある。

 私は、盾に乗り空高く舞い上がった。


 『蜂』が作った大きな酸素のサインが空に浮かんでいる。

 他の拠点からこのサインへの応答があるはずだ。

 私はそのサインを中心に大きく螺旋を描き始めた。


 サインを中心に円を描く。

 次第に大きく。

 次第に速く。


 他の場所にもサインが浮かび始める。

 思ったよりも近い。

 1つ――、2つ――、3つ――。

 周辺には3つか。

 等間隔という訳じゃなくてバラバラにある。


 迷っている暇はない。

 一番近くのサインに向かって一直線に飛んだ。

 それから5分くらいでその拠点に到着する。

 近づくと、その建物の中に『蜂』が居るのが分かった。


 どうする?


 考えて見れば、場所が分かっても目印のつけようがない。

 私は周りを見渡して、すぐに灯りに目がいくことに気付いた。


 近くの建物にランタンを置けば目印になるのか。

 ただ、今は何も持っていない。


 ――くっ。


 私はその『蜂』が居る集合住宅(インスラ)を1周りだけしてマリカのサインがないかを確認した。

 さすがにないか。

 そしてすぐにまた5分掛けてドゥミトスさんたちの元に戻る。


「すみません。ランタンを3つ貸していただけませんか?」


「構わんが何があった?」


「拠点を3つ見つけました。ランタンを置いて目印に使います」


「分かった。――すぐに予備からランタン3個……いや、予備のものを全て集めろ」


「はっ」


 ドゥミトスさんが近くの兵士に指示をする。


「拠点は近いのか?」


「少なくとも1つは3km――いえ、2000パッスス以上はあるかと」


「2000――2ミレパッススか。少し遠いな」


 あ、パッススの上の単位あるのか。

 当たり前だけど。

 ミレニアムのミレかな?


「ところで、他の2箇所(かしょ)の場所は分かるのか?」


「正確な場所はちょっと分かりません。でも、方向だけなら分かります」


「では、方角で構わない。見つけた拠点の3箇所を教えて欲しい」


「分かりました。ええと、1つはこっちの方向です」


「南南西といったところか」


「もう1つはこちらです」


「北西か」


「最後が私が今確認した場所です。こっちですね」


真東(まひがし)だな」


「最後に言った真東の拠点が2ミレパッスス、他は距離は分かりませんが、4ミレパッススは離れていないと思います」


「ああ。助かる」


「どうするつもりですか?」


「隊を分け、先行で向かわせる。現状、後処理よりも制圧の方が早いようだしな」


 ドゥミトスさんは苦笑した。


「分けるって親衛隊も含んでですか?」


「ああ」


 2隊の160人を3つに――いや、目の前の拠点もあるので4つ分ける。

 160÷4で40人だ。

 捕らえて連行するくらいは出来るかな。


 でも、この調子だとマリカをいつになったら助けられるのか分からない。


「分かりました。その方向でお願いします」


「承知した。分けた隊が拠点に向かう際、ランタンを多めに持つ。それぞれの隊の場所は宙から確認して欲しい」


 上空から光の量で判断しろってことか。


「助かります」


「ランタンを持って参りました!」


「いくつある?」


「30個です」


「充分だ。アイリス。可能な限り持って行け」


「――ありがとうございます!」


 ≫3つでいいんじゃないのか?≫

 ≫拠点は3つで終わりじゃないってことだろ≫

 ≫30拠点あっても置けるってことか≫


「火打ち石はあるか?」


「いえ」


「ふっ。ならばこれも持って行くがいい。手を出せ」


 言われるがままに手を出すと、その上に火打ち石を落としてくれた。

 手の中で金属? と石? がぶつかりカチッと音がなる。

 でも。


「えーと。火打ち石って使ったことないんですけど……」


「な……に?」


 一瞬、空気が止まった。


 ≫マッチすら使ったことない世代だろうしなw≫

 ≫剣に電気流して放電でいけるだろ≫

 ≫この場で試してみた方がいいかもなw≫


「あああ、あっと、すみません。たぶん、大丈夫なので。ちょっとランタンをお借りしてっと。ナイフ使いますね。はい!」


 慌てて、放電させたナイフの刃先をランタンの芯にくっつけた。

 無事に火が点く。


「はいはい! この通りです!」


 ≫なんだこのノリw≫

 ≫恥ずかしさを誤魔化そうとしてるんじゃ?≫

 ≫それで更に恥ずかしくなるやつだ……≫

 ≫止めて! 俺の共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)はもうMAXよ!≫


 は、恥ずかしいことを自覚させないで欲しい。


「――確かに問題はないようだな」


「は、はい。これはお返しします。ランタンは、盾の中に置いてください」


 微妙な空気の中、私は火打ち石をそっと返した。

 その間、兵士がランタンを盾に積んでいく。


「では私はこれで失礼します。何かあればカトー議員に伝えてください」


「ああ」


 私はドゥミトスさんたちから離れ、拠点の屋上に飛んだ。


「アイリス。戻ったか」


 屋上に着くと、それを察知したカクギスさんが階段を上ってきていた。


「はい。拠点は周りに3つありました。こちらはどうですか?」


「親衛隊の者が捕らえている最中だ。して、次は如何(いか)にするつもりだ?」


「まず、ここの最後の『蜂』を制圧してしまいましょう」


 目の前に木造の建物がある。

 『蜂』の2人はこの中だ。

 1人はドアの内側で警戒中。

 もう1人はサインを送っている。


「ルキヴィス先生を呼んできて貰えますか?」


 魔術の光からすると3階から4階の階段に居る。


「声は掛けてきた。(じき)に来る」


「助かります。では、先に今後のことについて話します」


「今後か」


「はい。このままではいつマリカに辿(たど)りつけるか分かりません。なのでやり方を変えます」


「ほう」


 暗闇でも、カクギスさんが話に興味を持ったことが分かった。


「まず、ランタンを借りてきたのでこれを見つけた拠点の傍に置いていきます。更に――」


 私は、とにかく拠点を見つけていく方針に変えたと説明した。


「――それで道が途切れたらどうする?」


 ルキヴィス先生だ。

 階段を上ってきている。

 左手がまぶしい。


「彼らにサインを出させて再び道を作ります」


 つまり、また拠点を制圧してサインを無理矢理出させるということだ。


「いいねえ。俺も同乗させて貰うかな」


 先生は左手を開いたり閉じたりしている。


「その話ですけど、本当に同乗しませんか? 盾で移動した方が速いと思うので」


「いいぜ。リーダーの言うことには従うもんだ。カクギスも一緒なんだよな?」


「はい。そのつもりです――ってリーダーって私ですか?」


「他に誰が()る。散々、我々に指示していたであろう」


「それはそうなんですけど、恐れ多いというか」


「マリカを救うのであろう? ならばお主が最も適任というものだ」


 そうだ。

 思わず拳に力が入る。


「――そうですね。お2(ふたり)の力をお借りします。まず、この部屋の中の2人を捕らえるところからお願いしてもいいですか?」


「さっきみたいに、また吹き飛ばせばいいんじゃないのか?」


「ダメージ与えることまでは出来るんですけど、制圧とまではいかないので」


「ま、他の拠点を制圧するための訓練と思えばいいか」


 訓練ではなく本番なんですがそれは……。

 この2人は本当に普段と変わらないな。


「では、様子を見てサインを出した直後にドアも含めて吹き飛ばします。まずは離れてドアが吹き飛んだら突入してください」


 小声で言って、私は部屋の中の『蜂』がサインを浮かべるのを待った。

 サインを使った直後にその人物を吹き飛ばし、それに焦ったもう1人とドアを吹き飛ばす。


 バンッ。


 勢いよくドアが開く。

 あとは2人に任せた。


「奥を頼むぜ」


「任された」


 ルキヴィス先生は、左手を放電させながら明かり代わりにしてるのか。

 一瞬で2人を捕らえて、入り口まで運んできた。

 意識はあるようだ。


 親衛隊の兵士がやってきたので、すぐに『蜂』の2人を引き渡す。


「では、別の拠点に向かいます。お2人は立ったままカクギスさんの盾に(また)がってください」


「――知り合いには見せたくない姿だな」


「カッカッカ。暗闇で見たくとも見えぬ。安心せい」


「なんかすみません。では行きます」


 私は自分の盾とカクギスさんの盾を下からの突風の魔術で浮上させた。

 そのまま東にある拠点に向かう。


 拠点にはやっぱり5分くらいでたどり着く。

 隣の建物の屋上に火を点けたランタンを置き、すぐにまた飛んだ。


 そして、次の拠点に向かう途中だった。


 ふと、瞬く光に気付く。

 なんだろうと思って目を凝らした。

 ただ、それは目に見えるものではないことに気付く。


 魔術の光――『蜂』の例のサインか。


 一旦、その光に気が付くと、急にいろいろな場所から現れては消えていることが分かった。

 間隔が短いからか、遠くのサインも見える。

 数え切れない。


 その数にゾッとする。

 私はすぐ近くの建物に降り立った。


「どうした? もう到着か?」


 ルキヴィス先生が聞いてくる。


「いえ」


 私は2人に『蜂』のサインのやり取りが増えていることを説明した。


「まず数を数えてみろ」


「はい」


 ただ、ルキヴィス先生の左手が(まぶ)しいからか、他の建物が邪魔になっているからか、数えることが難しかった。


「上空から確認してみます。少し待っててください」


 私は、飛び上がり空高くで静止した。

 (またたく)く魔術の光を数える

 本当に僅かな光だ。

 でも、点いたり消えたりしてるお陰で大体は数えることが出来た。


 40以上はある。


 ここから見えてるだけでこれだ。

 その数の多さに力が抜けそうになった。

 ダメだ。

 相談しよう。


「星はどのくらいあった?」


 着地すると腕を組んでる先生が聞いてきた。


「はい。少なくとも40以上でした」


「40か。星にしちゃ少ないが、(つか)み取るには多いな」


「確かにな。1つ1つ潰していては(らち)があかないのではないか?」


「まあ、潰していけば状況も変わるんじゃないか? さっきもそうだったろ」


 確かにそうだ。

 これほど多くサインでやり取りされる状況になったのは、拠点を1つ制圧したことが理由だろう。


 ≫まずランタン全てを拠点に起きませんか?≫

 ≫サインもずっと続く保証はないですし≫

 ≫その後は一旦仕切り直しですかね≫

 ≫仕切り直しってどうするんだよ?≫

 ≫本陣に戻りカトー議員に相談ですね≫


 なるほど。

 焦っていた気持ちが少し落ち着く。


「方針を決めました。私単独で可能な限りランタンを置いてきます。お2人はカトー議員の邸宅に戻って状況を報告して貰えますか? 私も手持ちのランタンがなくなり次第戻ります」


「ふむ。特に有効な方策がある訳でもなし、それが良いだろうな」


「俺も異論はないぜ」


「ありがとうございます。では、なるべく急いで戻りますので」


「気をつけろよ」


「ではな」


「はい」


 それから私は拠点を巡りランタンを置いていった。

 30分くらい掛けてランタンを5個置いたところで、かなりの速度で動いている魔術の光を見つける。


 輝きは普通の『蜂』よりも強い。

 すぐに思い浮かんだのは『蜂』の皇子だった。


 輝きが向かっているのは最初に制圧した拠点だ。

 彼の性格なら、仲間を救おうと飛び出してきたのが想像できる。


 ただ、彼をそのまま拠点に向かわせる訳にもいかない。

 まだ親衛隊が残っているはずだし。


 止めるか。


 『蜂』の皇子の方は読みやすいので問題ないけど、前のときみたいにあの長身の男も来てると対処できる自信がないんだよな。

 ただ、来てるのが2人だけならマリカの場所を聞き出すことが出来るかも知れない。


 皇子は普通の『蜂』と違う気がする。

 真っ直ぐ育っているというか。

 あと長身の男は、完全に『蜂』の味方という訳でもなさそうだ。

 交渉の余地があるように思う。


 私は空間把握を使いながら、皇子の進行方向に降りていった。

 何人か通行人が居るな。


「どけどけどけどけー!」


 その私が降りたった道に、凄まじい速度で突っ走ってくる。


「せーの!」


 私はタイミングを計って彼の真正面から突風の魔術をぶつけた。

 範囲を絞って威力は抑える。


 ビューッ!


 風にあおられた皇子は、吹き飛び地面にぶつかり転がる。

 ただ、地面にぶつかったダメージはうまく減らしたようだ。

 運動能力高いな。


「何だ? 何が起きた!?」


 顔を上げてキョロキョロしている。

 この声と反応はあの皇子な気がした。


「『蜂』――いえ、ノクスの皇子ですよね? 聞きたいことがあります」


 闇夜に私の声が響く。

 皇子が私に注目したのが分かった。

 私は自分の足音を感じながら、空間把握で周りを警戒しつつ彼に近づいていった。

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